prputprtコマンドは、リモート帳票出力を行う場合に使用するコマンドです。
List Creatorのリモート帳票出力では、アプリケーションサーバに配置(管理)されている資源を帳票出力サーバへ転送し、帳票出力サーバで帳票の出力を行います。
prputprtコマンドの記述例について、以下の場合に分けて記述します。
‐1つの帳票を出力する場合
‐入力データ形式が「CSV 形式」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合
‐入力データ形式が「固定長」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合
‐入力データ形式が「CSV形式」のデータファイルを使用して組合せフォーム出力する場合
‐帳票資源をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に必要な資源を転送してリモート帳票出力する場合
以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。
●アプリケーションサーバがWindowsの場合
アプリケーションサーバ(Windows)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」で帳票を2部出力します。
帳票は、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「社員証」を使用します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「社員証.dat」を使用します。
prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets" -s "社員証" -n "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\社員証.dat" -z -atdirect print -c 2
●アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。
アプリケーションサーバ(UNIX系OS)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」で帳票を2部出力します。
帳票は、アプリケーションサーバの「/home/user1/Assets」配下の「SYAINS」を使用します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「SYAINS.dat」を使用します。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH LANG=ja_JP.eucJP OA_EUCTYPE=u90 LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH export PATH LANG OA_EUCTYPE LD_LIBRARY_PATH prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets" -s "SYAINS" -n "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/SYAINS.dat " -z -atdirect print -c 2
以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。
●アプリケーションサーバがWindowsの場合
アプリケーションサーバ(Windows)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」で、帳票を2部マルチフォーム出力します。
帳票は、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「売上伝票表紙」と「売上伝票明細書」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「売上伝票.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。
prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets" -lcform "売上伝票表紙;売上伝票明細書" -n "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\売上伝票.dat" -grpdelimit "," -z -atdirect print -c 2
●アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。
アプリケーションサーバ(UNIX系OS)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ
(UNIX系OS)「hostA」で、帳票を2部マルチフォーム出力します。
帳票は、アプリケーションサーバの「/home/user1/Assets」配下の「DENPYO1」と「DENPYO2」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「DENPYO.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH LANG=ja_JP.eucJP OA_EUCTYPE=s90 LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH export PATH LANG OA_EUCTYPE LD_LIBRARY_PATH prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets" -lcform "DENPYO1;DENPYO2" -n "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/DENPYO.dat" -grpdelimit "," -z -atdirect print -c 2
以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。
●アプリケーションサーバがWindowsの場合
アプリケーションサーバ(Windows)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」に配置済みの帳票を使用して、帳票を2部マルチフォーム出力します。
帳票は、帳票出力サーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「売上伝票表紙」と「売上伝票明細書」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「売上伝票.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「固定長」、区切り文字は「区切り文字なし」、帳票名データフィールド長は20バイトです。
prputprt -h hostA -a "帳票出力サーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets" -b -n "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\売上伝票.dat" -grpdelimit FIXED -grpbytes 20 -z -atdirect print -c 2
●アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。
アプリケーションサーバ(UNIX系OS)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」に配置済みの帳票を使用して、帳票を2部マルチフォーム出力します。
帳票は、帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の「DENPYO1」と「DENPYO2」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「DENPYO.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「固定長」、区切り文字は「区切り文字なし」、帳票名データフィールド長は20バイトです。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH LANG=ja_JP.UTF-8 LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH export PATH LANG LD_LIBRARY_PATH prputprt -h hostA -a "帳票出力サーバの/home/user1/Assets" -b -n "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/DENPYO.dat" -grpdelimit FIXED -grpbytes 20 -z -atdirect print -c 2
