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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

4.1 rcxadm image

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm image - サーバ、およびL-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm image - サーバ、およびL-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージの操作


形式

サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作

rcxadm image backup -server resource [-comment comment] [-nowait] [-force]
rcxadm image restore -server resource [-version version] [-nowait]
rcxadm image create -server resource -name image [-comment comment] [-nowait]
rcxadm image deploy -server resource [:hostname][,resource[:hostname]]... -name image [-version version] [-nowait]
rcxadm image delete -server resource -version version
rcxadm image delete -name image -version version
rcxadm image list -type {backup|cloning} {[-server resource]|[-name image]}
rcxadm image list -server [resource]

L-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作

rcxadm image create -server resource -name image [-comment comment] [-to pool] [-storage storagename] [-attr attr[,attr[,...]]] [-nowait]
rcxadm image snapshot -server resource [-comment comment] [-online] [-nowait]
rcxadm image backup -server resource [-comment comment] [-nowait] [-force]
rcxadm image delete -server resource -version version
rcxadm image delete -name image -version version rcxadm image restore -server resource [-version version] [-nowait]
rcxadm image list -type cloning [-name image] [-detail] [-extend disksize,custom,storage,relation]
rcxadm image list -type snapshot [-server resource][-comment comment] [-online] [-detail]
rcxadm image move -name image -to pool [-nowait]
rcxadm image refresh -type type

参考

rcxadm imageの省略形式として、rcximageコマンドが利用できます。どちらを使用しても同じサブコマンドとオプションで同じ機能が利用できます。

ポイント

システムイメージの情報一覧を参照するコマンド形式は、以下の2つの形式があります。

  1. rcxadm image list -type backup [-server resource]

  2. rcxadm image list -server [resource]

b.の形式は、Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.2とV13.3の互換性を目的としています。将来のバージョンでは提供されなくなる可能性があるため、本製品を新たに利用する場合はa.の形式を利用してください。


機能説明

rcxadm imageは、サーバおよびL-Serverのシステムイメージとクローニングイメージを操作するコマンドです。

backup、restore、createまたはdeployサブコマンドを指定して実行した場合、サーバの保守モードが自動的に設定され、処理が完了したあとにコマンド実行前の状態に合わせて設定または解除されます。


L-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作

注意

同じ名前のクローニングイメージは、保存世代数まで保持できます。

すでに保存世代数以上に採取されている状態で、createサブコマンドでクローニングイメージの採取を行った場合、エラーになります。

listサブコマンドで、採取するクローニングイメージ名の世代を確認し、deleteサブコマンドで不要なクローニングイメージの世代を削除してから採取してください。

クローニングイメージの保存世代数は、デフォルトで3世代です。

クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。


サブコマンド(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

backup

指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージをバックアップします。

restore

指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージをリストアします。

create

指定されたサーバ(物理OS)のクローニングイメージを採取します。

deploy

指定された1台または複数台のサーバ(物理OS)にクローニングイメージを配付します。

delete
  • システムイメージの削除

    指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージを削除します。

  • クローニングイメージの削除

    指定されたクローニングイメージを削除します。

list
システムイメージの表示

指定されたサーバのシステムイメージを表示します。
以下の項目が一覧表示されます。

項目名

内容

SERVERNAME

システムイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

VERSION

システムイメージの世代

BACKUPDATE

システムイメージをバックアップした日時

COMMENT

システムイメージに関するコメント

クローニングイメージの表示

指定されたイメージ名のクローニングイメージを表示します。
以下の項目を一覧表示します。

項目名

内容

NAME

クローニングイメージのイメージ名

VERSION

クローニングイメージの世代

CREATIONDATE

クローニングイメージを採取した日時

COMMENT

クローニングイメージに関するコメント

サブコマンド(L-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

create

指定されたL-Serverのクローニングイメージを採取します。

list

指定されたL-Serverのクローニングイメージまたはスナップショットイメージを表示します。

以下の情報が表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表4.1 クローニングイメージの情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表4.2 スナップショットの情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    CREATIONDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-detailオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージまたは対象スナップショットのTYPEが表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表4.3 クローニングイメージの詳細情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    TYPE

    クローニングイメージのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【KVM】
    RHEL-KVM

    【OVM for x86 2.2】
    Oracle VM

    【OVM for x86 3.x】
    OVM-x86

    【Citrix Xen】
    Citrix-Xen

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表4.4 スナップショットの詳細情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    CREATIONDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    TYPE

    スナップショットのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【Citrix Xen】
    Citrix-Xen

    【KVM】
    RHEL-KVM

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-extend disksizeオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージのディスクサイズが表示されます。

