ここでは、マネージャーのアップグレードについて説明します。
マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。「マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行」を行ってください。
ポイント
以降の手順の中で旧バージョンのServerView Resource Coordinator VEのマニュアルを参照している箇所は、旧バージョンのServerView Resource Orchestratorのマニュアルに読み替えてください。
旧版との互換性を維持した動作に変更する場合、「リリース情報」の「2.1.1 旧バージョンとの互換性の維持」を参照し、各設定を行ってください。
【Windowsマネージャー】
ServerView Resource Coordinator VEで構築していた環境を本バージョンのFUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator ExpressおよびFUJITSU Software ServerView Resource Orchestrator Virtual Editionの環境へアップグレードした場合、本製品のマニュアルの"インストールフォルダー\SVROR\Manager"を"インストールフォルダー\Manager"に読み替えてください。
移行資産
マネージャー上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。
本製品の設定情報(旧バージョン環境で構築された本製品の設定情報)
証明書
システムイメージとクローニングイメージ(イメージファイル格納フォルダー配下のファイル)
また、アップグレードインストールによる移行では、以下の資産も移行対象になります。
ポート番号の設定
消費電力データ
イベント連携のバッチファイル/スクリプトファイル
アップグレードインストールにより、システムイメージとクローニングイメージ以外の移行資産が下記のフォルダーに作成され、退避されます。
システムイメージとクローニングイメージについては、旧バージョンのインストールフォルダーをそのまま使用します。
アップグレードが完了するまで、以下のフォルダーは決して削除しないでください。
アップグレード完了後、以下のフォルダーは残ることがあります。その場合、本製品が正常に動作することの確認が完了したら手動で削除してください。
【Windowsマネージャー】
32bit(x86)の場合
ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata
64bit(x64)の場合
ドライブ名\Program Files (x86)\RCVE-upgradedata
【Linuxマネージャー】
/var/opt/RCVE-upgradedata
/var/opt/backupscwdir
事前準備
アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。
本バージョンのマネージャーが動作可能な環境であるか確認してください。
動作環境については、「解説書」の「6.1 ソフトウェア環境」および「6.2 ハードウェア環境」を参照してください。
特にメモリ容量は注意してください。
何らかの原因でアップグレードが異常終了した場合の復旧に備え、システムのバックアップを行ってください。
管理対象サーバの管理LANのNICをGLSによって冗長化している場合、プライマリーインターフェースで管理LANを活性化してください。
アップグレード完了後の確認のため、VMゲストが存在するVMホストを登録している場合、事前にRORコンソールからすべてのVMゲストが表示されているか確認、記録してください。
サーバ切替えの設定を行っている場合、予備サーバに切り替わった状態ではアップグレードできません。アップグレード作業を開始する前に復旧させてください。復旧方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」のサーバ切替えの記事を参照してください。
マネージャーの再起動の設定を変更している場合は、「運用ガイド VE」の「付録A 運用時の留意点」の「マネージャーの再起動」を参照し、設定内容を確認、記録してください。
アップグレードインストールによるアップグレード
本バージョンへのアップグレードは、本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。
以下の手順で、アップグレードを行ってください。
注意
アップグレード作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しないでください。
アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストールフォルダー、および配下のフォルダーやファイルを、コマンド プロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。
参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
アップグレードインストールに失敗した場合、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。
アップグレード前の状態に復旧する場合、事前準備でバックアップしたシステムをリストアしてください。
アップグレードインストールにより、旧バージョンに適用されていた修正は削除されます。
【Linuxマネージャー】
UpdateAdvisor(ミドルウェア)のコマンドを任意の場所で実行するためにPATH変数を設定していない場合、旧バージョンに適用されていた修正は削除されますが、製品情報とコンポーネント情報が削除されません。UpdateAdvisor(ミドルウェア)のマニュアルを参照し、修正適用管理簿から製品情報とコンポーネント情報を削除してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。
アップグレード前のインストールフォルダーが46文字以上の場合、アップグレードインストールによる移行はできません。再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。
マネージャーの再起動の設定を変更していた場合は、事前準備で記録した情報に従って、アップグレードインストール完了後に再度設定してください。詳細は、「運用ガイド VE」の「付録A 運用時の留意点」の「マネージャーの再起動」を参照してください。
