List Works連携時の注意事項を次に示します。
詳細については、List Worksのオンラインマニュアルを参照してください。なお、電子保存した帳票をFAX送信する場合の注意事項については、以下も参照してください。
⇒“第15章 高信頼印刷機能/FAX送信(Print Manager連携)”
帳票の新規作成時の注意事項
帳票を新規作成する場合、次の点に注意してください。
帳票は、28バイト以内の名前で作成してください。
29バイト以上の名前の帳票を電子保存した場合、オーバレイは登録されません。なお、帳票出力時に指定する「タイトル」は、64バイトまで指定できます。
電子保存時は、帳票名がオーバレイ名となります。List Worksに出力する他のアプリケーションが使用するオーバレイ名と重複しないように注意してください。
帳票様式情報設定時の注意事項
帳票を電子保存する場合、次の点に注意して、帳票を設計してください。
同一行の項目は、左下を基点にそろえて定義してください。左下を基点にそろえない場合、データの変換や検索時に別の行とみなされます。
また、電子帳票の最大行数は、1ページあたり256行であるため、左下を基点にそろえて定義しないと256行を超えることがあります。その場合、帳票検索時にエラーとなります。
なお、左下を基点にそろえるには、次の機能を使用すると便利です。
項目の基点を左下にする
グリッドに合わせて配置する
項目・オーバレイを整列する
項目・オーバレイを自動補正配置する
複数行にまたがった文字列、数値、日付は検索できません。一行に収まるように設計してください。
集団印刷時に「罫線の出力を抑止する」を指定し、電子保存した場合、または項目に「文字の向き」を指定し、電子保存した場合は検索ができません。
フリーフレーム形式で作成した帳票をデータ変換、検索する場合、帳票で複数のフレームがリンクされていると、期待した順序で出力されない場合があります。
プロポーショナルピッチ用のフォントを指定しても、プロポーショナルピッチにはなりません。例えば、「MS P明朝」を指定しても「MS 明朝」を指定した場合と同じ出力結果となります。その結果、データが項目内に収まらない場合、収まらない部分は電子保存されません。項目のプロパティの[文字配置]タブで圧縮や両端揃えを選択することでデータを項目内に収めることができます。
大きな文字(目安としては、300dpiで144ポ以上、480dpiで90ポ以上)はイメージデータとして扱われます。List Worksでは文字として扱えません。
帳票に文字罫線が含まれている場合、設計したイメージどおりに電子保存されないことがあります。帳票を電子保存する場合は、文字罫線を使用せずに、オーバレイ図形またはパーティション罫線・枠として定義してください。
バーコード項目のサイズが狭い場合、指定した範囲を超えてバーコードが出力されます。
帳票設計時に指定したフォントが電子帳票を表示するクライアントに存在しない場合、正しく表示されません。クライアントに存在するフォントは、正しく表示されます。
組込みメディア項目に「クリッピング」を指定した場合、印刷時と結果が異なります。クリッピングを指定する場合は、必ず出力結果を確認してください。
電子帳票を表示/印刷した場合、オーバレイの文字の間隔が印刷時の出力結果と異なることがあります。
入力データに合わせて、出力結果を変更する指定(条件指定)を行った場合、以下の注意事項があります。
文字色と背景色の指定は、無効となります。
網がけを指定したとき、網がけの種類(%)の指定は有効になりません。
1つの項目に下線と抹消線を指定したとき、期待した結果が得られない場合があります。
入力データがEUC コード系で、半角カナを使用する場合、項目長に「実際に出力する文字数× 2」の長さを指定してください。
入力データがUnicodeの場合、項目長はUNICODE (UTF8)でデータを作成した場合の最大バイト数を「データの最大文字数×3」で指定してください。入力データにサロゲートペアを出力する可能性がある場合は「データの最大文字数×4」換算で項目長を指定してください。
項目長が短い場合、文字列が途中で切れて出力される場合があります。
項目長は、帳票様式定義画面で、該当する項目を選択し、[書式]-[プロパティ]を選択して表示されるプロパティ画面で設定します。
帳票業務情報設定時/電子保存時の注意事項
帳票を電子保存する場合、次の点に注意して、帳票業務情報を設定してください。また、電子保存してください。
List Works連携時、電子保存時の作成日と作成時間は、以下のように設定されます。
作成時間 作成日 | 指定あり | 指定なし |
---|---|---|
指定あり | 指定日、指定時間 | 指定日、0時0分 |
指定なし | 登録日、指定時間 | 登録日、登録時間 |
保管フォルダパス名を省略した場合は、リスト管理サーバ上であらかじめ指定しておいた振り分け条件にしたがって、保管フォルダ、または印刷フォルダに振り分けられます。振り分け条件には、タイトル(帳票の出力時にタイトルを省略した場合は帳票名)、コメント、作成者、備考が使用できます。
電子保存した帳票が有効期限を過ぎたら自動的にリストクリーナの削除対象とする場合は、以下のいずれかで有効期限日数を指定しておく必要があります。
電子保存の詳細設定画面
帳票の出力時
抜き出し検索を有効にする場合は、あらかじめリスト管理サーバに登録されている帳票で抜き出し検索範囲を指定しておく必要があります。
リスト管理サーバがSolarisの場合、電子保存した帳票をデータベースで検索できます。その場合、以下のいずれかで「抜き出し検索を有効にする」設定にしておく必要があります。
電子保存の詳細設定画面
帳票の出力時に設定
ListWorks連携時のリスト管理サーバが扱える帳票のページ数に制約はありません。
ただし、電子保存できるのは、保存後のファイルサイズが1.8Gバイト以内となるページまでです。電子保存後、1.8Gバイトを超えたページは保存されません。
マルチフォーム出力する場合、使用できる帳票の最大数は255帳票です。255帳票を超える帳票を電子保存した場合、エラーになります。なお、ここでの帳票数は切り替えの回数ではなく実際に使用する帳票数です。
組合せフォーム出力する場合、オーバレイは組合せフォーム定義の先頭にされている帳票定義情報のオーバレイのみが出力されます(2つ目以降の帳票定義情報に定義されているオーバレイは出力されません)。
List Worksでは、オーバレイを履歴管理できます。
List Worksプリンタドライバに出力しないでください。出力先には必ず電子保存装置を指定してください。