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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

6.1 rcxbackup 【Basicモードの場合】

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxbackup - 構成定義情報のバックアップ

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxbackup - 構成定義情報のバックアップ


形式

rcxbackup [-dir directory] [[-immediate]|[-timeout value]]

機能説明

rcxbackupは、本製品の構成定義情報をバックアップするコマンドです。

本製品の構成定義情報が破損された場合に復旧できるように、構成定義情報をこのコマンドでバックアップします。

L-Serverやリソースプール、リソースフォルダーなど、リソースの操作中は、構成定義情報はバックアップできません。
実行中の操作がないときに、構成定義情報のバックアップを行います。

オプション

-dir directory

directoryには、本製品の構成定義情報をバックアップするディレクトリ名を指定します。ただし、オンラインバックアップの場合は、ネットワークドライブのディレクトリ名を指定できません。

ディレクトリの指定を省略した場合、または以下の定義ファイルにバックアップ先の定義がある場合、指定のディレクトリに保存されます。

定義ファイルの保存場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\Manager_backup.rcxprop

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/manager_backup.rcxprop

定義ファイルの指定を省略した場合、以下のディレクトリに保存されます。

バックアップファイルの保存場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\backup

【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/backup

-immediate

管理サーバで実行中の操作の完了を待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

実行中の操作がない場合だけバックアップを行います。実行中の操作がある場合、エラー復帰します。

-timeout value

管理サーバで実行中の操作を、valueに指定した秒数の間待ち合わせます。指定した時間以内に実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰します。

本オプションを省略した場合、初期値(3600秒)が設定されます。

valueに指定した秒数経過しても管理サーバで実行中の操作が完了しない場合、エラー復帰させる際に指定します。

L-Serverの作成など、構成定義情報の処理時間の長い処理をマネージャーが実行中に、構成定義情報の定期的なバックアップ時刻になり、バックアップを開始できない場合があります。一定時間のあと、待合せを解除するときに指定します。

マネージャーの停止時に実行した場合、本オプションの指定は無視されます。


使用例

>rcxbackup -dir /dir0 -immediate <RETURN>


終了ステータス

以下のステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。

注意

  • コマンドは絶対パスで指定してください。

  • フォルダーまたはディレクトリを指定する際は、以下の項目に注意してください。

    • システムのインストールフォルダーまたはインストールディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

    • 全角文字や以下の記号を含むフォルダーまたはディレクトリを-dirオプションに指定しないでください。

      """、"|"、"*"、"?"、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"

      【Windowsマネージャー】
      "/"

      【Linuxマネージャー】
      "\"

    • 指定するフォルダーまたはディレクトリのパスは100文字以内にしてください。

  • -timeoutオプションに指定できる秒数の最大値は"172800"です。

  • 本コマンド実行中にマネージャーの停止、または起動を行わないでください。

  • 本コマンド実行に失敗した場合、-dirオプションに指定したフォルダーまたはディレクトリ配下にフォルダー名またはディレクトリ名がtmpから始まるフォルダーまたはディレクトリが生成されます。出力されたエラーメッセージから対処を行っても問題が解決しない場合、そのフォルダーまたはディレクトリを調査資料として採取し、当社技術員に連絡してください。なお、これらのフォルダーまたはディレクトリは不要になったら、削除してください。

  • L-Server、リソースプールまたはリソースフォルダーなど、リソースの操作中は、本コマンドを実行しないでください。

  • 定期的にバックアップする運用、かつ、バックアップの開始時に構成定義情報が更新されていた場合、構成定義情報の更新が完了するまで、バックアップの開始時間が待ち合わされます。

  • 管理サーバ実行中で実行中の操作がある場合、定期的に"INFO: Manager operation is still running."が表示されます。