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Interstage List Creator V10.5.0 環境設定・帳票運用編
FUJITSU Software

7.2.2 Webプラグインの環境設定

Webプラグインは、あらかじめクライアントコンピュータにインストールしておく必要があります。

ここでは、Webプラグインのインストールとアンインストール、およびトレースログ環境設定について説明します。

Webプラグインは、Internet Explorerで使用することができます。

7.2.2.1 Webプラグインのインストール

Webプラグインのインストールは、次の手順で行います。

=操作手順=
  1. 以下のインストールコマンドを使用して、Webプラグインをインストールします。

    List Creatorの製品媒体\japanese\plugin\f3gxplg.exe

    なお、クライアントコンピュータが英語環境の場合、以下のインストールコマンドを使用してインストールしてください。

    List Creator の製品媒体\english\plugin\f3gxplg.exe
  2. 画面に表示される指示にしたがってインストールを進めます。

    注意

    • クライアントコンピュータ上にWebプラグインをインストールする場合は、クライアントコンピュータのAdministrators権限を持つユーザで行ってください。Administrators権限を持つユーザでログオンしないと、一部モジュールがインストールされず、正しく動作しない場合があります。

      インストール後は、コンピュータを再起動する必要があります。

    • すでに「OutputASSIST Webプラグイン」またはListCREATOR V10.0L30以前のWebプラグインをインストール済みのコンピュータにはインストールできません。

      「OutputASSIST Webプラグイン」またはListCREATOR V10.0L30以前のWebプラグインをアンインストールしてから、インストールしてください。

    • Webプラグインをインストール後、Webブラウザをインストールした場合には、再度Webプラグインを上書きインストールしてください。

    • Web手元印刷コンポーネント機能で提供しているWebコントロールをすでにダウンロードしてある場合は、Webコントロールを削除する必要があります(WebコントロールとWebプラグインは同一コンピュータ上にどちらか1つしかインストールできません)。Webコントロールを削除する方法については、オンラインマニュアル“Web手元印刷コンポーネント機能編”のWebコントロールをクライアントコンピュータから削除する方法についての記載を参照してください。

    • インストールコマンドは、環境変数PATHにWebプラグインのインストールディレクトリを設定しますが、設定前の環境変数PATHが長いなどの理由により、正常に設定されない場合があります。その場合は、オペレーティングシステムのマニュアルを参照して、PATH変数にWebプラグインのインストールディレクトリを追加してください。Webプラグインのデフォルトのインストール先は、「(システムドライブ):\Program Files\Web_Plugin」です。

    • インストール後に以下のディレクトリが削除されずに残る場合があります。その場合は、手動でディレクトリを削除してください。

      • 環境変数TMPまたはTEMPに指定されたディレクトリ配下の「pftXXXXtmp」(XXXXは任意の英数字)

7.2.2.2 Webプラグインのサイレントインストール

サイレントインストールとは、インストール中に画面やメッセージなどを表示せず、あらかじめ指定された情報にしたがって自動的にインストールする方法です。

Webプラグインは、以下の手順でサイレントインストールします。

  1. 応答ファイルの作成

  2. 応答ファイルの配置

  3. サイレントインストールの実行

  4. サイレントインストールの実行結果の確認

以下に、上記それぞれの手順について説明します。

注意

  • 応答ファイルの作成、およびサイレントインストールは、クライアントコンピュータのAdministrators 権限を持つユーザで行ってください。
    UAC(ユーザーアカウント制御)が有効な環境の場合は、「管理者:コマンド プロンプト」を使用してください。

  • インストール時に指定するインストール先フォルダなどのパラメタを、CSVファイルに設定してサイレントインストールを実行する場合は、以下を参照してください。

    • 【Windows/Windows(x64)版】の場合

      インストールガイド

    • 【Linux for Intel64版】の場合

      ソフトウェア説明書 別冊の「サイレントインストール操作説明書」

応答ファイルの作成

応答ファイルとは、インストール先などのインストール時に必要なログ情報が保存されたファイルです。

サイレントインストールでは、この応答ファイルの情報をもとにインストールが行われます。

応答ファイルは、Webプラグインを一台のコンピュータにインストールし、インストール時の情報を記録することで作成します。

したがって、応答ファイルを作成するには、まずはWebプラグインをインストールする必要があります。

注意

  • 新規インストールの場合と、旧バージョンからの上書きインストールの場合では、応答ファイルに記録される情報が異なります。そのため、新規インストール用の応答ファイル、および上書きインストール用の応答ファイルは、別々に作成する必要があります。