以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。
●アプリケーションサーバがWindowsの場合
アプリケーションサーバ(Windows)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」へ転送して組合せフォーム出力し、印刷します。
アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。
帳票定義情報
データファイル
組合せフォーム定義ファイル
帳票定義情報は、アプリケーションサーバの「C:\Assets」配下の「ヘッダA」と「明細X」を使用します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「C:\Data」配下の「cbform.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV 形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。
組合せフォーム定義ファイルは、アプリケーションサーバの「C:\Assets」配下の「Lccbform.ini」です。
prputprt -h hostA -d "C:\Assets" -lcform "ヘッダA;明細X" -n "C:\Data\cbform.dat" -grpdelimit "," -gcbform yes -lcfile "C:\Assets\Lccbform.ini" -z -gcbfile "Lccbform.ini"-atdirect print
●アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。
アプリケーションサーバ(UNIX系OS)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」に配置済みの帳票定義情報と組合せフォーム定義ファイルを使用して、組合せフォーム出力し、印刷します。
帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の帳票定義情報を使用します。使用する帳票定義情報の帳票名は、データファイル中に記述します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「cbform.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。
組合せフォーム定義ファイルは、帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の「Lccbform.ini」を使用します。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH LANG=ja_JP.UTF-8 LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH export PATH LANG LD_LIBRARY_PATH prputprt -h hostA -a "/home/user1/Assets" -b -n "/home/user1/Data/cbform.dat" -grpdelimit "," -gcbform yes -z -gcbfile "/home/user1/Assets/Lccbform.ini"-atdirect print
List Creatorでリモート帳票出力する場合、帳票資源をアプリケーションサーバ側に配置し、帳票出力時に必要な資源を帳票出力サーバへ転送して帳票出力することができます。
以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。
●アプリケーションサーバがWindowsの場合
アプリケーションサーバ(Windows)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(Windows)へ転送してPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信する場合の記述例を示します。
アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。
帳票
データファイル
PDFメール配信情報ファイル
帳票は、アプリケーションサーバ(Windows)の「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「社員証」を使用します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「社員証.dat」を使用します。
PDFメール配信情報ファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Temp」配下の「mail.txt」を使用します。
帳票資源の転送先である帳票出力サーバ(Windows)として、「hostA」を指定します。
転送された帳票資源をもとに、帳票出力サーバの「C:\tmp\Pdf」配下に「社員証.pdf」というPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信します。
prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets" -s "社員証" -n "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\社員証.dat" -lcfile "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Temp\mail.txt" -z -atdirect file -gpdfmailconffile mail.txt -keeppdf "帳票出力サーバのC:\tmp\Pdf\社員証.pdf"
注意
アプリケーションサーバからPDFメール配信情報ファイルを転送する指定を行う場合、転送するPDFメール配信情報ファイル名と同一のファイル名を、-zオプション以降の-gpdfmailconffileオプションでも指定する必要があります。
●アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
アプリケーションサーバ(UNIX系OS)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(UNIX系OS)へ転送してPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信する場合の記述例を示します。
アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。
帳票
データファイル
PDFメール配信情報ファイル
以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。
帳票は、アプリケーションサーバ(UNIX系OS)の「/home/user1/Assets」配下の「SYAINS」を使用します。
データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「SYAINS.dat」を使用します。
PDFメール配信情報ファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Temp」配下の「mail.txt」を使用します。
帳票資源の転送先である帳票出力サーバ(UNIX系OS)として、「hostA」を指定します。
転送された帳票資源をもとに、帳票出力サーバの「/home/user1/PDF」配下に「SYAINS.pdf」というPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信します。
PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH LANG=ja_JP.eucJP OA_EUCTYPE=u90 LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH export PATH LANG OA_EUCTYPE LD_LIBRARY_PATH prputprt -h hostA -d "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets" -s "SYAINS" -n "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/SYAINS.dat" -lcfile "アプリケーションサーバの/home/user1/Temp/mail.txt" -z -atdirect file -gpdfmailconffile mail.txt -keeppdf "帳票出力サーバの/home/user1/PDF/SYAINS.pdf"
注意
アプリケーションサーバからPDFメール配信情報ファイルを転送する指定を行う場合、転送するPDFメール配信情報ファイル名と同一のファイル名を、-zオプション以降の-gpdfmailconffileオプションでも指定する必要があります。