-extend customオプションを指定すると、listで表示される内容に加え、対象イメージのカスタマイズ関連情報が表示されます。

表4.5 クローニングイメージの詳細情報

項目名

内容

NAME

クローニングイメージのイメージ名

VERSION

クローニングイメージの世代

CREATIONDATE

クローニングイメージを採取した日時

DISKS (注1)

クローニングイメージのディスク容量がシステムディスク、データディスクの順に表示されます。
以下のクローニングイメージに対してはハイフン("-")が表示されます。

  • 物理L-Serverサーバのイメージ

  • VM種別がXen、KVM、Oracle VMのイメージ

CUSTOM

クローニングイメージを使用したカスタマイズの可否

  • カスタマイズできる場合

    true

  • カスタマイズできない場合

    false

以下のクローニングイメージの場合、ハイフン("-")が表示されます。

  • VM種別がCitrix-Xen以外のクローニングイメージ

SYSTEMTYPE

クローニングイメージに対応するゲストOSのシステムの種類

以下のクローニングイメージの場合、ハイフン("-")が表示されます。

  • VM種別がCitrix-Xen、OVM for x86 3.x以外のクローニングイメージ

  • CUSTOMにfalseが設定されたクローニングイメージ

【OVM for x86 3.x】

  • OS種別がLinuxのクローニングイメージ

COMMENT

クローニングイメージに関するコメント

STORAGETYPE (注2)

クローニングイメージの格納先ディスクの種別

イメージ種別がKVM以外の場合、ハイフン("-")が表示されます。

【KVM】
クローニングイメージを格納するディスクリソースの種別が表示されます。
以下のどちらかが表示されます。

  • Virtual Disk

  • Raw Disk

STORAGE (注2)

クローニングイメージの格納先ディスクリソース

イメージ種別がKVM以外の場合、ハイフン("-")が表示されます。

【KVM】
クローニングイメージを格納するディスクリソースが表示されます。

以下のどちらかが表示されます。

  • /リソースフォルダー名/テナント名/ストレージプール名/仮想ストレージ名/ディスク名

  • /テナント名/ストレージプール名/仮想ストレージ名/ディスク名

RELATION (注3)

クローニングイメージと関連付けられるサーバ管理製品名

イメージ種別が"Solaris Containers"および"OVM-SPARC"以外の場合は、ハイフン("-")が表示されます。

【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】

  • クローニングイメージがBladeLogicと関連付けられる場合

    "BladeLogic"が表示されます。

  • クローニングイメージと関連付けられるサーバ管理製品がない場合

    "None"が表示されます。

注1) オプションに-extend disksizeを指定した場合に表示されます。V3.0以前からアップデートを実施した直後やDisaster Recoveryによる復旧を実施した直後の場合、ディスク容量が表示されない場合があります。時間をおいたあとで、再度実行してください。
Disaster Recoveryについては、「DRオプション 説明書」を参照してください。
注2) オプションに-extend storageを指定した場合に表示されます。
注3) オプションに-extend relationを指定した場合だけ表示されます。

delete

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを削除できます。

restore

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを復元できます。

snapshot

指定されたL-Serverのスナップショットを採取します。
仮想L-Serverの場合だけ指定できます。

【KVM】
KVM NAS環境において作成した仮想L-Serverに対してスナップショットが採取できます。

move

オーケストレーションツリーに登録したイメージをリソースプール間で移動します。

refresh

イメージの更新を行います。

【Solarisゾーン(Solaris11)】
マネージャー上のクローニングイメージ格納フォルダーに格納されたイメージファイルを、クローニングイメージとして取り込みます。
新規のイメージファイルを検出した場合、クローニングイメージとして本製品に登録します。
クローニングイメージとして本製品に登録されているが、実体となるイメージファイルが削除されていた場合、クローニングイメージの登録を解除します。
また、クローニングイメージの保守モードが有効になっている場合、クローニングイメージは取り込まれません。


オプション(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

backup、restore、create、deploy指定時、以下のオプションが指定できます。

-nowait(省略可)

サブコマンドで指定したサーバの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。


backup、restore、delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource

resourceには、操作対象のサーバの物理OS名またはVMホスト名を指定します。


deploy、delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-name image

imageには、配付するクローニングイメージ名を指定します。

-version version(省略可)

versionには、配付するクローニングイメージの世代を整数で指定します。
最新世代のクローニングイメージを配付する場合、本オプションを指定する必要はありません。


backup指定時、以下のオプションが指定できます。

-comment comment(省略可)

commentには、システムイメージを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

-force(省略可)