アップグレードインストール
【Windowsマネージャー】
「2.1.1.6 インストール」のインストールの手順1.から手順5.を参照して、本製品のインストーラを実行します。
本製品のセットアップ画面が表示されます。
使用許諾契約などの内容を確認し、[次へ(N)]ボタンをクリックまたは"y"を入力してください。
旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、[確認]をクリックまたは"y"を入力してください。
アップグレードインストールが開始されます。
【Linuxマネージャー】
「2.1.2.6 インストール」のインストールの手順1.から手順7.を参照して、本製品のインストーラを実行します。
使用許諾契約などの内容を確認し、"y"を入力してください。
旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、"y"を入力してください。
アップグレードインストールが開始されます。
アップグレードインストール終了後の再起動
アップグレードインストールが終了したあと、アップグレードを完了させるためにシステムを再起動します。
ライセンスの登録
以下の製品からVirtual Editionへアップグレードインストールを行った場合、ライセンス登録が必要です。
RCVE
旧バージョンのROR Express
RORコンソールにアクセスし、Virtual Editionのライセンスを登録してください。
ライセンスの登録については、「第4章 ライセンスの設定と確認」のライセンスの設定を参照してください。
注意
エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、マネージャーのアップグレード完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起動してください。
管理対象サーバと関連サービスの再起動については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」を参照してください。
アップグレード完了後、本製品が正常に動作することの確認が完了したら、移行資産を退避するために作成されたフォルダーを手動で削除してください。
移行資産を退避するために作成されたフォルダーについては、「移行資産」を参照してください。
マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行
以下の場合は一括設定の構成定義ファイルの読込み(インポート)、および構成定義ファイルの書出し(エクスポート)を利用して行います。
RCVEマネージャーから、本バージョンへのROR VEへの移行
クラスタで運用しているRCVEマネージャーから本バージョンへのROR VEマネージャーへの移行
クラスタで運用しているROR VEマネージャーから本バージョンへのROR VEマネージャーへの移行
移行前のインストールフォルダーが46文字以上の場合
以下の手順で、マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行を行ってください。
参照
一括設定については、以下のマニュアルを参照してください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」
「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「付録D 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「付録A 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」
また、マネージャーを一括設定機能により移行する場合は、以下の事前準備と確認を行ってください。
一括設定機能による移行完了後の確認のため、VMゲストが存在するVMホストを登録している場合は、RORコンソールからすべてのVMゲストが表示されているか確認、記録してください。
サーバ切替えの設定を行っている場合、予備サーバに切り替わった状態では一括設定機能による移行はできません。一括設定機能による移行作業を開始する前に復旧させてください。
復旧方法については以下のマニュアルを参照してください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 運用ガイド」の「第10章 サーバ切替え」
以下の情報は、移行されません。一括設定機能による移行時に再設定が必要です。
RCコンソール、または、RORコンソールから設定情報を記録してください。
ユーザーアカウント情報
各管理対象サーバのエージェントの登録状態、および保守モードの設定状態
予備サーバ設定
Oracle VM for SPARCゲストドメインのエージェント登録情報
消費電力データ
電力監視を行っている場合、採取した消費電力データは移行されません。
必要な場合は消費電力データをCSV形式で出力し保存してください。
出力方法については、以下のマニュアルを参照してください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「13.2 消費電力データの出力」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 運用ガイド」の「13.2 消費電力データの出力」
注意
一括設定機能による移行作業が完了するまで、マネージャー、エージェント、その他機器のハードウェア設定、および構成を変更しないでください。
保守モードの設定
RCVEマネージャーのRCコンソール、またはROR VEのRORコンソールから、すべての管理対象サーバを保守モードに設定してください。
構成定義ファイルの書出し(エクスポート)
一括設定を利用し、構成定義ファイルをCSV形式で出力します。エクスポート中は、本製品のほかの操作を実行しないでください。
出力方法については、以下のマニュアルを参照してください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「第7章 一括設定」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 操作ガイド」の「第6章 一括設定」
移行資産の退避(コピー)
証明書の退避(コピー)を行ってください。
以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。
RCVEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
