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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

5.9 rcxadm imagemgr

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm imagemgr - イメージ管理情報の設定変更

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm imagemgr - イメージ管理情報の設定変更


形式

rcxadm imagemgr info [-extend vm.clone.maintenance]
rcxadm imagemgr set -attr imagedir=dir
rcxadm imagemgr set -attr {backup|clone|vm.clone|vm.snapshot}.maxversion=value
rcxadm imagemgr set -attr vm.clone.maintenance={true|false}

機能説明

rcxadm imagemgrは、イメージファイル格納フォルダーの変更と、イメージファイルを保持する保存世代数の変更を行うコマンドです。

サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作

システムイメージの保存世代数の変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.3 システムイメージの保存世代数の変更」を参照してください。

クローニングイメージの保存世代数の変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.4 クローニングイメージの保存世代数の変更(物理サーバ)」を参照してください。

イメージファイル格納フォルダーのパスを変更する場合、事前に変更先のフォルダーを作成する必要があります。

イメージファイル格納フォルダーのパスの変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.7 イメージファイル格納フォルダーのパスの変更」を参照してください。

L-Serverに対する仮想イメージの操作

仮想イメージの保存世代数を制御するための属性に、vm.cloneとvm.snapshotを指定できます。

仮想クローニングイメージの保守モードを設定/解除できます。

以下を表示できます。

  • 仮想イメージの保存世代数

  • 仮想クローニングイメージの保守モードの状態


サブコマンド(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

info

設定されているシステムイメージ、クローニングイメージの保存世代数、およびイメージファイル格納フォルダーのパスを表示します。
以下の項目が一覧表示されます。

表5.1 infoサブコマンドの表示項目

項目名

内容

backup.maxversion

システムイメージの保存世代数

clone.maxversion

クローニングイメージの保存世代数

imagedir

イメージファイル格納フォルダー

set

イメージファイル格納フォルダーやイメージファイルの保存世代数などのイメージ管理情報を設定します。


サブコマンド(L-Serverの仮想イメージに対する操作)

info

設定されているシステムイメージ、クローニングイメージ、仮想クローニングイメージ、スナップショットの保存世代数、イメージファイル格納フォルダーのパス、および仮想イメージの保守モードの状態を表示します。
以下の項目が一覧表示されます。

表5.2 infoサブコマンドの表示項目

項目名

内容

backup.maxversion

システムイメージの保存世代数

clone.maxversion

クローニングイメージの保存世代数

vm.clone.maxversion

仮想クローニングイメージの保存世代数

vm.snapshot.maxversion

スナップショットの保存世代数

imagedir

イメージファイル格納フォルダー

vm.clone.maintenance (注)

仮想クローニングイメージの保守モードの状態

注) オプションに-extend vm.clone.maintenanceを指定した場合、表示されます。


set

仮想クローニングイメージの保守モードを設定/解除します。


オプション(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

set指定時、以下のオプションが指定できます。

-attr imagedir=dir

dirには変更後のイメージファイル格納フォルダーを指定します。
指定フォルダーは以下のすべての条件を満たす必要があります。

  • イメージファイル格納フォルダーまでのパスが100文字以内である

  • フォルダー名に全角文字と以下の記号を含まない

    """、"|"、":"、"*"、"?"、"."、"<"、">"、","、"%"、"&"、"^"、"="、"!"、";"、"#"、"'"、"+"、"["、"]"、"{"、"}"

    【Windowsマネージャー】
    "/"

    【Linuxマネージャー】
    "\"

  • UNC指定でなく、ローカルフォルダーを指定する

  • 事前にフォルダーを作成する

  • 指定するパスが空白を含む場合、指定するパスをダブルクォーテーション(")でくくること

  • 指定するパスの末尾に"\"を付けないこと

  • 指定先が以下のフォルダー配下ではないこと

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\SVROR\Manager

    【Linuxマネージャー】
    /opt/FJSVrcvmr

    /etc/opt/FJSVrcvmr

    /var/opt/FJSVrcvmr

  • 指定フォルダーが空であること

    【Linux】
    イメージファイル格納先として新規ファイルシステムを作成した場合、"lost+found"という名前のディレクトリが作成されるため、空にはなりません。

    作成したファイルシステムの配下にディレクトリを作成し、そのディレクトリを指定してください。

  • 権限に問題がないこと

    【Linux】
    安全のため、イメージファイル格納ディレクトリのすべての親ディレクトリのアクセス権は、以下のどれかに設定してください。

    • システム運用管理者だけが書込みできる

    • スティッキービットを設定し、ほかのユーザーがファイルの名前を変更、削除できないようにする

    このような設定がされていなかった場合、イメージファイル格納フォルダーの変更処理が失敗することがあります。

イメージファイルがコピーされるため、時間がかかる場合があります。

-attr {backup|clone}.maxversion=value

イメージファイルの保存世代数を指定します。

  • システムイメージの世代数の場合

    backupを指定します。

  • クローニングイメージの世代数の場合

    cloneを指定します。
    valueには、変更するイメージファイルの保存世代数を指定します。
    valueに指定できる値は半角数字の1~10までです。


オプション(L-Serverの仮想イメージに対する操作)

info指定時、以下のオプションが指定できます。

-extend vm.clone.maintenance

仮想クローニングイメージの保守モードの状態を表示する場合に指定します。

set指定時、以下のオプションが指定できます。

-attr {vm.clone|vm.snapshot}.maxversion=max_version

イメージファイルの保存世代数を指定します。

  • クローニングイメージの世代数の場合

    "vm.clone"を指定します。

  • スナップショットの世代数の場合

    "vm.snapshot"を指定します。

max_versionには、変更するイメージファイルの保存世代数を指定します。max_versionに指定できる値は半角数字の1~10です。

-attr vm.clone.maintenance={true|false}

仮想クローニングイメージの保守モードを設定/解除します。

  • 保守モードを設定する場合

    "true"を指定します。

  • 保守モードを解除する場合

    "false"を指定します。

注意

  • 保守モードの設定を変更したあと、本製品のマネージャーのサービスを再起動する必要はありません。

  • 仮想クローニングイメージの保守モードを設定した場合、以下の注意点があります。

    • VM管理製品で仮想クローニングイメージの作成、変更、および削除を行った場合、それらの情報は仮想クローニングイメージの保守モードを解除したあとにRORコンソールへ反映されます。

    • サーバ管理製品の更新を行っても、仮想クローニングイメージは更新されません。

    • DRをインポートしないでください。

      DRのインポート時に仮想クローニングイメージの情報が取り込まれず、インポートに失敗します。
      仮想クローニングイメージの保守モードを解除したあとにDRをインポートしてください。


必要な権限・実行環境

権限

OSの管理者

実行環境

管理サーバ

ただし、イメージファイル格納フォルダーを変更する場合、マネージャーを停止する必要があります。マネージャーの停止については、「運用ガイド CE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

RORコンソールを起動した状態で、イメージファイルの保存世代数を変更したときは、変更後にWebブラウザを更新してください。


使用例(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

使用例(L-Serverの仮想イメージに対する操作)

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。