サーバのステータスが以下のどれかの場合、バックアップを実行させるときに指定します。

  • normal

  • warning

  • unknown

  • error

  • fatal


restore指定時、以下のオプションが指定できます。

-version version(省略可)

versionには、システムイメージの世代を整数で指定します。
最新世代のシステムイメージからリストアする場合、本オプションを指定する必要はありません。


create指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource

resourceには、操作対象のサーバの物理OS名を指定します。

-name image

imageには、採取したクローニングイメージを識別する名前を指定します。
クローニングイメージの名前は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

-comment comment(省略可)

commentには、クローニングイメージを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

deploy指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource[[:hostname],...]

resourceには、クローニングイメージを配付する物理サーバ名を指定します。
カンマ(",")を区切り文字として、配付する物理サーバを複数指定できます。
hostnameには、配付後のサーバ名を指定できます。それぞれの物理サーバ名のあとにコロン(":")を付け、hostnameに配付後のサーバ名を指定します。hostnameを省略した場合の配付後のサーバ名は、以下のようになります。

  • 物理OSを登録していない場合

    物理サーバ(resource)名

  • 物理OSを登録している場合

    物理OS名

hostnameには、以下の文字列が指定できます。

【Windows】
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された63文字以内の文字列を指定します。
数字だけの文字列は使用できません。

【Linux】
半角英数字、ハイフン("-")、ピリオド(".")およびアンダースコア("_")で構成された64文字以内の文字列を指定します。

参考

指定したサーバ名は管理対象サーバのホスト名としても使用するため、RFC(Request For Comment)952で規定されている以下の文字で構成することをお勧めします。

  • 半角英数字

  • ハイフン("-")

  • ピリオド(".")【Linux】


delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-version version

versionには、システムイメージまたはクローニングイメージの世代を整数で指定します。


list指定時、以下のオプションが指定できます。

-type {backup|cloning}

参照したいイメージを指定します。

  • "backup"を指定した場合

    システムイメージを表示します。

  • "cloning"を指定した場合

    クローニングイメージを表示します。

-server resource

resourceには、バックアップしたシステムイメージを参照したいサーバの物理OS名またはVMホスト名を指定します。

  • -typeオプションを指定する場合

    すべてのサーバのシステムイメージを表示するときは、本オプションを指定する必要はありません。

  • -typeオプションを指定しない場合

    すべてのサーバのシステムイメージを表示するときは、-serverオプションだけでresourceを指定する必要はありません(この形式は、Systemwalker Resource Coordinator Virtual server EditionのV13.2とV13.3の互換用です。詳細は、「ポイント」を参照してください)。

-name image

imageには、参照したいクローニングイメージ名を指定します。
すべてのクローニングイメージを表示する場合、本オプションを指定する必要はありません。

オプション(L-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

-server resource

resourceには、操作対象のL-Server名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のL-Serverを指定する場合

/TopFolder/L-Server名

-nowait

サブコマンドで指定した操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-to pool

poolには、クローニングイメージを格納するリソースプール名または移動先のリソースプール名を指定します。
省略時は、更新権のあるリソースプールのうち、優先度の最も高いリソースプールが指定されたものとみなされます。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のリソースプールを指定する場合

/TopFolder/リソースプール名

-storage storagename

storagenameには、採取したクローニングイメージを格納する仮想ストレージ名、ライブラリ共有フォルダー名、またはディスクリソース名を指定します。
省略時は、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されているストレージリソースを指定したものとみなされます。

【Hyper-V】
SCVMMサーバ上の既存のライブラリ共有フォルダー名を指定されたとみなされます。

【Xen】
RHEL5-Xenを利用する場合に省略すると、採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

【OVM for x86 3.x】
このオプションは指定しても無視されます。L-Serverが格納されているストレージリポジトリに仮想クローニングイメージが格納されます。

-type cloning|snapshot

参照したいイメージを指定します。snapshotを指定した場合、スナップショットイメージを表示します。

-detail

参照したいイメージの詳細情報を表示します。

-extend disksize,custom,storage,relation

追加情報を表示する場合に指定します。
disksizeを指定した場合、クローニングイメージのディスクサイズを表示します。
customを指定した場合、クローニングイメージのカスタマイズ関連情報を表示します。
storageを指定した場合、クローニングイメージの格納先種別と格納先を表示します。
relationを指定した場合、クローニングイメージと関連付けられるサーバ管理製品名を表示します。

-comment comment

commentには、スナップショットを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

【Citrix Xen】
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、シングルクォーテーション( ' )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

