ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編
FUJITSU Software

2.1.1 ポリシーとは

ポリシーとは

ポリシーとは、システムの運用方針に沿って決定した約束事です。
PCおよびスマートデバイス(Android端末およびiOS端末)使用時に許可する操作と許可しない(禁止する)操作、および、どの操作のログを採取するかが定められている情報です。

ポリシーで設定できること

Systemwalker Desktop Keeperでは、ポリシーとして「禁止する操作」と「ログを採取する操作」を設定できます。

禁止する操作を設定する(PC)

PCにクライアント(CT)をインストールすることで禁止できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

  • ファイル持出し禁止

    ドライブ、ネットワークドライブ、リムーバブルドライブまたは、DVD/CDへのファイルやフォルダの持出しを、条件付きで禁止できます。
    設定条件によっては、禁止されたドライブなどへ、「持出しユーティリティ」を使用して、ファイルやフォルダを持ち出すことができます。持ち出すときには、暗号化することもできます。
    「持出しユーティリティ」については、“運用ガイド クライアント編”の“持出しユーティリティを使用してファイルやフォルダを持ち出す”を参照してください。

  • 読み込み禁止

    リムーバブルドライブ、ネットワークドライブまたは、DVD/CDからのデータ読み込みを禁止できます。

  • 印刷禁止

    指定したアプリケーション以外の印刷を禁止できます。

  • PrintScreenキー禁止

    キーボードのPrintScreenキーを使用した画面のハードコピーの採取を禁止できます。このとき、どんな画面のハードコピーを採取しようとしたかが明らかになるように、画面キャプチャを採取することもできます。

  • ログオン禁止

    設定したグループに所属しているユーザー名でのログオンを禁止できます。禁止設定が可能なグループは以下のとおりです。

    • Administrators

    • Backup Operators

    • Debugger Users

    • Power Users

    • Guests

    • Replicator

    • Users

    • Domain Admins

    • Domain Guests

    • Domain Users

    • Enterprise Admins

    • Group Policy Creator Owners

    • Microsoftアカウント

  • アプリケーション起動禁止

    指定したアプリケーションの起動を禁止できます。

  • メール添付禁止

    禁止対象となるファイルをメールに添付して、送信または保存することを禁止できます。
    ただし、ポート監視方式(添付ファイルを送信するときに利用するメールソフトが、SMTPプロトコルを使用するタイプのもの)の場合は、保存の禁止はできません。
    禁止対象として指定できるファイルは、暗号化していないファイル、または指定した拡張子のファイルです。
    また、添付ファイルの中に1つでも、添付禁止対象のファイルがある場合、メール(メール本文と、すべての添付ファイル)は送信できません。

  • URLアクセス禁止

    許可されていないURLへのアクセスを禁止できます。

  • FTPサーバ接続禁止

    指定したFTPサーバ以外への接続を禁止できます。

  • Webアップロード・ダウンロード禁止

    許可されていないWebサイトからのアップロード・ダウンロードを禁止できます。

  • クリップボード操作禁止

    仮想環境から物理環境、物理環境から仮想環境へクリップボードを経由した情報の伝達を禁止できます。

  • Wi-Fi接続禁止

    許可されていないWi-Fi接続を禁止できます。

  • Bluetooth接続禁止

    許可されていないBluetooth機器種別とのペアリングを禁止できます。

  • PCカード使用禁止

    許可されていないPCカードの使用を禁止できます。

  • PCI ExpressCard使用禁止

    PCI ExpressCardの使用を禁止できます。

  • 赤外線通信禁止

    赤外線通信を禁止できます。

  • シリアルポート/パラレルポート使用禁止

    シリアルポート/パラレルポートの使用を禁止できます。

  • IEEE1394使用禁止

    IEEE1394の使用を禁止できます。

ログを採取する操作を設定する(PC)

PCにクライアント(CT)をインストールすることでログを採取できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

