名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm addrset - アドレスセットリソースの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm addrset - アドレスセットリソースの操作
形式
rcxadm addrset create -name name -type {MAC|WWN|GIP} -file file -pool pool [-exclude address[,address[,...]]] [-label label] [-comment comment] [-nowait] rcxadm addrset modify -name name -file file.xml [-nowait]
rcxadm addrset list [-verbose] [-format {text|xml}] [-extend lock] rcxadm addrset show -name name [-format {text|xml}] [-extend lock]
rcxadm addrset move -name name [-to pool] [-nowait]
rcxadm addrset delete -name name [-nowait]
機能説明
rcxadm addrsetは、WWNとMACアドレス、グローバルIPアドレスの管理を行うためのコマンドです。
アドレスセットリソースの作成およびアドレスプールへの登録が必要な条件は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.6 アドレスセットリソース」を参照してください。
GIPアドレスセットリソースはグローバルIPアドレスを扱うためのアドレスセットリソースです。GIPアドレスセットリソースには、ファイアーウォールやサーバロードバランサーに設定可能なユニキャストのグローバルIPアドレスを設定してください。
ループバックアドレス(127.0.0.0 ~ 127.255.255.255) 、マルチキャストアドレス(224.0.0.0 ~ 239.255.255.255) を除く、1.0.0.0 ~255.255.255.254の範囲で設定してください。
サブコマンド
アドレスセットリソースを作成し、アドレスプールに登録します。
GIPアドレスセットリソースを変更します。WWNやMACアドレスセットリソースは使用できません。
アドレスセットリソースの一覧を表示します。
以下の情報が表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | アドレスセットリソースの名前 |
TYPE | アドレスセットリソースのタイプ(MAC、WWN、またはGIP) |
START-END | アドレスセットリソースの開始アドレスと終了アドレス |
ATTRIBUTES(注) | DR実施時にリソースを凍結した場合の情報 以下のどれかが表示されます。
|
注)オプションに-extend lockを指定した場合、表示されます。
-verboseオプションを指定した場合は、上記の情報に加えて、以下の情報も表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
FREE | アドレスセットリソースの使用していないアドレスの数 |
USED | アドレスセットリソースの使用中のアドレスの数 |
LABEL | アドレスセットリソースのラベル |
アドレスセットリソースの詳細情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | アドレスセットリソース名 |
TYPE | アドレスセットリソースのタイプ(MAC、WWN、またはGIP) |
LABEL | アドレスセットリソースのラベル |
COMMENT | アドレスセットリソースのコメント |
START-END | アドレスセットリソースの開始アドレスと終了アドレス |
EXCLUDE_ADDRESS | アドレスセットリソースの除外アドレス |
RESERVE_ADDRESS | アドレスセットリソースの使用中アドレス |
FREE | アドレスセットリソースの使用していないアドレスの数 |
USED | アドレスセットリソースの使用しているアドレスの数 |
ATTRIBUTES (注) | DR実施時にリソースを凍結した場合の情報 以下のどれかが表示されます。
|
注) オプションに-extend lockを指定した場合、表示されます。
アドレスプールを指定したリソースフォルダーへ移動します。
アドレスプールを削除します。アドレスプールに含まれるアドレスセットリソースも削除されます。
オプション
サブコマンドがcreateの場合
nameには、操作対象のアドレスセットリソース名を指定します。
ネットワークリソースのリソース名(アドレスセット名)や、ほかのアドレスセットリソース名と異なる名前を指定してください。
サブコマンドがcreate以外の場合
nameには、操作対象のアドレスセットリソース名を指定します。
テナントまたはリソースフォルダーに格納されたアドレスセットリソースの場合、テナント名またはリソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。
詳細情報を表示する場合に指定します。
WWN、MACアドレス、またはGIPアドレスを指定します。
I/O仮想化オプションを利用する場合、同梱されているCD-ROMに含まれるWWNまたはMACアドレスのリストファイルを指定してください。独自のアドレスを指定する場合、以下の内容をファイルに記述し、そのアドレスを指定してください。
1行目は本製品で管理するアドレスの始点、最後の行はアドレスの終点です。
アドレスは以下の形式で記載してください。
MACアドレス: 16進数で、空白(" ")区切りで記載します。
例
MACアドレスの範囲が"12 34 56 78 00 00"~"12 34 56 78 00 ff"のリストファイル
12 34 56 78 00 00 |
