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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

10.5 cfmg_importlserver (L-Serverの取り込み)

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\RCXCFMG\bin\cfmg_importlserver - L-Serverの取り込み

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVcfmg/bin/cfmg_importlserver - L-Serverの取り込み

形式

cfmg_importlserver -user ユーザーID -org テナント名 [-lplatform L-Platform ID] -lserver L-Server名 [-image クローニングイメージID] [-os ソフトウェアID] [-vmpool VMプール名 | サーバプール名] [-sparepool 予備サーバプール名] [-storagepool ストレージプール名] [-host ホスト名]

機能説明

指定したL-Server名のL-ServerをL-Platformとして取り込みます。
本コマンドでは、-orgオプションで指定したテナント配下にL-Platformを作成し、-lserverオプションで指定したL-Serverを、作成したL-Platform配下に移動します。
-lplatformオプションを指定することで、以下に示す既存のL-PlatformにL-Serverを取り込むこともできます。

ポイント

  • インフラ管理者用L-ServerをL-Platformに取り込んだ場合、そのL-Serverの操作権限はテナント管理者/利用者に譲渡されます。

    このL-Serverをcfmg_deletelserverコマンドによりL-Platformから解除した場合、インフラ管理者用L-Serverに戻ります。

  • 本コマンドを実行した場合、L-Platformテンプレートが生成されます。生成されたL-Platformテンプレートは、 [L-Platformテンプレート]画面では表示されません。cfmg_listtemplateコマンドおよびcfmg_listimageinfoコマンドに、-aオプションを指定することで表示できます。

  • 課金を利用している場合、取り込み前に採取したスナップショットは課金対象になりません。

注意

  • NICがないL-Serverを取り込むことはできません。

  • テナント配下に存在しているL-Serverを、他のテナントに取り込むことはできません。

  • テナント配下以外に存在しているL-Serverを取り込む場合、取り込み対象のL-Serverの電源をOFFにする必要があります。

  • VMホストを導入した物理L-Serverを取り込まないでください。物理L-ServerへのVMホストの導入方法は、「導入ガイド CE」の「付録A 物理L-Serverに対するVMホストの導入」を参照してください。

  • ゲストドメイン上にSolarisゾーンを構築し、該当ゲストドメインをVMホストとして登録した場合、そのゲストドメインと関連付けられた仮想L-Serverは、L-Platformへ取り込めません。

  • 取り込むことができるのは、1階層目までのテナントやリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverだけです。
    2階層以上のテナントやリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverを取り込む場合は、リソース管理のRORコンソールで、事前に1階層以下の位置にL-Serverを移動してください。
    テナントおよびリソースフォルダーについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第21章 リソースフォルダーの操作」を参照してください。

  • L-Serverテンプレートを利用していないL-Serverを取り込む場合、事前にL-Platformで利用可能なL-Serverテンプレートを登録しておく必要があります。
    取り込むL-Serverに対して特定のL-Serverテンプレートを指定したい場合は、事前にL-Serverテンプレートを指定したイメージ情報を登録し、-imageオプションでそのイメージ情報を指定してください。イメージ情報を指定しなかった場合、登録されているL-Serverテンプレートのうち任意のL-Serverテンプレートが設定されます。

オプション

-user

取り込むL-Platformの所有者として設定する、テナント管理者、テナント利用者、または兼任管理者のユーザIDを指定します。

-org

取り込むL-Platformに設定するテナント名を指定します。

-lplatform (省略可)

取り込み先のL-PlatformのL-Platform IDを指定します。
省略した場合は、新規のL-Platformに取り込みます。

-lserver

取り込み対象のL-ServerのL-Server名を指定します。
最大64文字以内で、以下のように指定してください。

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたL-Serverの場合

    リソースフォルダー名やテナント名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
    例) /folder1/server1

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたL-Serverでない場合

    先頭のスラッシュ("/")は省略可能です。
    例) server2

65文字以上となる場合は、L-Serverの名前やリソースフォルダーの名前を変更して、64文字以内となるようにしてください。
名前を変更できない場合は、L-Serverをルートフォルダーに移動してください。

-image (省略可)

取り込むL-Serverにイメージ情報を設定したい場合にクローニングイメージIDを指定します。
指定しなかった場合は、デフォルトのイメージ情報が利用されます。
ソフトウェア情報やパッチ情報を管理したい場合は、事前にイメージ情報を登録してから、本コマンドに指定してください。
クローニングイメージが存在しない場合には、cfmg_addimageinfoコマンドに-nオプションを指定して、イメージ情報を登録してください。
また、RORコンソールの[L-Platform]タブに表示されるサーバの"タイプ"を指定したい場合にも、イメージ情報を指定してください。指定しなかった場合は、登録されているL-Serverテンプレートのうちの任意のL-Serverテンプレートが"タイプ"に設定されます。
サーバ仮想化ソフトウェアがOVM for SPARCの場合は、L-Serverテンプレートが登録できないため、イメージ情報を登録することはできません。このため、"タイプ"は設定されません。
通常のイメージ情報を指定した場合、そのイメージ情報を削除するには、取り込みしたL-Platformを返却する必要があります。

