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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.2.0 設計ガイド
FUJITSU Software

第4章 システム構成の設計

本章では、本製品を導入する際の留意点について説明します。


システム構成

ここでは、本製品のシステム構成について例を使用して説明します。

図4.1 システム構成例


管理サーバ

複数の管理対象サーバを管理するサーバです。
管理サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
管理サーバには、マネージャーをインストールしてください。VIOMによるI/O仮想化を行う場合、ServerView Virtual-IO Managerもインストールしてください。ストレージアフィニティ切替え方式による切替えを行う場合、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャーもインストールしてください。
クラスタソフトウェアを利用することで冗長構成を実現できます。
また、管理クライアントと兼用できます。
管理サーバにエージェントをインストールし、管理サーバ自身を監視、操作する運用形態はできません。

管理サーバをVMゲスト上に構築し、そのVMゲストが動作しているVMホストを管理することができます。
管理サーバが動作しているVMゲストにはサーバロール(Manager)を設定してください。
詳細は、「操作ガイド VE」の「9.10 サーバロールの変更」を参照してください。

注意

【VMware】
VMware ESXiを利用する場合、ServerView Operations Managerに対象のVMware ESXiを登録してください。

【Hyper-V】
管理対象サーバでHyper-Vを利用する場合、管理サーバのOSはWindowsだけサポートします。

【Xen】
管理対象サーバでRHEL5-Xenを利用する場合、管理サーバのOSはLinuxだけサポートします。


管理対象サーバ

業務を運用するサーバです。管理サーバによって管理されます。
管理対象サーバは、以下の環境で動作している運用サーバです。

運用サーバには、エージェントをインストールしてください。
なお、サーバ仮想化ソフトウェアの環境では、VMホストだけにエージェントをインストールしてください。

注意

VMware ESXiの場合、VMとゲストOSの管理は管理サーバから直接行うため、管理対象サーバに本製品のエージェントをインストールする必要はありません。
ServerView ESXi CIM Providerをインストールしてください。

【Windows】

管理クライアント

管理サーバに接続し、システム全体の構成や状態をGUIから確認、操作するクライアント端末です。
管理クライアントは、Windows環境で動作します。

管理クライアントには、Webブラウザをインストールしてください。
管理クライアントにサーバ仮想化ソフトウェアのクライアントがインストールされている場合、本製品のクライアント画面から起動できます。


VM管理製品のサーバ

複数のサーバ仮想化ソフトウェアを統合管理するVM管理製品を動作させるサーバです。
本製品に登録できるVM管理製品は、「操作ガイド VE」の「7.2 VM管理製品の登録」を参照してください。
管理サーバと共通にできます。


HBA address rename設定サービス用サーバ

HBA address rename設定サービスを動作させるサーバです。
HBA address renameによるサーバのI/O仮想化を利用する場合に必要です(VIOMによるサーバのI/O仮想化だけを利用する場合は必要ありません)。
管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理サーバに代わって管理対象サーバの起動時に必要なWWNの設定を行います。
HBA address rename設定サービス用サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
本サーバには、HBA address rename設定サービスをインストールしてください。
なお、HBA address rename設定サービス用サーバは、管理サーバまたは管理対象サーバと兼用できません。
本サーバは、管理サーバの故障や通信異常に備えて、常に電源ON状態にしてください。

詳細は、「8.1.2 HBA・ストレージ装置の設定値」と「C.2 HBA address rename設定時のWWNの割当て順序」を参照してください。


管理LAN

管理対象サーバを管理サーバから管理するためのLANです。
管理対象サーバで業務を行うための業務LANとは別に設置します。
管理LANに対してネットワーク冗長化ソフトウェアを利用することで、監視や電源操作などの機能を冗長化できます。
管理LANを冗長化し、一部のLANに異常が発生した状態でもシステムイメージのバックアップ・リストアを利用したい場合、ネットワーク冗長化ソフトウェアとしてPRIMECLUSTER GLSの伝送路二重化機能を利用してください。


本製品を導入する際の留意点