以下に、応答ファイルの作成手順を示します。

=操作手順=
  1. 以下のインストールコマンドを実行し、コンピュータにWebプラグインをインストールします。Webプラグインのインストールコマンドは、以下に格納されています。

    • 日本語環境の場合

      List Creatorの製品媒体\japanese\plugin\f3gxplg.exe
    • 英語環境の場合

      List Creatorの製品媒体\english\plugin\f3gxplg.exe
  2. Webプラグインをインストールする場合に以下のコマンドを指定し、応答ファイルを作成します。
    この場合、オプションの指定順序は変更できません。
    また、以下の-f1オプションと応答ファイルのフルパス名の間は、空白を空けずに続けて指定してください。

    f3gxplg.exe -a -r -f1作成する応答ファイルのフルパス名

    注意

    • -aオプション以降のオプションおよびパラメータの長さの合計が200バイト以内となるように指定してください。

    • 空白を含む応答ファイルのパス名を指定する場合は、以下のようにパス名を""で囲んでください。

        例)f3gxplg.exe -a -r -f1"作成する応答ファイルのフルパス名"
    • -f1オプションと応答ファイルのパス名の間に空白を空けた場合は、指定した応答ファイル名は無効となり、Windowsフォルダ配下に「setup.iss」というファイル名の応答ファイルが作成されます。

    • 応答ファイルを作成するファイルパスは、ローカルディスク上の書き込み可能なフォルダを指定してください。

      指定しなかった場合、またはフルパス名を指定しなかった場合は、以下のメッセージが表示されます。

          「記録中に、レスポンスファイル'XX'に書き込むことができません。コピー先ドライブに充分な空き容量があるか確認して
          下さい。」

      この場合、インストールは続行されますが、エラーが出た状態の環境が応答ファイルに記録されてしまいます。

      そのため、同じ環境で応答ファイルを作成するときは、一度Webプラグインをアンインストールし、以下の点に留意しながら応答ファイルの再作成を行ってください。

      • 応答ファイルを作成するファイルパスは、必ずフルパス名を指定する

      • 応答ファイルを作成するファイルパスは、ローカルディスク上の書き込み可能なフォルダを指定する

    ⇒応答ファイルが作成され、1.でインストールしたWebプラグインのインストール先などの環境が記録されます。

応答ファイルの配置

サイレントインストールを行うコンピュータに、上記の“●応答ファイルの作成”で作成した応答ファイルを配置します。

応答ファイルは、ローカルディスク上の読み取り可能なフォルダに配置してください。

サイレントインストールの実行

システムドライブのディスク空き容量が不足していないかを確認し、応答ファイルを実行してください。

なお、Webプラグインのインストールに必要なディスク容量については、以下を参照してください。

以下に、サイレントインストールの実行方法について説明します。

=操作手順=
  1. 上記の“●応答ファイルの配置”で配置した応答ファイルを、インストールコマンドのオプションに指定します。
    以下の形式で指定してください。オプションの指定順序は変更できません。
    また、以下の-f1オプションと応答ファイルのフルパス名の間、および-f2オプションと結果記録ファイルのパス名の間は、空白を空けずに続けて指定してください。[]は、省略できることを示します。

    f3gxplg.exe -a -s -f1応答ファイルのフルパス名 [-f2結果記録ファイルのフルパス名]

    注意

    • -aオプション以降のオプションおよびパラメータの長さの合計が200バイト以内となるように指定してください。

    • 空白を含む応答ファイルのパス名、または空白を含む結果記録ファイルのパス名を指定する場合は、以下のようにパス名を""で囲んでください。

        例)f3gxplg.exe -a -s -f1"応答ファイルのパス名" -f2"結果記録ファイルのパス名" 
    • -f1オプションには、異なるバージョンのインストール時に作成した応答ファイル名を指定しないでください。

    • -f1オプションを以下のように指定した場合、サイレントインストールがエラーになります。

      • f1オプションと応答ファイルのパス名の間に空白を空けた場合

      • 存在しない応答ファイルを指定した場合

      • フルパスで指定しなかった場合

      • ローカルディスク以外に存在する応答ファイルを指定した場合

    • -f2オプションを省略すると、-f1オプションで指定した応答ファイルと同一フォルダに「setup.log」というファイル名の結果記録ファイルが作成されます。また、-f2オプションに結果記録ファイルをフルパスで指定しなかった場合、Windowsフォルダ配下に、指定したファイル名で結果記録ファイルが作成されます。

