項目属性切替え機能を使用すると、多言語帳票を効率的に設計・出力することができます。
例えば、ベースとなる帳票定義情報を一つ作成し、帳票出力時に項目のフォントや固定リテラルの文字列を変更することで、帳票定義情報を修正しなくても、複数言語の多言語帳票を簡単に出力できます。
また、項目属性の切り替え時に、言語に合わせた属性情報の出力機能(リテラル関連の機械翻訳など)を利用することもできます。
以下に、項目属性切替え機能を利用した多言語帳票の運用例について示します。
図3.1 項目属性切替え機能を利用した多言語帳票の運用
多言語に対応した帳票定義情報を作成します。詳細は、以下を参照してください。
出力する言語分の項目属性切替え定義ファイルを作成します。
(1)で設計した帳票定義情報をもとに、自動的に雛形を作成したり、翻訳機能を利用したりできます。
List Creatorデザイナまたはプレビューアで、作成した(1)と(2)を使用して出力結果を確認します。
出力結果に問題がある場合は、作成した資源(主に項目属性切替え定義ファイル)などを見直ししてください。
項目属性切替え機能の詳細は、オンラインマニュアル“帳票設計編”を参照してください。
ポイント
帳票出力時にフォントを切り替えるだけなら、置換フォント機能を使用する方法もあります。
置換フォント機能を使用すると、多言語帳票の出力時に、指定したフォントを変更することができます。
置換フォントを使用した多言語帳票の出力は、以下の手順で行います。
「Unicode文字を使用する」設定を行った帳票定義情報を作成します。
帳票定義情報の置換フォントの設定、または置換フォント情報ファイルを使用し、帳票定義情報で指定した「日本語フォント」を使用する多言語のフォントに置換します。
帳票出力情報ファイルで、全半角情報のカスタマイズを行います。
帳票出力情報ファイルのキーワード(UNICODEN/UNICODEW)の詳細は、以下を参照してください。