  • アプリケーション起動ログ

  • アプリケーション終了ログ

  • アプリケーション起動禁止ログ

  • ウィンドウタイトル取得ログ

  • メール送信ログ

  • メール送信中止ログ

  • メール添付禁止ログ

  • コマンドプロンプト操作ログ

  • デバイス構成変更ログ

  • 印刷操作ログ

  • 印刷禁止ログ

  • ログオン禁止ログ

  • ファイル持出しログ

  • PrintScreenキー操作ログ

  • PrintScreenキー禁止ログ

  • Web操作ログ

  • Web操作禁止ログ

  • FTP操作ログ

  • FTP操作禁止ログ

  • クリップボード操作ログ

  • クリップボード操作禁止ログ

  • ファイル操作ログ

  • ログオン/ログオフログ

  • 連携アプリケーションログ

  • Wi-Fi接続ログ

  • Bluetooth接続ログ

  • PCカード接続ログ

禁止する操作を設定する(Android端末)

Android端末にスマートデバイス(エージェント)(Android)をインストールすることで禁止できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

  • Wi-Fi接続禁止

    ポリシーとして設定したWi-Fiアクセスポイントに接続を許可または接続を禁止できます。

  • Bluetooth接続禁止

    ポリシーとして設定したBluetooth機器とのペアリングを許可または禁止できます。

  • アプリケーション使用禁止

    ポリシーとして設定したアプリケーションの使用を禁止できます。

ログを採取する操作を設定する(Android端末)

Android端末にスマートデバイス(エージェント)(Android)をインストールすることでログを採取できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

  • Wi-Fi接続ログ

  • Bluetooth接続ログ

  • アプリケーション使用ログ

  • Webアクセスログ

  • SDカードマウント/アンマウントログ

  • SIMカードマウント/アンマウントログ

  • 電話発着信ログ

  • アプリケーション構成変更ログ

禁止する操作を設定する(iOS端末)

iOS端末にスマートデバイス(エージェント)(iOS)をインストールすることで禁止できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

  • デバイスの機能の使用

    ポリシーとして設定したカメラの使用、画面の取り込み、Siriなどのデバイスの機能の使用を許可または禁止できます。

  • アプリケーションの使用

    ポリシーとして設定したYouTube、iTunes Store、Safariなどのアプリケーションの使用を許可または禁止できます。

  • iCloudの使用

    ポリシーとして設定したiCloudへのバックアップ、書類の同期などのiCloudの使用を許可または禁止できます。

  • セキュリティとプライバシーの設定

    ポリシーとしてAppleへのデータ送信、強制暗号化バックアップなどを設定できます。

  • コンテンツレーティングの設定

    ポリシーとしてコンテンツ(ムービー、テレビ番組、App)の閲覧について設定できます。

ポリシーの設定対象

定義したポリシーを、何に対して設定するかによって、ポリシーの名称が異なります。

ポリシーを「クライアント(CT)」および「スマートデバイス(エージェント)」に対して設定する場合、「CTポリシー」といいます。
ポリシーを「ユーザー」に対して設定する場合、「ユーザーポリシー」といいます。「ユーザーポリシー」は「スマートデバイス(エージェント)」には設定できません。

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)に対して設定する

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)に対して設定するポリシーを、CTポリシーといいます。クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)の操作時に、CTポリシーが有効になっている場合、どのユーザーが操作しても、クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)に設定されているポリシーに従って、禁止操作やログ採取が実施されます。クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)ごとに異なるポリシーを設定できます。

また、部門ごとにクライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)をグループ化したり、使用目的が同じクライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)をグループ化したりして、そのグループに対して設定するポリシーをCTグループポリシーといいます。グループごとに異なる内容のポリシーを設定できます。

上記イメージ図では、管理コンソールからクライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)とCTグループに対して、以下の設定を行っています。

クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)ごとに以下のポリシーを設定します。

1つのCTポリシーに対して、クライアント(CT)に対応する設定(印刷禁止、ファイル持出し禁止など)とスマートデバイス(エージェント)に対応する設定(Wi-Fi接続禁止、Bluetooth接続禁止など)両方の設定ができます。

CTポリシーの適用先がクライアント(CT)の場合は、クライアント(CT)に対応する設定が有効になり、適用先がスマートデバイス(エージェント)の場合は、スマートデバイス(エージェント)に対応する設定が有効となります。

  • CT(1)は、印刷だけできます。

    印刷禁止:しない(有効)
    ファイル持出し禁止:する(有効)
    アプリケーション起動禁止:する(有効)
    Wi-Fi接続禁止:する(無効)

  • CT(2)は、ファイル持出しだけできます。

    印刷禁止:する(有効)
    ファイル持出し禁止:しない(有効)
    アプリケーション起動禁止:する(有効)
    Wi-Fi接続禁止:しない(無効)

  • スマートデバイスエージェント(1)は、Wi-Fiが使えません。

    アプリケーション使用禁止:しない(無効)
    Wi-Fi接続禁止:する(有効)

クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)をグループ化し、グループポリシーとして、“印刷、ファイル持出し、アプリケーション起動を許可”し、“すべてのログを採取”するように設定します。

各クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)には、次回起動時または即時にCTポリシーが適用されます。ポリシーが適用されると、適用されたポリシーに従って動作します。

【各CTにCTポリシーを適用した場合】
  • CT(1)は、誰が操作しても、印刷だけできます。

  • CT(2)は、誰が操作しても、ファイル持出しだけできます。

  • スマートデバイスエージェント(1)は、Wi-Fiの利用は禁止されています。

【CT(1)にはCTポリシーを適用し、CT(2)、スマートデバイスエージェント(1)にはCTグループポリシーを適用した場合】
  • CT(1)は、誰が操作しても、印刷だけできます。

  • CT(2)は、誰が操作しても、印刷、ファイル持出し、アプリケーション起動ができ、各操作のログが採取されます。

  • スマートデバイスエージェント(1)は、Wi-Fiの利用は許可されています。

ユーザーに対して設定する

クライアント(CT)がインストールされたPCで、Windowsへのログオン時に入力するユーザー名に対して設定するポリシーを、ユーザーポリシーといいます。クライアント(CT)の操作時に、ユーザーポリシーが有効になっている場合、どのPCから操作しても、ログオンしたユーザー名に設定されているポリシーに従って、禁止操作やログ採取が実施されます。ユーザー名ごとに異なるポリシーを設定できます。

また、部門ごとにユーザーをグループ化したり、作業内容が同じユーザーをグループ化したりして、そのグループに対して設定するポリシーをユーザーグループポリシーといいます。グループごとに異なる内容のポリシーを設定できます。

なお、スマートデバイス(エージェント)には、ユーザーポリシーおよびユーザーグループポリシーの設定はできません。

上記イメージ図では、管理コンソールからユーザーとユーザーグループに対して、以下の設定を行っています。

ユーザーごとに以下のポリシーを設定します。

  • ユーザー名:0100のユーザーは、印刷だけできます。

    印刷禁止:しない
    ファイル持出し禁止:する
    アプリケーション起動禁止:する

  • ユーザー名:0200のユーザーは、ファイル持出しだけできます。

    印刷禁止:する
    ファイル持出し禁止:しない
    アプリケーション起動禁止:する

  • ユーザー名:0300のユーザーは、アプリケーション起動だけできます。

    印刷禁止:する
    ファイル持出し禁止:する
    アプリケーション起動禁止:しない

    ユーザーをグループ化し、グループポリシーとして、“印刷、ファイル持出し、アプリケーション起動を許可”し、“すべてのログを採取”するように設定します。

    各ユーザー名でWindowsにログオンすると、ユーザーポリシーが適用されます。ポリシーが適用されると、ログオンしたクライアント(CT)のCTポリシーに関係なく、ユーザーポリシーに従って動作します。

