ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

6.6 rcxmgrbackup

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup - マネージャーのバックアップ

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrbackup - マネージャーのバックアップ


形式

rcxmgrbackup -dir directory [-base] [-cleanup]

機能説明

rcxmgrbackupは、本製品のマネージャーをバックアップするコマンドです。

オフラインバックアップ、オンラインバックアップは、サービスの状態を判断して実施します。

一部のサービスだけ起動されている状態でコマンドを実行した場合、エラーになります。

-baseを指定すると、ベースバックアップを実施します。

-baseを指定しない場合、差分バックアップを実施します。差分バックアップは、オフライン中に実行すると異常終了します。


オプション

-dir directory

dirには、本製品のマネージャーをバックアップするディレクトリ名を指定します。ただし、ネットワークドライブのディレクトリ名は指定できません。

-base

ベースバックアップを実施する場合に指定します。ベースバックアップは、「運用ガイド CE」の「10.1.3 管理サーバのオンラインバックアップ」を参照してください。

-cleanup

rcxmgrbackupコマンドで採取した過去のバックアップデータを削除する場合に指定します。
本オプションを指定すると、バックアップを実行したあと、オフライン・オンラインバックアップ(ベース・差分)のいずれも最新の1世代の情報だけ保持し、過去の情報をすべて削除します。

オフラインバックアップが1世代、オンラインバックアップ(ベース)が3世代、オンラインバックアップ(差分)が5世代残っている状態で、オンラインでrcxmgrbackup -cleanup を実行するとオフライン・オンライン(ベース)・オンライン(差分)バックアップのいずれも最新の1世代だけ残った状態になります。

使用例

>rcxmgrbackup -dir /dir0 <RETURN>


終了ステータス

以下のステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。

注意

  • フォルダーまたはディレクトリを指定する際は、以下の項目に注意してください。

    • システムのインストールフォルダーまたはインストールディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

    • 半角英数字以外の文字を含むフォルダーまたはディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

    • 指定するフォルダーまたはディレクトリは絶対パスで指定してください。

    • 指定するフォルダーまたはディレクトリのパスは28文字以内にしてください。

    • 以下の文字を-dirオプションに指定しないでください。

      【Windowsマネージャー】
      スラッシュ("/")

      【Linuxマネージャー】
      円マーク("\")

  • 本コマンド実行中にマネージャーの停止、または起動を行わないでください。

  • 本コマンド実行に失敗した場合、-dirオプションに指定したフォルダーまたはディレクトリ配下にフォルダー名またはディレクトリ名がtmpから始まるフォルダーまたはディレクトリが生成されます。出力されたエラーメッセージから対処を行っても問題が解決しない場合、そのフォルダーまたはディレクトリを調査資料として採取し、当社技術員に連絡してください。なお、これらのフォルダーまたはディレクトリは不要になったら、削除してください。

  • L-Server、リソースプール、またはリソースフォルダーなど、リソースの操作中は、本コマンドを実行しないでください。

  • 定期的にバックアップする運用、かつ、バックアップの開始時に構成定義情報が更新されていた場合、構成定義情報の更新が完了するまで、バックアップの開始時間が待ち合わされます。

  • 管理サーバ実行中で実行中の操作がある場合、定期的に"INFO: Manager operation is still running."が表示されます。

注意

バックアップコマンドが正常終了しない場合がありますので、以下の操作は行わないでください。

  • バックアップコマンド実行中のCtrl+Cによる強制終了

  • バックアップコマンド実行中のデータベースの停止

上記の操作を行った場合、状況に応じて、以下の対処が必要になります。

  • 次回以降のベースバックアップコマンドが正常終了しない場合は、以下のコマンドを実行してください。

    コマンドの詳細は、「13.3 ctmg_resetbackuperror (ベースバックアップエラーの復旧)」を参照してください。

    >インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\ctmg_resetbackuperror.bat <RETURN>

    処理結果は、標準出力に出力されます。
    処理結果の内容とその意味を以下に示します。

    処理結果

    復帰値

    メッセージ

    正常終了

    0

    Successfully reset the base-backup error.

    エラー

    0以外

    Failed to reset the base-backup error.

  • データベースサービスを停止後、データベースサービスの起動に失敗すると、以下のように対象データベースのログファイルにエラーメッセージが出力されます。

    • データベースのログファイル

      >インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\log\psql -nn.log(注) <RETURN>

      注) "nn"部分は、ログが出力された日を表す2ケタの数字です。

    • エラーメッセージ

      例) アクセス制御のデータベースの起動が失敗した場合

      LOG: could not open file "pg_xlog/xxxxxxxx" (log file 0, segment xx): No such file or directory (注2)
      LOG: invalid checkpoint record
      PANIC: could not locate required checkpoint record
      HINT: If you are not restoring from a backup, try removing the file
      "C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG/Charging/pgsql/data/backup_label".

      注2) ログの"xxxxxxxx"および"xx"部分は、不定です。

    このような場合は、以下のファイルが存在するかどうかを確認し、存在する場合は、ファイルを削除してください。

    >インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\pgsql\data\backup_label <RETURN>