イーサネット・ファブリック(VCS)をネットワークリソースと関連付けるための設定について説明します。
本設定を実施することで、イーサネット・ファブリック(VCS)と関連するネットワークリソースがネットワークビューアの論理マップに表示されます。それによりL-Platform、L-Serverなどとの関係性も表現できるようになります。
ネットワーク構成情報(XML定義)の作成
詳細については、「9.4.8.1 ネットワーク構成情報(XML定義)を作成する場合」を参照してください。
VCS監視用のルールセットの導入
VCS監視用のルールセットの導入手順を以下に示します。
VCS監視用のルールセットを登録
サンプルスクリプトのルールセットをコピーして、ルールセットを登録します。
ネットワークデバイス共通
管理対象のVCSが1つの場合、初回の作成時にだけ実施します。
管理対象のVCSが複数の場合、ネットワークリソースに関連付けるVCSの組み合わせ単位に作成します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\original\network_resource\vcs_monitor_net
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/original/network_resource/vcs_monitor_net
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\network_resource\ルールセット名
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/network_resource/ルールセット名
ルールセット名は、先頭文字を半角英数字とし、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
ネットワークデバイス固有
初回の作成時にだけ実施します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\original\Brocade\VDX\rulesets\vcs_monitor
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/original/Brocade/VDX/rulesets/vcs_monitor
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\Brocade\VDX\rulesets\vcs_monitor
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/scripts/Brocade/VDX/rulesets/vcs_monitor
ルールセットの編集
ルールセットを編集します。
ネットワークデバイス共通
以下のスクリプトファイルが編集対象になります。
create.lst
connect.lst
disconnect.lst
modify.lst
delete.lst
対象のスクリプトファイルを以下の手順で編集します。
1つのネットワークリソースと複数のVCSを関連付ける場合は、編集前に記載されている行をVCSの数だけコピーします。
各行のnodeオペランドを、対象のネットワークデバイス名に書き換えます。
実行スクリプト, node=ネットワークデバイス名 |
各項目について説明します。
実行スクリプト
実行するスクリプトです。編集は不要です。
ネットワークデバイス名
対象のネットワークデバイス名を指定します。
例
対象のネットワークデバイスが2つ(vcs1,vcs2)の場合
編集前
./Brocade/VDX/rulesets/vcs_monitor/vcs_mon_create.rb, node=VCS |
編集後
./Brocade/VDX/rulesets/vcs_monitor/vcs_mon_create.rb, node=vcs1 |
ネットワークデバイス固有
編集は不要です。
注意
ここで編集したルールセットは、本製品からVCSに対してVLANの自動設定を行うためのルールセットではありません。
VCSへのVLANの設定については、機器に直接ログインして手動で設定するか、他製品を使用してください。
ネットワークデバイスの設定を確認
ネットワークデバイスを登録するネットワーク構成情報(XML定義)を確認します。
ネットワークデバイスの自動設定の可否(AutoConfigurationタグ)に"false"が設定されている場合、"true"に変更してください。
ネットワーク構成情報(XML定義)の詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.7.1 作成」を参照してください。
登録済みのネットワークデバイスの変更が必要な場合については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.7.2 変更」を参照してください。
ネットワークリソースの作成
ネットワークリソースの作成時に、編集したルールセットを指定します。
GUIで作成する場合
ネットワークリソースの作成については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3.1 ネットワークリソースを新規に作成」を参照してください。
CLIで作成する場合
rcxadm network createコマンドでネットワークリソースを作成します。
-fileオプションには、以下のネットワークリソース(XML定義)を指定してください。
自動設定機能有無(SwitchConfiguration autoタグ)に"true"が設定されている
ルールセット名(Ruleset nameタグ)に編集したルールセット名が設定されている
詳細については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」および「15.6.1 作成」を参照してください。