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PRIMECLUSTER Wizard 4.4 for SAP HANA(R) 導入運用手引書
FUJITSU Software

A.4 トラブル事例集

事例1

現象

クラスタアプリケーションの状態がInconsistentとなる。

原因

SAP HANA(本稼働用)のCmdlineリソースと SAP HANA(非本稼働用)のCmdlineリソースのそれぞれに設定した hvhdb コマンドの引数に、同一のSAPシステムIDとSAP HANAシステムのインスタンス番号を指定している可能性があります。

対処

SAP HANA(本稼働用)のCmdlineリソースと SAP HANA(非本稼働用)のCmdlineリソースのそれぞれに設定した hvhdb コマンドの引数に、正しいSAPシステムIDとSAP HANAシステムのインスタンス番号を指定してください。

事例2

現象

本番サイトのいずれかのクラスタノードでSAP HANA(本稼働用)のクラスタアプリケーションがOnlineの時に、 誤って災対用ノードでSAP HANA(本稼働用)のクラスタアプリケーションをOnlineにしてしまった。

対処

本対処では災対用ノードのSAP HANA(本稼動用) のクラスタアプリケーションをStandbyの状態に戻す手順について説明します。

最初に、災対用ノードで hvshut -l コマンドを実行し、RMSを停止してください。

次に、本番サイトの待機ノードでの SAP HANA(本稼動用)のクラスタアプリケーションの状態を確認し、状態に応じて以下の対処を実施します。

待機ノードでの SAP HANA(本稼動用)の
クラスタアプリケーションの状態

対処手順

Online または Standby

災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。

Offline

1) 待機ノードのSAP HANA (本稼動用)のクラスタアプリケーションをhvutil -s コマンドによりStandby状態にしてください。

2) 災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。

Faulted

1) Faulted の状態となった原因を取り除きます。

2) 待機ノードのSAP HANA (本稼動用)のクラスタアプリケーションをhvutil -c コマンドによりStandby状態にしてください。

3) 災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。

運用ノードのSAP HANA(本稼動用)のクラスタアプリケーションの状態が Faulted の場合は、Faulted の状態となった原因を取り除いた後、“3.3.4 本番サイト内での切戻し”に従い、各クラスタノードのクラスタアプリケーションを元の状態に戻してください。