インストールフォルダー\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
インストールフォルダー\Manager\sys\apache\conf\ssl.key
ROR VEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key
RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー
/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key
採取したシステムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーをインストールフォルダーとイメージファイル格納フォルダー配下以外の場所に退避(コピー)してください。
デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合は以下のフォルダーまたはディレクトリを退避(コピー)してください。
RCVEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg
ROR VEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\SVROR\ScwPro\depot\Cloneimg
RCVEおよびROR VEのLinuxマネージャー
/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG
デフォルトから変更している場合、変更先の"Cloneimg"フォルダーまたは"CLONEIMG"ディレクトリを退避(コピー)してください。
以下のファイルを退避(コピー)してください。
ポート番号の設定
【Windowsマネージャー】
システムドライブ\WINDOWS\system32\drivers\etc\services
【Linuxマネージャー】
/etc/services
イベント連携バッチファイル/スクリプトファイル
RCVEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\Manager\etc\trapop.bat
ROR VEのWindowsマネージャー
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat
Linuxマネージャー
/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh
注意
マネージャーをクラスタで運用している場合、上記のフォルダーまたはディレクトリは共有ディスク上に配置されています。配下のファイル、フォルダーまたはディレクトリが正しく退避(コピー)されているか確認してください。
なお、退避(コピー)先は共有ディスク上のフォルダーまたはディレクトリでも問題ありませんが、マネージャーのクラスタサービスのセットアップ時に作成した、"RCoordinator"配下、または"SVROR"以外の場所を指定してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合、フォルダーまたはディレクトリの退避(コピー)はプライマリーノードで実行してください。
システムイメージ、クローニングイメージを退避(コピー)する前に、ディスク容量を確認してください。システムイメージ、クローニングイメージのディスク容量については、以下のマニュアルを参照してください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「1.1.2.5 動的ディスク容量」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 導入ガイド」の「1.4.2.5 動的ディスク容量」
システムイメージ、クローニングイメージが格納されているフォルダーが存在しない場合、この手順は必要ありません。
旧製品または旧バージョンのマネージャーのアンインストール
「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」参照し、マネージャーをアンインストールしてください。
マネージャーをクラスタで運用している場合は、以下のマニュアルを参照し、クラスタサービスの削除、およびマネージャーをアンインストールしてください。
【RCVE】
「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」
【ROR VE V3.0.0】
「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」
注意
「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」または、「ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition V3.0.0 インストールガイド」に事前準備に記載されている"サーバの削除"は行わないでください。
HBA address renameを利用している管理対象サーバを削除した場合、マネージャーのアップグレード完了後に管理対象サーバの再起動が必要です。
マネージャーをアンインストールすると、ユーザーアカウントの情報も削除されます。手順6.を参照してRORコンソールから再設定してください。
本バージョンのマネージャーのインストール
本バージョンのマネージャーをインストールします。
インストールについては、「2.1 マネージャーのインストール」を参照してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合、「付録C マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照し、マネージャーのインストール、およびクラスタサービスのセットアップを行ってください。
注意
マネージャーインストール時の[管理LANの選択]画面では、RCVEマネージャーと同一の管理LANを指定してください。
マネージャーの再起動の設定を変更していた場合は、マネージャーインストール後に、事前準備で記録した情報に従って、再度設定してください。詳細は、「運用ガイド VE」の「付録A 運用時の留意点」の「マネージャーの再起動」を参照してください。
マネージャーのインストール後、以下の手順で、手順3.で退避(コピー)した証明書とイメージファイル格納フォルダーを復元してください。
マネージャーを停止します。
