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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

6.6.2 データファイルを動的に生成して帳票を出力するサンプルプログラム

ASPを使用してローカル帳票出力を行う.NETインタフェースのサンプルプログラムについて説明します。

6.6.2.1 サンプルプログラムの概要

このサンプルプログラムは、Webクライアント上のWebブラウザからの要求により、Webサーバ上のASPでList Creatorを使用して帳票出力を行います。

Webサーバ上のASPでは、Webクライアント上のWebブラウザから入力された各項目のデータを元に、サンプル帳票「保険契約書2」を使用して、印刷またはPDFファイル保存を行います。PDFファイル保存を行う場合、Webサーバ上のList Creatorから、生成したPDFファイルのURLをWebクライアント上のWebブラウザに返し、Webクライアント上でPDFファイルを表示します。また、OWFファイル生成を行う場合、Webサーバ上のList Creatorから、生成したOWFファイルのURLをWebクライアント上のWebブラウザに返し、Webクライアント上でOWFファイルをプレビューまたは手元印刷します。

ポイント

  • このサンプルプログラムでは、List Creatorのインストール時に、「List Creatorインストールディレクトリ\Samples」にインストールされているサンプル帳票「保険契約書2」を参照しています。

6.6.2.2 処理の流れ

このサンプルプログラムの処理の流れを出力方法別に説明します。

図6.2 .NETインタフェースのサンプルプログラムの処理の流れ(データファイルを動的に生成して帳票を出力する場合)

出力方法が印刷の場合

  1. 帳票定義情報をWebサーバ上に配置します。

  2. Webクライアント上のWebブラウザでデータを入力し、[実行]ボタンをクリックすると、Webサーバ上のユーザアプリケーションよりList Creatorが呼び出されます。

  3. Webサーバ上のList Creatorは、2.で入力されたデータを一時データファイルに保存します(一時データファイルは、帳票の出力後に削除されます)。

  4. Webサーバ上のList Creatorは、3.で保存した一時データファイルを入力データとし、1.で配置した帳票定義情報にしたがってWebサーバ上で帳票を印刷します。

出力方法がPDFファイル保存の場合

  1. 帳票定義情報をWebサーバ上に配置します。

  2. Webクライアント上のWebブラウザでデータを入力し、[実行]ボタンをクリックすると、Webサーバ上のユーザアプリケーションよりList Creatorが呼び出されます。

  3. Webサーバ上のList Creatorは、2.で入力されたデータを一時データファイルに保存します(一時データファイルは、帳票の出力後に削除されます)。

  4. Webサーバ上のList Creatorは、3.で保存した一時データファイルを入力データとし、1.で配置した帳票定義情報にしたがってWebサーバ上で帳票をPDF変換してPDFファイルを生成します。

  5. Webサーバ上のASPは、生成したPDFファイルのURLをWebクライアント上のWebブラウザに送信します。

  6. Webクライアント上のWebブラウザ(Adobe Reader)は、Webサーバ上のASPから送信されたURLにしたがって、PDFファイルを表示します。

出力方法がOWFファイル生成の場合

  1. 帳票定義情報をWebサーバ上に配置します。

  2. Webクライアント上のWebブラウザでデータを入力し、[実行]ボタンをクリックすると、Webサーバ上のユーザアプリケーションよりList Creatorが呼び出されます。

  3. Webサーバ上のList Creatorは、2.で入力されたデータを一時データファイルに保存します(一時データファイルは、帳票の出力後に削除されます)。

  4. Webサーバ上のList Creatorは、3.で保存した一時データファイルを入力データとし、1.で配置した帳票定義情報にしたがって帳票をOWF変換してOWFファイルを生成します。

  5. Webサーバ上のASPは、生成したOWFファイルのURLをWebクライアント上のWebブラウザ(Webプラグイン)に送信します。

  6. Webクライアント上のWebブラウザは、Webサーバ上のASPから送信されたURLにしたがって、OWFファイルをプレビュー、またはWeb手元印刷します。