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Interstage List Creator V10.5.0 帳票設計編
FUJITSU Software

1.3.2 部品(オブジェクト)の情報とは

帳票レイアウト情報の領域(部)に定義できる情報を「オブジェクト」といいます。

オブジェクトには、以下のものがあります。

以下に、各オブジェクトの詳細について説明します。

1.3.2.1 項目

項目は、データや固定文字列、イメージなどのデータを出力する領域です。

帳票レイアウト情報には、以下に示す項目を定義できます。

数字項目

数字データを出力する項目です。

50種類以上のパターンに編集して出力できます。符号、通貨記号に使用する文字、区切り文字、小数点を設定することもできます。

8桁の日付データを西暦、和暦合わせて20種類以上のパターンに編集して出力することもできます。

テキスト項目

文字列データを1行に出力する項目です。

7桁の数字文字列を郵便番号に編集して出力することもできます。

矩形テキスト項目

文字列データを複数行に渡って出力する項目です。

OCR-B項目

英数字データをOCR-Bフォントで出力する項目です。

ポイント

  • 帳票出力サーバがWindowsでOCR-B項目を出力する場合、List Creatorのインストール時にシステムに登録される「OCR-B FJ 10cpi(True Type)」を使用します。その他のOCR-Bフォントを使用したい場合は、テキスト項目を定義し、フォント名に使用したいOCR-Bフォントを指定してください。

ラジオボタン項目

選択肢の中から1つを選択する項目です。

チェックボックス項目

「チェックする/チェックをしない」の切り替えによって、選択したり、選択肢の中から単一、または複数選択する項目です。

バーコード項目

バーコードを出力する項目です。

注意

  • バーコードは、指定された範囲よりも大きくまたは小さく出力される場合があります。さらに、用紙、リーダー、出力装置の解像度などにより精度が変わるため、実際の運用を行う前に、バーコードを出力し、読み込めることを確認してから使用してください。

以下の種類のバーコードを出力できます。

  • JAN 標準

  • JAN 短縮

  • Code 3 of 9

  • Code 3 of 9(EIAJ準拠)
    Code 3 of 9(EIAJ準拠)は、以下の規格に準拠しています。

    • 「EIAJ-EDI 標準 2001年版」

    Code 3 of 9(EIAJ準拠)で出力できる範囲は、様式C-3ラベル、様式Dラベル、標準納品書、および標準返品伝票の一段表記です。

  • Industrial 2 of 5

  • Interleaved 2 of 5

  • NW-7

  • カスタマバーコード

  • CODE128

  • EAN-128

  • EAN-128(コンビニエンスストア向け)
    「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」に準拠しています。

  • UPC バージョンA

  • UPC バージョンE

  • EAN-13

  • U.S. POSTNET(Delivery Point Code)

  • U.S. POSTNET(ZIP+4 Code)

  • U.S. POSTNET(5-Digit ZIP Code)

  • QR Code(モデル1)

  • QR Code(モデル2)

  • QR Code(マイクロQR)

  • PDF417

  • MaxiCode

  • Intelligent Mail Barcode

  • GS1 DataBar Omnidirectional

  • GS1 DataBar Truncated

  • GS1 DataBar Stacked

  • GS1 DataBar Stacked Omnidirectional

  • GS1 DataBar Limited

  • GS1 DataBar Expanded

  • GS1 DataBar Expanded Stacked

バーコード項目(U.S. Postal FIM)

バーコード(U.S. Postal FIM)を出力する項目です。

以下の種類のバーコード(U.S. Postal FIM)を出力できます。

  • FIM A(U.S. Postal FIM)

  • FIM B(U.S. Postal FIM)

  • FIM C(U.S. Postal FIM)

組込みメディア項目

メディアデータを出力する項目です。

以下の種類のメディアデータを出力できます。

  • ビットマップデータ

  • JPEGデータ

  • TIFFデータ

  • OLE2オブジェクト

  • PNGデータ

  • グラフデータ

ポイント

  • 組込みメディア項目は、背景色を透過することもできます。詳細については、以下を参照してください。

    ⇒“8.3.19 組込みメディア項目に透過を指定する

  • 利用できるメディアデータの詳細については、オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”を参照してください。

  • グラフデータについては、以下を参照してください。

    ⇒“付録A グラフ出力機能

固定リテラル項目

見出しやラベルなどの固定の文字列を1行に出力する項目です。

ポイント

  • 通番指定を行うと、帳票出力時に通番を出力できます。なお、通番指定が有効となるのは、List Managerで使用する場合のみです。

矩形固定リテラル項目

見出しやラベルなどの固定の文字列を複数行に渡って出力する項目です。

日付項目

帳票を出力した日付を自動的に獲得し、出力する項目です。

西暦、和暦合わせて20種類以上のパターンに編集して出力できます。

なお、日付項目は、1つ出力するごとに日付を取得します。

時刻項目

帳票を出力した時刻を自動的に獲得し、出力する項目です。

指定した形式で出力できます。

なお、時刻項目は、1つ出力するごとに時刻を取得します。

郵便番号項目

定型のはがきや封筒などの決まった位置に郵便番号を出力する項目です。

以下に、用紙ごとの郵便番号を出力する位置を示します。7.6ミリメートル~108.0ミリメートルの範囲で移動できます。

  • はがき、往復はがき、封筒その他:12.0ミリメートル

  • 封筒長形3号:37.0ミリメートル

  • 封筒長形4号:29.0ミリメートル

郵便番号項目は、カード形式、伝票形式、および矩形繰返し形式の帳票の場合に1つだけ設定できます。郵便番号項目は編集領域には表示されません。

非出力項目(レコードのみ項目)

帳票には出力しない作業用の項目です。数字を扱う場合は項目形式(レコード項目形式)を「数字」に、文字列を扱う場合は「テキスト」にします。

以下のような用途に使用します。

  • 入力データの値を直接は帳票に出力せずに、他の項目の演算に使用する。

  • 中間演算の値を一時的に保存しておく。

  • 入力データには存在するが、帳票には出力したくないデータを受け取る項目として使用する。

集団項目

複数の項目をまとめて1つの項目として扱う項目です。

1.3.2.2 オーバレイ(オーバレイ図形・オーバレイ文字

オーバレイとは、定義した位置(固定位置)に出力する図形(直線・枠・円またはイメージ)や文字列です。

List Creatorのオーバレイには、以下のものがあります。

1.3.2.3 パーティション罫線(パーティション罫線・パーティション枠

パーティション出力時に、各パーティションの一部として出力する罫線や枠などの図形です。

帳票形式が集計表形式、またはフリーフレーム形式の場合に定義できます。

パーティション罫線には、パーティション罫線とパーティション枠の2種類があります。

オーバレイ図形とは異なり、パーティションが出力されない場合は、パーティション罫線も出力されません。

パーティション、フレーム、フレームパーティションの詳細は、デザイナヘルプ、または以下を参照してください。

⇒“1.3.1.2 パーティション(フレームパーティション)とフレーム