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Interstage List Creator V10.5.0 アプリケーション作成ガイド
FUJITSU Software

3.1.4 prputprtコマンドの記述例

prputprtコマンドは、リモート帳票出力を行う場合に使用するコマンドです。

List Creatorのリモート帳票出力では、アプリケーションサーバに配置(管理)されている資源を帳票出力サーバへ転送し、帳票出力サーバで帳票の出力を行います。

prputprtコマンドの記述例について、以下の場合に分けて記述します。

‐1つの帳票を出力する場合

‐入力データ形式が「CSV 形式」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合

‐入力データ形式が「固定長」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合

‐入力データ形式が「CSV形式」のデータファイルを使用して組合せフォーム出力する場合

‐帳票資源をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に必要な資源を転送してリモート帳票出力する場合

3.1.4.1 1つの帳票を出力する場合

以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

[記述例]

アプリケーションサーバ(Windows)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」で帳票を2部出力します。

帳票は、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「社員証」を使用します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「社員証.dat」を使用します。

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets"
          -s  "社員証"
          -n  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\社員証.dat"
          -z  -atdirect print
          -c  2

アプリケーションサーバがUNIXOSの場合

以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。

[記述例]

アプリケーションサーバ(UNIX系OS)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」で帳票を2部出力します。

帳票は、アプリケーションサーバの「/home/user1/Assets」配下の「SYAINS」を使用します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「SYAINS.dat」を使用します。

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=u90
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  PATH  LANG  OA_EUCTYPE  LD_LIBRARY_PATH

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets"
          -s  "SYAINS"
          -n  "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/SYAINS.dat "
          -z  -atdirect print
          -c  2

3.1.4.2 入力データ形式が「CSV 形式」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合

以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

[記述例]

アプリケーションサーバ(Windows)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」で、帳票を2部マルチフォーム出力します。

帳票は、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「売上伝票表紙」と「売上伝票明細書」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「売上伝票.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets"
          -lcform  "売上伝票表紙;売上伝票明細書"
          -n  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\売上伝票.dat"
          -grpdelimit  ","
          -z  -atdirect print
          -c  2

アプリケーションサーバがUNIXOSの場合

以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。

[記述例]

アプリケーションサーバ(UNIX系OS)から帳票とデータファイルを転送し、帳票出力サーバ
(UNIX系OS)「hostA」で、帳票を2部マルチフォーム出力します。

帳票は、アプリケーションサーバの「/home/user1/Assets」配下の「DENPYO1」と「DENPYO2」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「DENPYO.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=s90
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  PATH  LANG  OA_EUCTYPE  LD_LIBRARY_PATH

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets"
          -lcform  "DENPYO1;DENPYO2"
          -n  "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/DENPYO.dat"
          -grpdelimit  ","
          -z  -atdirect print
          -c  2

3.1.4.3 入力データ形式が「固定長」のデータファイルを使用してマルチフォーム出力する場合

以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

[記述例]

アプリケーションサーバ(Windows)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」に配置済みの帳票を使用して、帳票を2部マルチフォーム出力します。

帳票は、帳票出力サーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「売上伝票表紙」と「売上伝票明細書」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「売上伝票.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「固定長」、区切り文字は「区切り文字なし」、帳票名データフィールド長は20バイトです。

prputprt  -h  hostA
          -a  "帳票出力サーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets"
          -b
          -n  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\売上伝票.dat"
          -grpdelimit  FIXED
          -grpbytes  20
          -z  -atdirect print
          -c  2

アプリケーションサーバがUNIXOSの場合

以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。

[記述例]

アプリケーションサーバ(UNIX系OS)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」に配置済みの帳票を使用して、帳票を2部マルチフォーム出力します。

帳票は、帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の「DENPYO1」と「DENPYO2」を使用します。帳票名は、データファイル中にも記述します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「DENPYO.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「固定長」、区切り文字は「区切り文字なし」、帳票名データフィールド長は20バイトです。

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
LANG=ja_JP.UTF-8
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  PATH  LANG  LD_LIBRARY_PATH

prputprt  -h  hostA
          -a  "帳票出力サーバの/home/user1/Assets"
          -b
          -n  "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/DENPYO.dat"
          -grpdelimit  FIXED
          -grpbytes  20
          -z  -atdirect print
          -c  2

3.1.4.4 入力データ形式が「CSV形式」のデータファイルを使用して組合せフォーム出力する場合

以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

[記述例]

アプリケーションサーバ(Windows)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(Windows)「hostA」へ転送して組合せフォーム出力し、印刷します。

アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。

  • 帳票定義情報

  • データファイル

  • 組合せフォーム定義ファイル

帳票定義情報は、アプリケーションサーバの「C:\Assets」配下の「ヘッダA」と「明細X」を使用します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「C:\Data」配下の「cbform.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV 形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。

