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PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド 4.4
FUJITSU Software

B.3.1 導入

本節では、GLSの導入について説明します

B.3.1.1 仮想アダプターの設定

以下の条件を例に、仮想アダプターの設定手順を説明します。

図B.2 仮想アダプターの設定例

仮想アダプターの設定は、hanetconfigコマンドを使用します。hanetconfigコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。

  1. hanetconfigコマンドのcreateサブコマンドを使用して、物理アダプター(イーサネット 1、イーサネット 2)を束ねる仮想アダプター(sha0)を作成します。

    > hanetconfig create -n sha0 -t "イーサネット 1","イーサネット 2" -v hv
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  2. 設定内容を確認します。

    hanetconfigコマンドのprintサブコマンドを実行します。

    > hanetconfig print
     Name     VID  Adapters
    +--------+----+----------------------------------------------------------------+
     sha0     hv   イーサネット 1,イーサネット 2

注意

  • hanetconfigコマンドのcreateサブコマンドの-vオプションに、"hv"を必ず指定してください。

  • Hyper-Vの仮想スイッチに接続する仮想アダプターは、他の仮想アダプターとNICを共有することはできません。

B.3.1.2 ping監視の設定

設定方法は、“3.4.4 ping監視の設定”を参照してください。

B.3.1.3 仮想アダプターの活性化

設定方法は、“3.4.6 仮想アダプターの活性化”を参照してください。

参考

仮想アダプターをHyper-Vの仮想スイッチに接続する場合、仮想アダプターにIPアドレスを設定する必要はありません。

B.3.1.4 仮想スイッチの作成

Hyper-Vの仮想スイッチを作成します。

  1. [Hyper-V マネージャー]画面から、[仮想スイッチマネージャー]を選択します。

  2. [新しい仮想スイッチ]の[仮想スイッチの作成]から、[外部]を選択して[追加]ボタンをクリックします。

  3. 新しい仮想スイッチとして、仮想アダプター(sha0)を選択し、[適用]ボタンをクリックします。

  4. Hyper-Vの仮想スイッチマネージャーによって、仮想アダプター(sha0)上に生成されたアダプター(イーサネット 3)にIPアドレスを手動で設定します。
    IPアドレスの設定方法については、OSのマニュアルを参照してください。

  5. 管理OSまたはGLSサービスを再起動します。
    GLSサービスの再起動方法は、“B.3.2.1 管理OSまたはGLSサービスの再起動”を参照してください。

注意

GLSのping監視機能を使用する場合、Hyper-Vの仮想スイッチ作成時に、[管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する]にチェックを入れてください。

B.3.1.5 ゲストOS上のネットワークアダプターの作成

ゲストOS上のネットワークアダプターを作成します。

  1. [Hyper-V マネージャー]画面から、ゲストOSの設定画面を開きます。

  2. [ハードウェアの追加]から[ネットワークアダプター]を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

  3. [ネットワーク]にGLSの仮想アダプターを接続した仮想スイッチを選択し、必要に応じてVLAN IDを設定して[適用]ボタンをクリックします。

B.3.1.6 Hyper-V用のスクリプトの設定

Hyper-V用のスクリプトを設定します。

Hyper-Vの仮想スイッチマネージャーに登録した仮想アダプター(sha0)から、各OSのMACアドレスの情報をネットワークスイッチへ通知する設定をします。本設定により、ネットワーク切替え時の通信が即時再開できます。

> copy "GLSインストールフォルダー\usr\script\adapter\hyperv.sam" "GLSインストールフォルダー\usr\script\adapter\sha0.bat"

詳細は、“B.3.2.2 ネットワーク切替え時の通信再開”を参照してください。