マネージャーの停止方法については、「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
退避(コピー)したイメージファイル格納フォルダーをインストール時に指定したフォルダーに復元します。
デフォルトのイメージファイル格納フォルダーを使用している場合、以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\ScwPro\depot\Cloneimg
【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVscw-deploysv/depot/CLONEIMG
デフォルトから変更している場合、変更先のフォルダーに復元してください。
イメージファイル格納フォルダーを退避していない場合、この手順は必要ありません。
退避(コピー)した証明書を、マネージャーのインストールフォルダーに復元します。
以下のフォルダーまたはディレクトリに復元してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificate
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificate
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crt
インストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.crt
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf/ssl.key
事前準備で退避した情報を復元します。
ポート番号の設定
退避した情報に従って、ポート番号を変更してください。
ポート番号の変更方法については、「操作ガイド VE」の「8.2 ポート番号の変更」を参照してください。
ポート番号をデフォルトから変更していない場合、この手順は必要ありません。
イベント連携のバッチファイル/スクリプトファイル
以下のファイルを置き換えて復元してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\trapop.bat
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh
マネージャーを起動します。
マネージャーの起動方法と停止方法については、「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
ユーザーアカウントの設定
事前準備で記録した情報に従って、RORコンソールから、ユーザーアカウントの設定を行います。
ユーザーアカウントの設定については、「操作ガイド VE」の「第5章 ユーザーアカウントの設定」を参照してください。
ライセンスの登録
RORコンソールにアクセスし、Virtual Editionのライセンスを登録してください。
ライセンスの登録については、「第4章 ライセンスの設定と確認」のライセンスの設定を参照してください。
構成定義ファイルの編集
RCVEマネージャーで構築していた環境に応じて、手順2.でエクスポートした構成定義ファイル(CSV形式)を編集します。
すべてのリソースの操作欄を"new"に変更してください。
構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド VE」の「付録B 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。
注意
予備サーバ情報が設定されている場合、以下の方法で予備サーバ情報の設定を削除してください。
"SpareServer"セクションで、"operation"をハイフン("-")にしてください。
本バージョン環境の構築
構成定義ファイルの読込み(インポート)を行い、本バージョンの環境を構築します。
以下の手順で、本バージョン環境の構築を行ってください。
構成定義ファイルの読込み(インポート)
編集が完了した構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。
読込み方法については、「操作ガイド VE」の「12.2 構成定義ファイルの読込み(インポート)」を参照してください。
エージェントの登録
RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、エージェントを登録します。エージェントの登録は、管理対象サーバのOSが起動した状態で行ってください。
エージェントの登録については、「第7章 管理対象サーバに対するソフトウェアのインストールとエージェントの登録」を参照してください。
エージェントの登録完了後、RORコンソールからすべての物理OS、VMホストが表示されているか確認してください。VMゲストが存在するVMホストを登録している場合、すべてのVMゲストが表示されているか確認してください。
予備サーバ情報の設定
RORコンソールから、事前準備で記録した情報に従って、予備サーバ情報を登録します。
予備サーバ情報の登録については、「操作ガイド VE」の「18.2 サーバ切替えの設定」を参照してください。
ラベル、コメントおよび連絡先情報の登録
ラベル、コメント、および連絡先情報を登録していた場合、手順7.で"new"に変更した構成定義ファイル(CSV形式)の操作欄をハイフン("-")に戻し、[Memo]セクションに含まれるリソースの操作欄を"new"に変更してください。
構成定義ファイル(CSV形式)の編集方法については、「操作ガイド VE」の「付録B 一括設定用の構成定義ファイル(CSV形式)」を参照してください。
編集が完了したら、構成定義ファイルの読込み(インポート)を行います。
読込み方法については、「操作ガイド VE」の「12.2 構成定義ファイルの読込み(インポート)」を参照してください。
保守モードの設定
事前準備で記録した情報に従って、一括設定機能による移行を行う前に保守モードに設定していた管理対象サーバを、保守モードに設定してください。
保守モードの設定については、「操作ガイド VE」の「付録C 保守モード」を参照してください。
注意
エージェントのアップグレードを行わずに、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、マネージャーの再インストールおよび一括設定機能による移行完了後に管理対象サーバを再起動するか、関連サービスを再起動してください。
関連サービスの再起動については、「運用ガイド VE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照してください。