【各CTにユーザーポリシーを適用した場合】

どのクライアント(CT)でログインしても、そのユーザーが可能な操作は決まっています。

  • ユーザー名:0100のユーザーは、印刷だけできます。

  • ユーザー名:0200のユーザーは、ファイル持出しだけできます。

  • ユーザー名:0300のユーザーは、アプリケーション起動だけできます。

【ユーザー名:0100、ユーザー名:0200にはユーザーポリシーを適用し、ユーザー名:0300にはユーザーグループポリシーを適用した場合】

どのクライアント(CT)でログインしても、そのユーザーが可能な操作は決まっています。

  • ユーザー名:0100のユーザーは、印刷だけできます。

  • ユーザー名:0200のユーザーは、ファイル持出しだけできます。

  • ユーザー名:0300のユーザーは、印刷、ファイル持出し、アプリケーション起動ができ、各操作のログが採取されます。

CTポリシー/ユーザーポリシーと設定可能な項目

CTポリシーとユーザーポリシーで、設定できる項目が異なります。以下に、設定可能な項目の一覧を示します。

設定項目

CTポリシー

ユーザーポリシー

クライアント
(CT)

スマートデバイス
(エージェント)(Android)

スマートデバイス
(エージェント)(iOS)

クライアント
(CT)




ファイル持出し禁止

読み込み禁止

印刷禁止

PrintScreenキー禁止

ログオン禁止

― (注)

アプリケーション起動禁止

メール添付禁止

URLアクセス禁止

FTPサーバ接続禁止

Webアップロード・ダウンロード禁止

クリップボード操作禁止

PCカード使用禁止

赤外線通信禁止

シリアルポート/パラレルポート使用禁止

IEEE1394使用禁止

Wi-Fi接続禁止

Bluetooth接続禁止

アプリケーション使用禁止

デバイスの機能の使用

アプリケーションの使用

iCloudの使用

セキュリティとプライバシーの設定

コンテンツレーティングの設定

アプリケーション起動ログ

アプリケーション終了ログ

アプリケーション起動禁止ログ

ウィンドウタイトル取得ログ

メール送信ログ

メール送信中止ログ

メール添付禁止ログ

コマンドプロンプト操作ログ

デバイス構成変更ログ

印刷操作ログ

印刷禁止ログ

ログオン禁止ログ

― (注)

ファイル持出しログ

PrintScreenキー操作ログ

PrintScreenキー禁止ログ

Web操作ログ

Web操作禁止ログ

FTP操作ログ

FTP操作禁止ログ

クリップボード操作ログ

クリップボード操作禁止ログ

ファイル操作ログ

― (注)

ログオン/ログオフログ

― (注)

連携アプリケーションログ

― (注)

画面キャプチャ

PCカード使用ログ

PCカード使用禁止ログ

Wi-Fi接続ログ

Wi-Fi接続禁止ログ

Bluetooth接続ログ

Bluetooth接続禁止ログ

アプリケーション使用ログ

アプリケーション使用禁止ログ

Webアクセスログ

SDカードマウント/アンマウントログ

SIMカードマウント/アンマウントログ

電話発着信ログ

アプリケーション構成変更ログ

○:設定できます。
―:設定できません。

注) クライアント(CT)操作時にユーザーポリシーが有効になる運用の場合、ユーザーポリシーとして設定できない項目に対しては、操作しているクライアント(CT)のCTポリシーの設定値が有効になります。

運用形態と有効になる禁止操作/採取されるログ

CTポリシーやユーザーポリシーが設定され、クライアント(CT)に反映されると、クライアント(CT)での操作禁止やログ採取ができるようになりますが、運用形態によって、有効になる禁止操作と採取されるログが異なります。
以下に、有効になる項目の一覧を示します。

