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NetCOBOL V11.1 入門ガイド
FUJITSU Software

4.2.1 WWWサーバの環境設定

4.2.1.1 仮想ディレクトリ(エイリアス)の設定

WWWブラウザから、MeFt/WebのCGIおよびHTMLにアクセスできるように、MeFt/Webの運用に必要な仮想ディレクトリをWWWサーバに設定します。

WWWサーバの設定方法には、環境定義ファイルhttpd.confにMeFt/Web固有の設定を1つずつ直接記述していく方法と、MeFt/Web固有の設定を記述した雛型ファイル(*1)を編集して環境定義ファイルhttpd.confからIncludeする方法の2通りがあります。

ここでは、MeFt/Web固有の設定を記述した雛型ファイルを使用する方法を説明します。

*1: MeFt/Webの動作に必要な仮想ディレクトリの設定内容の雛型は、以下にインストールされます。

/opt/FJSVXmeftw/etc/mw_httpd64.conf
  1. mw_httpd64.confを編集します。

    資源が格納されたディレクトリ("/example/sample03")を仮想ディレクトリ("/MeFtWeb64/sample3/")として設定するため、以下の赤字部分を追加します。

    Alias  /MeFtWeb64/sample3/ "/example/sample03/"            ------+
                                                                      |追加する
    <Directory "/example/sample03/">                                  |仮想ディレクトリの設定
        Options None                                                  |
        AllowOverride AuthConfig Limit                                |
    </Directory>                                                ------+
    
    Alias  /MeFtWeb64/FGATEWAY  "/opt/FJSVXmeftw/MeFtWeb64/FGATEWAY2"          --+
    Alias  /MeFtWeb64/  "/opt/FJSVXmeftw/MeFtWeb64/"                             |
    <Directory "/opt/FJSVXmeftw/MeFtWeb64/">                                     |
        Options None                                                             |MeFt/Webの動作に必要な設定
        AllowOverride None                                                       |
    #   Require all granted                                                      |
    </Directory>                                                                 |
    ScriptAlias  /mw-bin64/f4eswsc0  "/opt/FJSVXmeftw/bin/mw-bin64/f4eswsc0"     |
    <Directory "/opt/FJSVXmeftw/bin/mw-bin64/">                                  |
        Options None                                                             |
        AllowOverride None                                                       |
    #   Require all granted                                                      |
    </Directory>                                                                 |
     :

    注意

    apache 2.4をご利用の場合は、“Require all granted”を有効にしてください。

  2. Interstage Application Server(Interstage HTTP Server)を利用する場合、環境定義ファイルhttpd.confを編集して、1.で編集したmw_httpd64.confをインクルードします。
    Includeディレクティブを使用してhttpd.confに次の1行を追加します。

    Include /opt/FJSVXmeftw/etc/mw_httpd64.conf

    参考

    httpd.confのインストールパス、および各ディレクティブについては、利用するWWWサーバのマニュアルを参照してください。また、Red Hat Enterprise Linuxに付属するApache HTTP Serverを利用する場合の設定方法は、“NetCOBOL ソフトウェア説明書”の“MeFt/Webの環境設定”を参照してください。

4.2.1.2 実行時ユーザの設定

MeFt/Webがリモート実行するプロセスのユーザとCGIの実行ユーザを一致させます。

ここでは、実行ユーザ名を「coboluser」として、以下のファイルのユーザ名を一致させます。

「SysVinit」の場合
  • MeFt/Webサーバ起動用のシェル・スクリプト・ファイル(/opt/FJSVXmeftw/etc/rc3.d/S99meftweb64)

    EXECUSER=coboluser
  • WWWサーバの環境定義ファイル(httpd.conf)

    User coboluser
「Systemd」の場合

/usr/lib/systemd/system/FJSVXmeftwd.serviceファイルを/etc/systemd/systemにコピーします。

  • /etc/systemd/system/FJSVXmeftwd.serviceファイル

    User=coboluser
  • /opt/FJSVXmeftw/config/FJSVXmeftwd.confファイル

    MWUSER="coboluser"

最後に変更内容を反映するため以下のコマンドを実行します。

# systemctl daemon-reload

4.2.1.3 WWWサーバの再起動時

WWWサーバの環境設定を有効にするために、WWWサーバを再起動します。WWWサーバの再起動については、利用するWWWサーバのマニュアルを参照してください。