帳票を出力するときに、アプリ識別子とドキュメント識別子を指定することによって、イベント監視アプリケーションに通知されたイベントが、どの帳票の出力要求に対するものかを特定することができます。
アプリ識別子
アプリ識別子とは、イベントの通知先(イベント監視アプリケーション)を識別するための値です。
取得方法
アプリ識別子は、OaJgAsyncGetAplKind関数で取得することができます。
OaJgAsyncGetAplKind関数でアプリ識別子を取得するには、イベントの通知先(イベント監視アプリケーション)を識別するための一意の任意の文字列を指定します。文字列に一意性を持たせるため、イベント監視アプリケーションのフルパスなどを指定することをお勧めします。
有効範囲
アプリ識別子は、システムの再起動後も保証されます。List Creatorをアンインストールするまで保証されます。
使用方法
帳票出力アプリケーションでは、アプリ識別子を指定して帳票を出力します。
イベント監視アプリケーションでは、アプリ識別子を指定して、イベントを待ち合わせます。
イベントが発生すると、同一サーバで同一アプリ識別子を指定して待ち合わせているイベント監視アプリケーションにイベントが通知されます。
アプリ識別子は、同一サーバ内で同一パスを指定すれば、どのプロセスから呼び出しても必ず同一のものが取得できます。
帳票出力アプリケーションとイベント監視アプリケーションで同一の文字列を指定して、アプリ識別子を取得してください。
ドキュメント識別子
ドキュメント識別子とは、アプリ識別子ごとに、帳票の出力要求を一意に識別するための値です。
イベント監視アプリケーションが、同一アプリ識別子内で帳票の出力要求を識別するために使用します。
指定方法
ドキュメント識別子は、帳票出力アプリケーションが1~4294967296の範囲で任意に割り当てます。
有効範囲
ドキュメント識別子は、その帳票の出力要求の「出力完了」または「削除」のイベントが通知されるまで有効です。
「出力完了」イベントまたは「削除」イベントが通知される前に、同一のドキュメント識別子を指定して別の帳票を出力した場合、以降、イベントは正しく通知されません。
使用方法
帳票出力アプリケーションでは、ドキュメント識別子を指定して、帳票を出力します。
イベント監視アプリケーションでは、通知されたイベントが、どの帳票の出力要求に対するものかを、ドキュメント識別子で特定します。ドキュメント識別子は、OaJgAsyncWaitEvent関数に通知されるイベント情報通知構造体のメンバ「dwExtKind」に設定されます。