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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.2.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
FUJITSU Software

3.1 rcxadm addrset

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダ\SVROR\Manager\bin\rcxadm addrset - アドレスセットリソースの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm addrset - アドレスセットリソースの操作


形式

rcxadm addrset create -name name -type {MAC|WWN|GIP} -file file -pool pool [-exclude address[,address[,...]]] [-label label] [-comment comment] [-nowait]
rcxadm addrset modify -name name -file file.xml [-nowait]
rcxadm addrset list [-verbose] [-format {text|xml}] [-extend lock] rcxadm addrset show -name name [-format {text|xml}] [-extend lock]
rcxadm addrset move -name name [-to pool] [-nowait]
rcxadm addrset delete -name name [-nowait]

機能説明

rcxadm addrsetは、WWNとMACアドレス、グローバルIPアドレスの管理を行うためのコマンドです。

アドレスセットリソースの作成およびアドレスプールへの登録が必要な条件は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.6 アドレスセットリソース」を参照してください。

GIPアドレスセットリソースはグローバルIPアドレスを扱うためのアドレスセットリソースです。GIPアドレスセットリソースには、ファイアーウォールやサーバロードバランサーに設定可能なユニキャストのグローバルIPアドレスを設定してください。

ループバックアドレス(127.0.0.0 ~ 127.255.255.255) 、マルチキャストアドレス(224.0.0.0 ~ 239.255.255.255) を除く、1.0.0.0 ~255.255.255.254の範囲で設定してください。


サブコマンド

create

アドレスセットリソースを作成し、アドレスプールに登録します。

modify

GIPアドレスセットリソースを変更します。WWNやMACアドレスセットリソースは使用できません。

list

アドレスセットリソースの一覧を表示します。

以下の情報が表示されます。

表3.1 アドレスセットリソースの一覧情報

項目名

内容

NAME

アドレスセットリソースの名前

TYPE

アドレスセットリソースのタイプ(MAC、WWN、またはGIP)

START-END

アドレスセットリソースの開始アドレスと終了アドレス

ATTRIBUTES(注)

DR実施時にリソースを凍結した場合の情報

以下のどれかが表示されます。

  • リソースが凍結されている場合

    "locked(DR)"が表示されます。

  • リソースが凍結されていない場合

    "unlocked(DR)"が表示されます。

注)オプションに-extend lockを指定した場合、表示されます。

-verboseオプションを指定した場合は、上記の情報に加えて、以下の情報も表示されます。

表3.2 アドレスセットリソースの一覧情報(verbose)

項目名

内容

FREE

アドレスセットリソースの使用していないアドレスの数

USED

アドレスセットリソースの使用中のアドレスの数

LABEL

アドレスセットリソースのラベル

show

アドレスセットリソースの詳細情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

表3.3 アドレスセットリソースの詳細情報

項目名

内容

NAME

アドレスセットリソース名

TYPE

アドレスセットリソースのタイプ(MAC、WWN、またはGIP)

LABEL

アドレスセットリソースのラベル

COMMENT

アドレスセットリソースのコメント

START-END

アドレスセットリソースの開始アドレスと終了アドレス

EXCLUDE_ADDRESS

アドレスセットリソースの除外アドレス

RESERVE_ADDRESS

アドレスセットリソースの使用中アドレス

FREE

アドレスセットリソースの使用していないアドレスの数

USED

アドレスセットリソースの使用しているアドレスの数

ATTRIBUTES (注)

DR実施時にリソースを凍結した場合の情報

以下のどれかが表示されます。

  • リソースが凍結されている場合

    "locked(DR)"が表示されます。

  • リソースが凍結されていない場合

    "unlocked(DR)"が表示されます。

注) オプションに-extend lockを指定した場合、表示されます。

move

アドレスプールを指定したリソースフォルダーへ移動します。

delete

アドレスプールを削除します。アドレスプールに含まれるアドレスセットリソースも削除されます。


オプション

-name name
  • サブコマンドがcreateの場合

    nameには、操作対象のアドレスセットリソース名を指定します。
    ネットワークリソースのリソース名(アドレスセット名)や、ほかのアドレスセットリソース名と異なる名前を指定してください。

  • サブコマンドがcreate以外の場合

    nameには、操作対象のアドレスセットリソース名を指定します。
    テナントまたはリソースフォルダーに格納されたアドレスセットリソースの場合、テナント名またはリソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

-verbose

詳細情報を表示する場合に指定します。

-type

WWN、MACアドレス、またはGIPアドレスを指定します。

-file file
WWNとMACアドレスセットリソースを作成する場合

I/O仮想化オプションを利用する場合、同梱されているCD-ROMに含まれるWWNまたはMACアドレスのリストファイルを指定してください。独自のアドレスを指定する場合、以下の内容をファイルに記述し、そのアドレスを指定してください。

  • 1行目は本製品で管理するアドレスの始点、最後の行はアドレスの終点です。

  • アドレスは以下の形式で記載してください。

    MACアドレス: 16進数で、空白(" ")区切りで記載します。

    MACアドレスの範囲が"12 34 56 78 00 00"~"12 34 56 78 00 ff"のリストファイル

    12 34 56 78 00 00
    12 34 56 78 00 ff

    WWNアドレス: 16進数で、空白(" ")区切りで記載します。【物理サーバ】

    WWNアドレスの範囲が"20 00 00 17 42 50 00 00"~"20 00 00 17 42 50 00 ff"のリストファイル

    20 00 00 17 42 50 00 00
    20 00 00 17 42 50 00 ff

  • アドレスの始点から終点までの範囲で指定できるMAC/WWNアドレス数は1~65536です。

  • 指定可能なMACアドレスの範囲は、サーバ仮想化ソフトウェアで異なる場合があります。詳細は各サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。【Xen】【KVM】【Citrix Xen】【OVM for x86 3.x】

GIPアドレスセットリソースを作成する場合

以下の内容をファイルに記述し、そのアドレスを指定してください。

  • 1行目は本製品で管理するアドレスの始点、最後の行はアドレスの終点です。

  • アドレスは以下の形式で記載してください。

    グローバルIPアドレス: 10進数で、ピリオド(".")区切りで記載します。

    グローバルIPアドレスの範囲が"192.168.10.1"~"192.168.10.5"のリストファイル

    192.168.10.1
    192.168.10.5

-file file.xml

file.xmlには、GIPアドレスセットリソースを定義したXMLファイルを指定します。

XMLファイルの定義については、「15.5 アドレスセットリソース」を参照してください。

-exclude
MACアドレス、WWNアドレス

I/O仮想化オプションに同梱されているCD-ROMに含まれるリストファイルのWWNまたはMACアドレスのうち、ROR VEやVIOMにより割当て済みで、本製品の管理下では使用しないアドレスを指定します。

グローバルIPアドレス

除外するIPアドレスを10進数で、ピリオド(".")区切りで指定します。

-pool pool

poolには、アドレスセットリソースを登録するリソースプール名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

-nowait

サブコマンドで指定したアドレスセットリソースの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-label label

labelには、アドレスセットリソースのラベルを指定します。

-comment comment

commentには、アドレスセットリソースのコメントを指定します。

-to pool

poolには、移動先のアドレスプールを指定します。省略した場合は移動しません。

-format text|xml

表示形式を指定します。text、xmlを指定できます。

-formatを省略するとテキスト形式で表示されます。

-extend lock

追加情報を表示する場合に指定します。


使用例