-online

L-Serverのステータスに関係なく、スナップショットを実行させるときに指定します。

【Citrix Xen】【KVM】
Citrix Xen、およびKVMのNAS環境を利用する場合、本オプションは利用できません。

-name image

imageには、採取したクローニングイメージを識別する名前を指定します。

サブコマンドがlist、deleteまたはmoveのとき、以下を指定します。

  • クローニングイメージがリソースプールに登録されている場合

    リソースフォルダーを含むパス名を指定します。

  • リソースプールに登録されていない場合

    クローニングイメージ名を指定します。

-version version

versionには、クローニングイメージまたはスナップショットの世代を整数で指定します。

-attr attr

クローニングイメージの採取時に、仮想サーバに対する採取形式を指定します。複数の属性を指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定してください。

disk=all

クローニングイメージの採取時に、L-Serverのデータディスクを含めて採取を行う場合に指定します。

本オプションは、採取対象のL-Serverが以下のすべての条件を満たす場合に指定できます。

  • サーバ種別がVMである

  • VM種別がVMware、Hyper-Vである

custom={true|false}

VMゲストのカスタマイズを利用するかを指定します。

  • VMゲストのカスタマイズを利用する場合

    "true"を指定します。

  • VMゲストのカスタマイズを利用しない場合

    "false"を指定します。

本オプションは、採取対象のL-Serverが以下のすべての条件を満たす場合に指定できます。

  • マネージャーがWindowsである

  • OS種別がサポート対象である

  • サーバ種別がVMである

  • VM種別がCitrix-Xen、OVM for x86 3.xである

systemtype={32bit|64bit}

VMゲストのカスタマイズを利用する場合、ゲストOSのシステムの種類を指定します。

  • ゲストOSが32ビットオペレーティングシステムの場合

    "32bit"を指定します。

  • ゲストOSが64ビットオペレーティングシステムの場合

    "64bit"を指定します。

本オプションはcustomオプションに"true"を指定した場合に指定します。

customオプションに"true"を指定した場合、本オプションは省略できません。

ポイント

VMゲストのカスタマイズでは、MicrosoftのSysprepを利用しています。

Sysprepで使用する応答ファイルは、cpuarchのパラメーターとして"x86"または"amd64"を指定します。
このため、VMゲストのカスタマイズを利用する場合、cpuarchのパラメーターを必ず指定してください。
本製品では、ゲストOSのシステムの種類として、"32bit"または"64bit"で指定します。

【OVM for x86 3.x】
イメージ採取対象のL-ServerのOS種別によって動作が異なります。

  • Windowsの場合

    本オプションは省略できません。

  • Linuxの場合

    本オプションを指定した場合、本パラメーターは無視されます。


refresh指定時、以下のオプションが指定できます。

-type

イメージのVM種別を指定します。

指定可能なVM種別は以下のとおりです。

  • SolarisContainers

注意

  • イメージ採取(create)を行った場合、サーバ仮想化ソフトウェアでは以下の名前でテンプレートが作成されます。

    表4.6 サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    サーバ仮想化ソフトウェア

    サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    VMware
    Hyper-V
    Citrix Xen
    OVM for x86 2.2
    OVM for x86 3.x

    クローニングイメージ名[_index]@世代番号

    サーバ仮想化ソフトウェアでテンプレートを作成する場合、名前に上記の形式を使用しないでください。

  • サーバ仮想化ソフトウェア上でVMゲストからテンプレート作成を行う場合、VMゲストのシステムディスクは以下の設定にしてください。

    表4.7 システムディスクの設定

    サーバ仮想化ソフトウェア

    システムディスク

    VMware

    SCSI コントローラー:0、ID:0 のディスク

    Hyper-V

    IDEデバイス、プライマリーチャネル(0)

    Citrix Xen

    userdevice:0

    OVM for x86 2.2

    • L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

      hda

    • L-Serverの実体がPVM(Para-Virtualized Machine)の場合

      xvda

    OVM for x86 3.x

    Slot 0

  • クローニングイメージの採取は、以下の方法があります。

    • OSインストール後の物理サーバからの採取

    • OSインストール後の物理L-Serverからの採取

    • OSインストール後の仮想L-Serverからの採取

    • サーバ仮想化ソフトウェアのテンプレートからの採取

    • サーバ管理製品(BMC BladeLogic Server Automation)のパッケージ登録

    上記のいずれかの方法で採取したクローニングイメージ名は、同一のイメージプール内で重複しないようにしてください。

    参考

    イメージの種別については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7 イメージリソース」のポイントを参照してください。

    物理サーバのクローニングイメージについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第12章 クローニング【物理サーバ】」を参照してください。

    【VMware】【Hyper-V】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    【Xen】【KVM】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された22文字以内の文字列を入力します。


必要な権限・実行環境

権限

以下のどちらかの権限が必要です。

実行環境

管理サーバ


使用例(サーバのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

使用例(L-Serverのシステムイメージ、クローニングイメージに対する操作)

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。