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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

6.3 rcxkeydefbackup 【Basicモードの場合】

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxkeydefbackup - その他定義・管理情報のバックアップ

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxkeydefbackup - その他定義・管理情報のバックアップ


形式

rcxkeydefbackup [-dir directory] [[-immediate]|[-timeout value]]

機能説明

rcxkeydefbackupは、本製品のその他定義・管理情報をバックアップするコマンドです。

本製品のその他定義・管理情報が破損された場合に備えて、以下のその他定義・管理情報をバックアップします。

表6.1 退避/復元対象一覧【Windowsマネージャー】

No

概要

退避/復元対象

1

証明書

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate (注1)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate (注1)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

2

セッション暗号キー

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\config\rcx_secret.key

3

定義ファイル

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data (注1)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm (注1)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\l_server (注1)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat

インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\usm\etc\symmetrix.conf

4

イメージ管理情報 (注2)

システムイメージの保存世代数

クローニングイメージの保存世代数

イメージファイル格納フォルダー

5

[ホーム]タブのお知らせ情報

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\en\CloudEdition\home.html (注3)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\ja\CloudEdition\home.html (注3)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\en\CloudEdition\img (注3)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\ja\CloudEdition\img (注3)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\en\CloudEdition\css (注3)

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\public\man\ja\CloudEdition\css (注3)

注1) フォルダー配下のすべてのデータが対象です。ショートカットのリンク先についてはバックアップしません。
注2) rcxadm imagemgr infoコマンドで表示される値が対象です。
注3) Basicモード用のお知らせ情報ファイルです。


表6.2 退避/復元対象一覧【Linuxマネージャー】

No

概要

退避/復元対象

1

証明書

/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate (注1)

/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt

/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key

2

セッション暗号キー

/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key

3

定義ファイル

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data (注1)

/etc/opt/FJSVrcvmr/vm (注1)

/etc/opt/FJSVrcvmr/l_server (注1)

/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh

/opt/FJSVrcvmr/sys/usm/etc/symmetrix.conf

4

イメージ管理情報 (注2)

システムイメージの保存世代数

クローニングイメージの保存世代数

イメージファイル格納ディレクトリ

5

[ホーム]タブのお知らせ情報

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/en/CloudEdition/home.html (注3)

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/ja/CloudEdition/home.html (注3)

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/en/CloudEdition/img (注3)

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/ja/CloudEdition/img (注3)

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/en/CloudEdition/css (注3)

/opt/FJSVrcvmr/rails/public/man/ja/CloudEdition/css (注3)

注1) ディレクトリ配下のすべてのデータが対象です。シンボリックリンクのリンク先についてはバックアップしません。
注2) rcxadm imagemgr infoコマンドで表示される値が対象です。
注3) Basicモード用のお知らせ情報ファイルです。

L-Serverやリソースプール、リソースフォルダーなどのリソース操作中は、その他定義・管理情報はバックアップできません。実行中の操作がないときに、その他定義・管理情報のバックアップを行います。

マネージャーの動作中に実行した場合、実行中の操作が完了したあとバックアップを行います。

マネージャーの停止中に実行した場合、オプションの指定にかかわらず、コマンドが復帰します。実行中の操作の完了は待ちません。


オプション

-dir directory

directoryには、本製品のその他定義・管理情報をバックアップするディレクトリ名を指定します。ただし、オンラインバックアップの場合は、ネットワークドライブのディレクトリ名を指定できません。

本オプションを省略した場合、以下の定義ファイルにバックアップ先の定義がある場合、指定のフォルダーまたはディレクトリにバックアップします。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\Manager_backup.rcxprop

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/manager_backup.rcxprop

定義がない場合、以下のフォルダーまたはディレクトリにバックアップします。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\backup

【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/backup

-immediate

管理サーバで実行中の操作の完了を待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

実行中の操作がない場合だけ、バックアップを行います。実行中の操作がある場合、エラー復帰します。

-timeout value

管理サーバで実行中のイメージ操作について、valueに指定した秒数が経過するまで待ち合わせます。指定した時間以内に実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰します。

本オプションを省略した場合、初期値(3600秒)が設定されます。

マネージャーを停止せず、定期的にコマンドを実行する場合、処理時間の長い操作(L-Serverの作成など)と競合すると、コマンドの実行が待ち合わされます。一定時間以内で処理を終了させる場合に指定してください。

管理サーバで実行中の操作がある場合、定期的に"INFO: Manager operation is still running."が表示されます。

マネージャーの停止時に実行した場合、本オプションの指定は無視されます。


使用例

>rcxkeydefbackup -dir /dir1 -immediate <RETURN>


終了ステータス

以下のステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。

注意

  • フォルダーまたはディレクトリを指定する際に、以下の項目に注意してください。

    • システムのインストールフォルダーまたはインストールディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

    • 全角文字や以下の記号を含むフォルダーまたはディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

      """、"|"、"*"、"?"、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"

      【Windowsマネージャー】
      "/"

      【Linuxマネージャー】
      "\"

    • 指定するフォルダーまたはディレクトリまでのパスは100文字以内にしてください。

    • リストアする場合、証明書、構成定義情報、OSプロパティ定義ファイル、システムイメージ、クローニングイメージはすべて同時期にバックアップしている必要があります。バックアップした情報はバックアップした日時がわかる名前を付けたフォルダーに、まとめて保存することをお勧めします。

    • -timeoutオプションの最大値は172800です。

  • 本コマンド実行中にマネージャーの停止、または起動を行わないでください。

  • 本コマンド実行に失敗した場合、-dirオプションに指定したフォルダーまたはディレクトリ配下にフォルダー名またはディレクトリ名がtmpから始まるフォルダーまたはディレクトリが生成されます。
    出力されたエラーメッセージから対処を行っても問題が解決しない場合、そのフォルダーまたはディレクトリを調査資料として採取し、当社技術員に連絡してください。なお、調査資料の採取後は、これらのフォルダーまたはディレクトリは削除してください。