シングルサインオン利用時に、RORコンソールにログインできない場合、環境構築に失敗している可能性があります。マネージャーを停止し、環境を再構築してください。
keytoolコマンドおよび本製品コマンドを実行し、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)の内容を確認します。
キーストアのパスワードはServerView Operations Managerのキーストアのパスワードを指定してください。ServerView Operations Managerのキーストアのパスワードは、ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「CMSでのSSL証明書の管理」を参照してください。
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。
ServerView Operations Manager V6.1以降の場合
【Windows】
ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\standalone\svconf\pki\cacerts
【Linux】
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/standalone/svconf/pki/cacerts
ServerView Operations Manager V6.1より古い場合
【Windows】
ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts
【Linux】
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts
例
【Windowsマネージャー】
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -keystore "C:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -keystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts <RETURN> |
本製品のキーストアにServerView Operations Managerの認証局証明書が正しくインポートされているか確認します。
以下のコマンドを実行します。
rcxadm authctl diffcert <RETURN> |
以下に含まれる証明書を比較した結果、差分となった証明書の別名が表示されます。
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)
本製品基盤に登録されている認証局証明書(キーストア)
表示された差分情報を確認します。
以下に表示例を示します。
svs_cms |
差分が表示された場合、認証局証明書の登録に失敗している可能性があります。「8.10.1.2 証明書の登録」を参照し、認証局証明書を登録してください。
マネージャーのインストール時に登録されたテスト証明書、または「導入ガイド CE」の「3.2 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」でインポートした証明書の別名が表示されても、本製品のキーストアに登録する必要はありません。
以下の手順で、認証局証明書を本製品に登録します。
以下の本製品コマンドを実行します。
rcxadm authctl refreshcert -alias alias <RETURN> |
aliasには「8.10.1.1 証明書の確認」を実行し、表示された証明書の別名を指定します。
本製品にインポートする証明書が複数存在する場合は、対象の証明書分、本手順を繰り返し実行してください。
ポイント
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)にルート認証局証明書を登録済みでしたら、ルート認証局証明書を本製品にインポートしてください。
証明書の差分を確認します。
「8.10.1.1 証明書の確認」を実行し、登録した証明書が表示されないことを確認します。
ServerView Operations Managerへのサーバ証明書のインポートを行ってください。詳細は「導入ガイド CE」の「3.2 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」を参照してください。
ディレクトリサービスの接続情報が、本製品に正しく登録されているかを確認します。
以下のコマンドを実行します。
rcxadm authctl show <RETURN> |
本製品に登録されている接続情報が表示されます。
表示された接続情報を確認します。
以下に表示例を示します。
host: hostx.fujitsu.com |
ディレクトリサービスの設定と、表示された接続情報が一致しているかを確認します。特に、以下の情報に注意してください。
portがSSL通信用ポートになっているか
bindがディレクトリサービス管理者になっているか
(本製品の特権ユーザーではなく、ディレクトリサービス管理者であるかを確認してください。)
ServerView Operations Manager同梱ディレクトリサービスの接続設定を確認する方法は、以下のマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Manager V7.0以前の場合
「ServerView 6.30 でのユーザ管理」の「OpenDJを使用するServerViewユーザ管理」
ServerView Operations Manager V7.1以降の場合
「ServerView 7.10 でのユーザ管理」の「ApacheDSを使用するServerViewユーザ管理」
接続情報に誤りがある場合、以下の手順で正しい情報を再登録します。
マネージャーを停止します。
正しい接続情報を設定します。
Active Directoryまたは、ServerView Operations Manager V5.5以降を使用している場合
rcxadm authctl sync コマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を変更してください。
ServerView Operations Manager V5.3に同梱のOpenDSを使用している場合
rcxadm authctl modifyコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新してください。
例
>rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin |
パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。
マネージャーを起動します。
rcxadm authctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。