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PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド 4.4
FUJITSU Software

5.1.2 仮想アダプターの活性化/非活性化

ここでは、仮想アダプターの活性化/非活性化について説明します。

活性化

仮想アダプターの設定内容の変更などで仮想アダプターを非活性化させた場合、コマンドを利用して仮想アダプターを再び活性化させる必要があります。仮想アダプターを活性化させるには、strhanetコマンドを使用します。strhanetコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。

以下に、strhanetコマンドの実行例および実行結果を示します。

> strhanet
FJSVhanet: INFO: 00007: Start the ping monitoring using the hanetpoll command if needed.
FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.

strhanetコマンドの詳細は、“6.2.7 strhanet”を参照してください。

ポイント

  • 一度活性化された仮想アダプターは、GLSのコマンド、またはOSの機能を利用して仮想アダプターを非活性化させない限り、Windowsの起動時に自動的に活性化されます。ただし、OSの機能による仮想アダプターの活性化/非活性化はサポートしていないため、以後の動作は保障されません。

  • ping監視を設定している場合は、メッセージ“00007”が表示されます。ping監視の開始方法は、“5.3.3 ping監視の開始/停止”を参照してください。なお、ping監視を開始する前に、すべての仮想アダプターにIPアドレスが設定されているか確認してください。IPアドレスが設定されていない場合、ping監視は伝送路に異常が発生したとみなし、アダプターが切り替わる場合があります。

  • アダプター設定スクリプトを利用している場合、strhanetコマンド実行後にスクリプトが実行され、仮想アダプターにIPアドレスが設定されます。

非活性化

仮想アダプターの設定を変更する場合や仮想アダプターの設定ファイルを復元する場合には、GLSの仮想アダプターを非活性化させる必要があります。仮想アダプターの非活性化は、stphanetコマンドを使用します。stphanetコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。

注意

  • stphanetコマンドを使用して仮想アダプターを非活性化させると、仮想アダプターはシステムから削除され、仮想アダプターに設定されていた情報も削除されます。したがって、仮想アダプターを再度活性化させる場合には、仮想アダプターの再設定が必要になります。

  • 仮想アダプターを非活性化させると、GLSの仮想アダプターに設定されたIPアドレスを使用している上位アプリケーションの通信が切断されることがあります。仮想アダプターを非活性化させる前に、必要に応じて上位アプリケーションを停止してください。また、上位アプリケーションに仮想アダプターを設定している場合は、仮想アダプターを削除してください。

  • stphanetコマンドを使用して非活性化された仮想アダプターは、Windowsの起動時に自動的に活性化されません。したがって、strhanetコマンドを使用して仮想アダプターを活性化させる必要があります。

  • [ネットワーク接続]画面から“無効”にせず、stphanetコマンドを使用してください。

stphanetコマンドの実行例および実行結果例を以下に示します。

> stphanet
FJSVhanet: INFO: 00005: The ping monitoring stopped.
FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.

stphanetコマンドの詳細は、“6.2.8 stphanet”を参照してください。

参考

ping監視を実行させていた場合はping監視も停止するため、メッセージ“00005”が出力されます。