また、使用している環境によって、機能が制限される場合があります。詳細は、“1.2 機能に関する留意事項”を参照してください。

運用形態

Systemwalker Desktop Keeperのクライアント(CT)の操作を記録する場合

Citrix XenApp
Server上の操作を
記録する場合

OSの起動モード

通常モードで
起動(OS起動後
Windowsに
ログオン)
する場合

セーフモード
または

ネットワークが使える
セーフモードで起動する場合
(注1)

通常モードで起動
(OS起動後Windows
にログオン)する
場合

Windows Vista®
Windows® 7

Windows® 8
Windows® 10
Windows Server® 2008
Windows Server® 2012
Windows Server® 2016

Windows Server® 2003




ファイル持出し禁止

印刷禁止

PrintScreenキー禁止

ログオン禁止

アプリケーション起動禁止

メール添付禁止

URLアクセス禁止

FTPサーバ接続禁止

Webアップロード・ダウンロード禁止

クリップボード禁止

PCカード使用禁止

赤外線通信禁止

シリアルポート/パラレルポート使用禁止

IEEE1394使用禁止

Wi-Fi接続禁止

Bluetooth接続禁止




アプリケーション起動ログ

アプリケーション終了ログ

アプリケーション起動禁止ログ

ウィンドウタイトル取得ログ

ウィンドウタイトル取得ログ(URL付き)

メール送信ログ

メール送信中止ログ

メール添付禁止ログ

コマンドプロンプト操作ログ

デバイス構成変更ログ

印刷操作ログ

印刷禁止ログ

ログオン禁止ログ

ファイル持出しログ

PrintScreenキー操作ログ

PrintScreenキー禁止ログ

Web操作ログ

Webアップロード禁止ログ

Webダウンロード禁止ログ

FTP操作ログ

FTP操作禁止ログ

クリップボード操作ログ

クリップボード操作禁止ログ

ファイル操作ログ

ログオン/ログオフログ

○(注2)

○(注2)

○(注2)

連携アプリケーションログ

画面キャプチャ

PCカード使用ログ

PCカード使用禁止ログ

Wi-Fi接続ログ

Wi-Fi接続禁止ログ

Bluetooth接続ログ

Bluetooth接続禁止ログ

○:有効です。
―:無効です。

注1) セーフモードまたはネットワークが使えるセーフモードで起動した場合は、次に通常モードで起動するまで管理サーバに操作ログが送信されないことがあります。
注2) PC休止ログ、PC復帰ログは、採取されません。

個人端末へのポリシー設定について

個人所有デバイスの業務利用においては、所有者のプライバシー保護と業務データの保全を両立する必要があります。以下の例をもとにポリシーを決定してください。

  1. 操作ログは取得しない

    プライバシー保護の観点から、個人端末での操作ログ取得は避けることを推奨します。

    個人端末については操作ログは「取得しない」設定としてください。

  2. 不要な禁止設定を行わない

    個人端末はプライベートでも使用されるものであるため、禁止機能の設定には注意が必要です。

    プライベートでの使用に影響が出ないように、禁止機能を設定してください。

  3. 業務利用するアプリケーションの管理

    業務時間外アプリケーション使用禁止機能を用いて、個人端末での業務アプリケーションの使用を業務時間内に制限してください。プライベートな時間において業務アプリケーションの利用を禁止することで、情報漏洩を防止できます。

  4. 情報漏洩を誘発するアプリケーションの使用禁止

    個人端末においても、明らかに使用してはいけないようなアプリケーション(情報漏洩を誘発するようなアプリケーション)のブラックリストを作成し、そのアプリケーションを使用禁止にしてください。業務利用する端末においてそのようなアプリケーションの使用を禁止することで情報漏洩を防止できます。

なお、Systemwalker Desktop Patrol V15.1以降が導入されているAndroidデバイスの場合、Systemwalker Desktop Patrolを参照することで、個人所有デバイスを判別可能です。詳細は、Systemwalker Desktop Patrolの運用ガイド 管理者編を参照してください。