-os (省略可)

取り込むL-Serverに設定するOSのソフトウェア情報のソフトウェアIDを指定します。
-imageオプションを指定している場合は、指定しても無視されます。
OS以外のソフトウェア情報を指定できません。
本オプションおよび-imageオプションの両方を省略した場合は、ソフトウェアIDが"SW00000001"の情報が設定されます。
デフォルトでは、以下のOSの情報となります。

  • Windows Server 2008 Standard (32bit)

ソフトウェアIDは、cfmg_listsoftコマンドで参照できます。

-vmpool (省略可)

取り込むL-Serverに設定するVMプール名またはサーバプール名を指定します。
以下のように指定してください。

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたVMプールの場合
    リソースフォルダー名やテナント名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
    例) /folder1/VMPool

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたVMプールでない場合
    先頭のスラッシュ("/")は必須です。
    例) /VMPool

指定しなかった場合は、VMプール名またはサーバプール名は設定されません。また、利用中のL-Platformの構成変更で、CPUおよびメモリの値を変更できません。
課金を利用している場合、指定しないとVMプールまたはサーバプール名に関連するCPUやメモリに対する課金計算ができません。

-sparepool (省略可)

取り込む物理L-Serverに設定する予備サーバプール名を指定します。
以下のように指定してください。

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたサーバプールの場合
    リソースフォルダー名やテナント名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
    例) /folder1/ServerPool

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたサーバプールでない場合
    先頭のスラッシュ("/")は必須です。
    例) /ServerPool

指定しなかった場合は、予備サーバプール名は設定されません。
物理サーバ以外の場合は、指定しても無視されます。

-storagepool (省略可)

取り込むL-Serverに設定するストレージプール名を指定します。

以下のように指定してください。

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたストレージプールの場合

    リソースフォルダー名やテナント名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
    例) /folder1/StoragePool

  • リソースフォルダーやテナントの中に配置されたストレージプールでない場合

    先頭のスラッシュ("/")は必須です。
    例) /StoragePool

  • RDM(Raw Device Mapping)など、ストレージプールに登録されていないディスクの場合

    ハイフン("-")を指定してください。ハイフン("-")を指定した場合、RORコンソールの[L-Platform]タブでもストレージプール名が("-")で表示されます。

複数のディスクが存在する場合は、ディスク番号の順番にカンマ区切りで指定してください。
指定したストレージプール名よりも、ディスク数が多い場合、余ったディスクには、最後尾に指定したストレージプール名が設定されます。

本オプションを指定しなかった場合は、ストレージプール名は設定されません。また、利用中のL-Platformの構成変更で、ディスク容量を変更できません。
課金を利用している場合、本オプションを指定しないとストレージプールに関連するディスクに対する課金計算ができません。

-host (省略可)

取り込むL-Serverに設定するホスト名を指定します。
L-ServerのOSがWindowsの場合は最大15文字まで、Windows以外の場合は最大32文字まで指定できます。

“仮想サーバのホスト名の設定”で“サーバ名”(設定方式番号:2)を設定している場合、サーバ名にも指定したホスト名が設定されます。
-lplatformオプションを指定して、既存のL-Platform内に取り込む場合、指定したホスト名と同じ名前のサーバがすでにL-Platform内に存在している場合は取り込むことはできません。指定しなかった場合は、“仮想サーバのホスト名の設定”に従って自動生成されます。
“仮想サーバのホスト名の設定”で“サーバ名”(設定方式番号:2)を設定している場合、取り込むL-Serverの名前が、ホスト名の最大文字数をオーバーしているときは、サーバ名およびホスト名には、L-Server名の先頭15文字(Windowsの場合)、または先頭63文字(Windows以外のOSの場合)が設定されます。
-lplatformオプションを指定して、既存のL-Platform内に取り込む場合、指定したL-Server名と同じ名前のサーバがすでにL-Platform内に存在しているときは取り込むことはできません。
“仮想サーバのホスト名の設定”については、「導入ガイド CE」の「9.4 仮想サーバのホスト名設定」を参照してください。

必要な権限・実行環境

権限

OSの管理者権限をもつインフラ管理者

実行環境

管理サーバ

使用例

> cfmg_importlserver -user user3 -org div3 -lplatform tenant1-123 -lserver lsv3
<?xml version="1.0" encoding="Windows-31J"?>
<result>
        <templateId>template-12fe41c4b58</templateId>
        <vsysId>tenant1-123</vsysId>
</result>

備考) Linuxマネージャーの場合は、encoding="UTF-8"になります。

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

L-Platform ID、テンプレートIDを出力します。

0以外

エラーが発生しました。