クラスタアプリケーションの状態がInconsistentとなる。
SAP HANA(本稼働用)のCmdlineリソースと SAP HANA(非本稼働用)のCmdlineリソースのそれぞれに設定した hvhdb コマンドの引数に、同一のSAPシステムIDとSAP HANAシステムのインスタンス番号を指定している可能性があります。
SAP HANA(本稼働用)のCmdlineリソースと SAP HANA(非本稼働用)のCmdlineリソースのそれぞれに設定した hvhdb コマンドの引数に、正しいSAPシステムIDとSAP HANAシステムのインスタンス番号を指定してください。
本番サイトのいずれかのクラスタノードでSAP HANA(本稼働用)のクラスタアプリケーションがOnlineの時に、 誤って災対用ノードでSAP HANA(本稼働用)のクラスタアプリケーションをOnlineにしてしまった。
本対処では災対用ノードのSAP HANA(本稼動用) のクラスタアプリケーションをStandbyの状態に戻す手順について説明します。
最初に、災対用ノードで hvshut -l コマンドを実行し、RMSを停止してください。
次に、本番サイトの待機ノードでの SAP HANA(本稼動用)のクラスタアプリケーションの状態を確認し、状態に応じて以下の対処を実施します。
待機ノードでの SAP HANA(本稼動用)の | 対処手順 |
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Online または Standby | 災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。 |
Offline | 1) 待機ノードのSAP HANA (本稼動用)のクラスタアプリケーションをhvutil -s コマンドによりStandby状態にしてください。 2) 災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。 |
Faulted | 1) Faulted の状態となった原因を取り除きます。 2) 待機ノードのSAP HANA (本稼動用)のクラスタアプリケーションをhvutil -c コマンドによりStandby状態にしてください。 3) 災対用ノードで hvcm コマンドにより RMS を起動してください。 |
運用ノードのSAP HANA(本稼動用)のクラスタアプリケーションの状態が Faulted の場合は、Faulted の状態となった原因を取り除いた後、“3.3.4 本番サイト内での切戻し”に従い、各クラスタノードのクラスタアプリケーションを元の状態に戻してください。