    • -f2オプションと結果記録ファイルのパス名の間に空白を空けた場合は、-f2オプションを省略した動作と同じ動作になります。

    • -f2オプションを以下のように指定した場合、結果記録ファイルは作成されず、サイレントインストールがエラーになります。

      • 存在しないフォルダを指定した場合

      • ローカルディスク上の書き込み可能なフォルダを指定しなかった場合

    ⇒サイレントインストールが実行されます。

    ポイント

    • サイレントインストールの実行中に、一時的にプログレスバーが表示される場合がありますが、特に操作は不要です。

サイレントインストールの実行結果の確認

サイレントインストールが成功したかどうかは、“●サイレントインストールの実行”で指定した結果記録ファイルの[ResponseResult]セクション内の「ResultCode」の値で確認できます。

「ResultCode」の値を確認し、異常がある場合は、必要な対応を行ってください。

以下に、結果記録ファイルの「ResultCode」の値の意味と対処方法について説明します。

ResultCode

意味

対処方法

0

正常終了

インストール後、コンピュータを再起動してください。

-3

以下のいずれかの原因が考えられます。

  • 応答ファイルの記述内容に誤りがある

  • クライアントコンピュータの
    Administrators 権限を持っていないユーザで実行した

  • インストールドライブのディスクの空き容量が不足している

以下のいずれかの対処を行ってください。

  • 新規インストールを行って作成した応答ファイルを、上書きインストールの環境で使用したり、上書きインストールを行ったときに作成した応答ファイルを、新規インストールの環境で使用することはできません。応答ファイルは、インストール方法(新規/上書き)に合わせてそれぞれ作成してください。

  • クライアントコンピュータのAdministrators 権限を持つユーザで再実行してください。

  • 不要なファイルを削除、またはインストールドライブの空き容量を確認し、再度実行してください。

-4

メモリ不足が発生しました。

すべてのアプリケーションを終了して、再度実行してください。

-5

応答ファイルが見つかりません。

応答ファイルのパスを確認し、正しいパス名を指定してください。

-8

以下のいずれかの原因が考えられます。

  • 応答ファイルの記述内容に誤りがある

  • 応答ファイルの読み込みに失敗した

以下のいずれかの対処を行ってください。

  • サイレントインストールを行う環境に合わせ、同じ条件の応答ファイルを再度作成してください。
    インストール先(ドライブ名など)やインストール方法(新規/上書きなど)を合わせる必要があります。

  • 応答ファイルのアクセス権を見直した後、再度実行してくださ い。

上記以外

インストール中に異常が発生しました。

サイレントインストールを再度実行してください。

同じ現象が発生した場合は、結果記録ファイルのResultCodeを確認し、ResultCodeを当社技術員に連絡してください。

7.2.2.3 Webプラグインのアンインストール

Webプラグインのアンインストールは、次の手順で行います。

=操作手順=
  1. Webブラウザがすべて終了していることを確認します。

  2. [コントロール パネル]の[アプリケーションの追加と削除]アイコンをダブルクリックします。

  3. 「OWF Webプラグイン」を選択し、[追加と削除]ボタンをクリックします。

  4. 画面に表示される指示にしたがってアンインストールを進めます。

注意

  • クライアントコンピュータ上にインストールされたWebプラグインをアンインストールする場合は、クライアントコンピュータのAdministrators権限を持つユーザで行ってください。

  • Webブラウザが起動中などの理由により、Webプラグインをアンインストールしても一部のファイル、ディレクトリなどが削除されない場合があります。その場合は、手動で以下のディレクトリ、ファイル、およびレジストリを削除してください。

    • Webプラグインのインストールディレクトリを削除します。
      Webプラグインのデフォルトのインストール先は、「(システムドライブ):\Program Files\Web_Plugin」です。

    • インストーラのフォルダ「(%ProgramFiles%)\InstallShield Installation Information\{8AEDEC71-D28B-4C5C-B33B-4FC3F943A9E9}」を削除します。
      なお、%ProgramFiles%は環境変数を表します。通常は以下のフォルダとなります。

      • (システムドライブ):\Program Files

    • Internet Explorerを使用している場合は、レジストリを削除します。
      レジストリエディタ(regedt32.exeまたはregedit.exe)を起動し、以下のレジストリキーをすべて削除します。

          HKEY_CLASSES_ROOT\.owd
          HKEY_CLASSES_ROOT\.owf
          HKEY_CLASSES_ROOT\OWF.File
          HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\application/x-oaweb
          HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\application/x-owf
          HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{E628615A-EBC7-4646-8CA7-8F30D9C48D04}
          HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ListCREATOR Webプラグイン
          HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Internet Explorer\Low Rights\ElevationPolicy
                        \{24DD54A7-BC0E-4a0a-80A2-2F2A582157E3}
          HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AppPaths\f3gxplg.exe
          HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{8AEDEC71-D28B-4C5C-B33B-4FC3F943A9E9}