組合せフォーム定義ファイルは、アプリケーションサーバの「C:\Assets」配下の「Lccbform.ini」です。

prputprt  -h hostA
          -d "C:\Assets"
          -lcform "ヘッダA;明細X"
          -n "C:\Data\cbform.dat"
          -grpdelimit ","
          -gcbform yes
          -lcfile "C:\Assets\Lccbform.ini"
          -z -gcbfile "Lccbform.ini"-atdirect print

アプリケーションサーバがUNIXOSの場合

以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。

[記述例]

アプリケーションサーバ(UNIX系OS)からデータファイルを転送し、帳票出力サーバ(UNIX系OS)「hostA」に配置済みの帳票定義情報と組合せフォーム定義ファイルを使用して、組合せフォーム出力し、印刷します。

帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の帳票定義情報を使用します。使用する帳票定義情報の帳票名は、データファイル中に記述します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「cbform.dat」を使用します。データファイルの入力データ形式は「CSV形式」、区切り文字は「カンマ(,)」です。

組合せフォーム定義ファイルは、帳票出力サーバの「/home/user1/Assets」配下の「Lccbform.ini」を使用します。

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
LANG=ja_JP.UTF-8
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export PATH LANG LD_LIBRARY_PATH

prputprt  -h hostA
          -a "/home/user1/Assets"
          -b
          -n "/home/user1/Data/cbform.dat"
          -grpdelimit ","
          -gcbform yes
          -z -gcbfile "/home/user1/Assets/Lccbform.ini"-atdirect print

3.1.4.5 帳票資源をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に必要な資源を転送してリモート帳票出力する場合

List Creatorでリモート帳票出力する場合、帳票資源をアプリケーションサーバ側に配置し、帳票出力時に必要な資源を帳票出力サーバへ転送して帳票出力することができます。

以下に、アプリケーションサーバがWindowsの場合とUNIX系OSの場合に分けて記述します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

アプリケーションサーバ(Windows)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(Windows)へ転送してPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信する場合の記述例を示します。

アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。

[記述例]

帳票は、アプリケーションサーバ(Windows)の「List Creatorインストールディレクトリ\Assets」配下の「社員証」を使用します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Data」配下の「社員証.dat」を使用します。

PDFメール配信情報ファイルは、アプリケーションサーバの「List Creatorインストールディレクトリ\Temp」配下の「mail.txt」を使用します。

帳票資源の転送先である帳票出力サーバ(Windows)として、「hostA」を指定します。

転送された帳票資源をもとに、帳票出力サーバの「C:\tmp\Pdf」配下に「社員証.pdf」というPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信します。

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Assets"
          -s  "社員証"
          -n  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Data\社員証.dat"
          -lcfile  "アプリケーションサーバのList Creatorインストールディレクトリ\Temp\mail.txt"
          -z  -atdirect file
          -gpdfmailconffile  mail.txt
          -keeppdf "帳票出力サーバのC:\tmp\Pdf\社員証.pdf"

注意

  • アプリケーションサーバからPDFメール配信情報ファイルを転送する指定を行う場合、転送するPDFメール配信情報ファイル名と同一のファイル名を、-zオプション以降の-gpdfmailconffileオプションでも指定する必要があります。

アプリケーションサーバがUNIXOSの場合

アプリケーションサーバ(UNIX系OS)に配置した帳票資源を、帳票出力サーバ(UNIX系OS)へ転送してPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信する場合の記述例を示します。

アプリケーションサーバからは、以下の資源を転送します。

以降、Bourneシェルを使用した場合の記述例について示します。

[記述例]

帳票は、アプリケーションサーバ(UNIX系OS)の「/home/user1/Assets」配下の「SYAINS」を使用します。

データファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Data」配下の「SYAINS.dat」を使用します。

PDFメール配信情報ファイルは、アプリケーションサーバの「/home/user1/Temp」配下の「mail.txt」を使用します。

帳票資源の転送先である帳票出力サーバ(UNIX系OS)として、「hostA」を指定します。

転送された帳票資源をもとに、帳票出力サーバの「/home/user1/PDF」配下に「SYAINS.pdf」というPDFファイルを生成し、生成したPDFファイルをメール配信します。

PATH=/opt/FJSVoast/bin:$PATH
LANG=ja_JP.eucJP
OA_EUCTYPE=u90
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVoast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  PATH  LANG  OA_EUCTYPE  LD_LIBRARY_PATH

prputprt  -h  hostA
          -d  "アプリケーションサーバの/home/user1/Assets"
          -s  "SYAINS"
          -n  "アプリケーションサーバの/home/user1/Data/SYAINS.dat"
          -lcfile  "アプリケーションサーバの/home/user1/Temp/mail.txt"
          -z  -atdirect file
          -gpdfmailconffile  mail.txt
          -keeppdf "帳票出力サーバの/home/user1/PDF/SYAINS.pdf"

注意

  • アプリケーションサーバからPDFメール配信情報ファイルを転送する指定を行う場合、転送するPDFメール配信情報ファイル名と同一のファイル名を、-zオプション以降の-gpdfmailconffileオプションでも指定する必要があります。