表示ファイルを定義します。表示ファイルは、通常のファイルを定義するときと同様に、入出力節のファイル管理段落にファイル管理記述項を記述します。
以下に、COBOLプログラムの記述例とファイル管理記述項に指定できる内容を示します。
COBOLプログラムの記述例
[sample3.cob]
表示ファイル(画面機能)の定義
ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT 画面の表示先 ASSIGN TO GS-DSPFILE SYMBOLIC DESTINATION IS "DSP" FORMAT IS 画面の名前 GROUP IS 項目群の名前 SELECTED FUNCTION IS アテンションの種類 PROCESSING MODE IS 処理種別 FILE STATUS IS 画面の状態.
[denpyou.cob]
表示ファイル(帳票機能)の定義
ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT 帳票の印刷先 ASSIGN TO GS-PRTFILE SYMBOLIC DESTINATION IS "PRT" FORMAT IS 帳票の名前 GROUP IS 項目群の名前 PROCESSING MODE IS 処理種別 UNIT CONTROL IS 詳細情報 FILE STATUS IS 印刷の状態.
ファイル管理記述項に指定できる内容
指定場所 | 情報の種類 | 指定する内容 | 必須/任意 |
---|---|---|---|
SELECT句 | ファイル名 | COBOL プログラム中で使用するファイル名を指定します。 | 必須 |
ASSIGN句 | ファイル参照子 | 「GS-ファイル識別名」の形式で指定します。このファイル識別名は、実行時に使用するウィンドウ情報ファイルまたはプリンタ情報ファイルのファイル名を設定する環境変数情報になります。 | 必須 |
SYMBOLIC DESTINATION句 | あて先種別 | データの入出力のあて先を指定します。画面機能では「DSP」(または省略)、帳票機能では「PRT」を指定します。 | 任意(画面) 必須(帳票) |
FORMAT句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、8桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、画面帳票定義体名を設定します。 | 必須 |
GROUP 句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、8桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力の対象となる項目群名を設定します。 | 必須 |
PROCESSING MODE句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、2桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力の処理種別を設定します。 | 任意 |
UNIT CONTROL句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、6桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、制御情報を設定します。 | 任意 |
SELECTED FUNCTION句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、4桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、READ文完了時にアテンション情報が通知されます。画面機能で指定します。 | 任意 |
FILE STATUS句 | データ名 | 作業場所節または連絡節で、2桁および4桁の英数字項目として定義したデータ名を指定します。このデータ名には、入出力処理の実行結果が設定されます。なお、4桁のデータ名の領域には、実行結果の詳細情報が設定されます。 | 任意 |
注)詳細は、“NetCOBOLユーザーズガイド”の「8.5.4 プログラムの記述」(帳票機能の場合)および「9.1.4 プログラムの記述」(画面機能の場合)をご参照ください。