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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

4.1.1 帳票出力コマンド実行時に設定する環境変数(【UNIX系OS版】を使用する場合

コマンド実行時には、次の環境変数を設定してください。

4.1.1.1 LD_LIBRARY_PATH(必須)

List Creatorのライブラリ格納フォルダを指定する環境変数です。

この環境変数は、必ず指定してください。

この環境変数にList Creatorの以下のライブラリ格納フォルダが最優先になるように追加してください。

また、Charset Managerを使用する場合は、以下のライブラリ格納フォルダを追加してください。

以下に、指定例を示します。

例:Bourneシェルを使用して環境変数LD_LIBRARY_PATHを指定する場合

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/opt/FJSVoastw/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export LD_LIBRARY_PATH

4.1.1.2 PATH(必要時)

List Creatorのコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。

コマンド名だけで実行したい場合は、この環境変数に以下のList Creatorのコマンド格納フォルダを追加してください。

-/opt/FJSVoast/bin

なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。

以下に、指定例を示します。

例:Bourneシェルを使用して環境変数PATHを指定する場合

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
export PATH

4.1.1.3 LANG(必須)

コマンドの実行環境の文字コード系(コマンドがコマンドオプション、帳票などを扱うときの文字コード系)を指定する環境変数です。入力データ形式が「可変長」、「固定長」、または「CSV形式」の場合は入力データもこの文字コード系で扱います。

この環境変数は、必ず指定してください。

以下に、アプリケーションサーバのオペレーティングシステムごとに、環境変数LANGに指定できる値を示します。

アプリケーションサーバがSolarisの場合

指定できる値(*1)

意味

ja(*2)
ja_JP.eucJP(*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.PCK

Shift-JISコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

*1:
指定できる値以外の値(文字列)が指定された場合、帳票出力時に日本語が表示されないなどの問題が発生します。

*2:
「ja」または「ja_JP.eucJP」を指定した場合は、必ず環境変数OA_EUCTYPEでEUCコード種別(「u90」または「s90」)を指定してください。なお、「ja」または「ja_JP.eucJP」のどちらを指定しても、動作に違いはありません。

アプリケーションサーバがLinuxの場合

指定できる値(*1)

意味

ja_JP.eucJP(*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8
en_US.UTF-8(*3)

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

*1:
指定できる値以外の値(文字列)が指定された場合、帳票出力時に日本語が表示されないなどの問題が発生します。

*2:
「ja_JP.eucJP」を指定した場合は、必ず環境変数OA_EUCTYPEでEUCコード種別(「u90」または「s90」)を指定してください。

*3:
【Linux for x86/Linux for Itanium版】の場合、「en_US.UTF-8」は未サポートです。

以下に、指定例を示します。

例:環境変数LANGを指定する場合
(1) Bourneシェルを使用してUNICODE(UTF8)コード系を指定する場合

LANG=ja_JP.UTF-8
export LANG

(2) Bourneシェルを使用してShift-JISコード系を指定する場合(アプリケーションサーバがSolarisの場合のみ)

LANG=ja_JP.PCK
export LANG

4.1.1.4 OA_EUCTYPE(必要時)

文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を指定する環境変数です。

アプリケーションサーバがSolarisの場合

環境変数LANGにEUCコード系(「ja」または「ja_JP.eucJP」)を指定した場合は、必ずこの環境変数でEUCコード種別を指定してください。

なお、環境変数LANGにShift-JISコード系(「ja_JP.PCK」)またはUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」など)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。

アプリケーションサーバがLinuxの場合

環境変数LANGにEUCコード系(「ja_JP.eucJP」)を指定した場合は、必ずこの環境変数でEUCコード種別を指定してください。

なお、環境変数LANGにUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」など)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。

以下に、環境変数OA_EUCTYPEに指定できる値を示します。

指定できる値

意味

u90(*1)

EUC(U90)コード系であることを示します。

s90(*1)

EUC(S90)コード系であることを示します。

*1:必ず小文字で指定してください。

以下に、指定例を示します。

例:環境変数LANGとOA_EUCTYPEを指定する場合
(1) Bourneシェルを使用してEUC(U90)コード系を指定する場合

LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=u90
export LANG OA_EUCTYPE

(2) Bourneシェルを使用してEUC(S90)コード系を指定する場合

LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=s90
export LANG OA_EUCTYPE

注意

  • 入力データに合わせて、帳票の文字コード系の変換、およびコマンドオプションの指定をする必要があります。詳細については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”の帳票資源の準備と配置に関する記載を参照してください。

4.1.1.5 OA_ASSETSDIR(必要時)

List Creatorの帳票格納ディレクトリを指定する環境変数です。

帳票格納ディレクトリは、以下に示す方法で指定できます。番号は、帳票格納ディレクトリが複数の方法で同時に指定された場合に有効になる優先順序です。

  1. コマンドオプション(-assetsdir)で指定した帳票格納ディレクトリ

  2. 環境変数OA_ASSETSDIRで指定した帳票格納ディレクトリ

  3. prsetassetsdirコマンドで設定した帳票格納ディレクトリ

以下に、指定例を示します。

例:Bourneシェルを使用して環境変数OA_ASSETSDIRを指定する場合

OA_ASSETSDIR=/home/user1
export OA_ASSETSDIR