WWNアドレス: 16進数で、空白(" ")区切りで記載します。【物理サーバ】
例
WWNアドレスの範囲が"20 00 00 17 42 50 00 00"~"20 00 00 17 42 50 00 ff"のリストファイル
20 00 00 17 42 50 00 00 |
アドレスの始点から終点までの範囲で指定できるMAC/WWNアドレス数は1~65536です。
指定可能なMACアドレスの範囲は、サーバ仮想化ソフトウェアで異なる場合があります。詳細は各サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。【Xen】【KVM】【Citrix Xen】【OVM for x86 3.x】
以下の内容をファイルに記述し、そのアドレスを指定してください。
1行目は本製品で管理するアドレスの始点、最後の行はアドレスの終点です。
アドレスは以下の形式で記載してください。
グローバルIPアドレス: 10進数で、ピリオド(".")区切りで記載します。
例
グローバルIPアドレスの範囲が"192.168.10.1"~"192.168.10.5"のリストファイル
192.168.10.1 |
file.xmlには、GIPアドレスセットリソースを定義したXMLファイルを指定します。
XMLファイルの定義については、「15.5 アドレスセットリソース」を参照してください。
I/O仮想化オプションに同梱されているCD-ROMに含まれるリストファイルのWWNまたはMACアドレスのうち、ROR VEやVIOMにより割当て済みで、本製品の管理下では使用しないアドレスを指定します。
除外するIPアドレスを10進数で、ピリオド(".")区切りで指定します。
poolには、アドレスセットリソースを登録するリソースプール名を指定します。
リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
サブコマンドで指定したアドレスセットリソースの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
labelには、アドレスセットリソースのラベルを指定します。
commentには、アドレスセットリソースのコメントを指定します。
poolには、移動先のアドレスプールを指定します。省略した場合は移動しません。
表示形式を指定します。text、xmlを指定できます。
-formatを省略するとテキスト形式で表示されます。
追加情報を表示する場合に指定します。
使用例
アドレスセットリソースの一覧情報を表示する場合
>rcxadm addrset list <RETURN>
NAME TYPE START END
---- ---- ----- ---
macdata1 WWN 20:00:00:17:42:00:00:20 20:00:00:17:42:00:10:ff
wwndata1 MAC 00:e5:35:0c:34:50 00:e5:35:0c:44:ff |
アドレスセットリソース(WWN)の詳細情報を表示する場合
>rcxadm addrset show -name wwndata <RETURN>
name: wwndata1
type: WWN
label: wwn1
comment: wwn-test-data-1
start-end:20: 01:00:17:42:50:00:00 - 20:01:00:17:42:50:00:0f
exclude_address:
reserve_address: 20:01:00:17:42:50:00:00
free: 15
used: 1 |
アドレスセットリソース(MACアドレス)の詳細情報を表示する場合
>rcxadm addrset show -name macdata1 <RETURN>
name: macdata1
type: MAC
label: mac1
comment: mac-test-data1
start-end: 00:17:42:4f:00:00 - 00:17:42:4f:00:f0
exclude_address:
reserve_address: 00:17:42:4f:00+00
free: 240
used: 1 |
凍結されたアドレスセットリソースの一覧情報を表示する場合
>rcxadm addrset list -extend lock <RETURN>
NAME TYPE START END ATTRIBUTES
---- ---- ----- --- ----------
macdata1 MAC 00:e5:35:0c:34:50 00:e5:35:0c:44:ff locked(DR)
wwndata1 WWN 20:00:00:17:42:00:00:20 20:00:00:17:42:00:10:ff locked(DR) |
凍結されたアドレスセットリソース(WWN)の詳細情報を表示する場合
>rcxadm addrset show -name wwndata1 -extend lock <RETURN> name: wwndata1 type: WWN label: wwn1 comment: wwn-data1 start-end: 20:00:00:17:42:00:00:20 - 20:00:00:17:42:00:10:ff exclude_address: reserve_address: 20:00:00:17:42:00:00:20 free: 4319 used: 1 attributes: locked(DR) |
凍結されたアドレスセットリソース(MACアドレス)の詳細情報を表示する場合
>rcxadm addrset show -name macdata1 -extend lock <RETURN>
name: macdata1
type: MAC
label: mac1
comment: mac-data1
start-end: 00:e5:35:0c:34:50 - 00:e5:35:0c:44:ff
exclude_address:
reserve_address: 00:E5:35:0C:34:50
free: 4271
used: 1
attributes: locked(DR) |