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NetCOBOL V11.1 入門ガイド
FUJITSU Software

2.4.1 サーバOS側の環境設定

リモート開発を行うにはサーバ側(Linuxシステム)の環境設定が必要です。以下を行います。

NetCOBOLリモート開発サービスの起動

リモート開発サービスを開始するには、管理者アカウントで以下のシェルスクリプトを実行します。

$ /opt/FJSVXrds/bin/enable-rds.sh

詳細は、“NetCOBOLユーザーズガイド”の“リモート開発サービスの開始・停止方法”を参照してください。

環境変数の設定

ここでは、設定する環境変数が以下であると仮定して、シェルスクリプトを利用して環境変数を設定します。

  • 資産の転送時に関係する環境変数

    サーバ側のInterstage Charset Managerを使用してプログラム資産の送受信に必要なコード変換を行う。

  • ビルドに関係する環境変数

    • COBOLプログラムの翻訳・リンクに必須の環境変数は、NetCOBOLから提供されているシェルスクリプトで設定する。

    • 開発対象のプログラムが使用する文字コードはUnicodeとする。

    • COBOLソースの翻訳リストは、共通のディレクトリ(../list)に保存する。

    • 開発者が共通して参照する登録集の格納ディレクトリ(../COPYLIB)を指定する。

各環境変数の詳細については、“NetCOBOL ユーザーズガイド”または“NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”の“サーバの環境設定”を参照してください。

シェルスクリプトの例

Linuxサーバを使用してリモート開発をする場合、ログインシェルとしてcshまたはbashを使用できます。

ログインシェルとしてcshを使用する場合、各開発者の使用するホームディレクトリにある“.cshrc”に以下のテキストを追加してください。

.cshrcの例

## COBOL環境設定
source /opt/FJSVcbl64/config/cobol.csh
## Interstage Charset Managerのための環境設定
if(${?LD_LIBRARY_PATH}) then
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNiconv/lib:${LD_LIBRARY_PATH}
else
setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FSUNiconv/lib
endif
## 開発者共通の翻訳・リンク時設定
setenv COBOLOPTS "-dp ../list"
setenv COBCOPY ../COPYLIB:${COBCOPY}
## 開発対象プログラムの使用する文字コード
setenv LANG ja_JP.UTF-8

ログインシェルとしてbashを使用する場合、各開発者の使用するホームディレクトリにある“.bashrc”に以下のテキストを追加してください。

.bashrcの例

## COBOL環境設定
source /opt/FJSVcbl64/config/cobol.sh
## Interstage Charset Managerのための環境設定
if [ ${LD_LIBRARY_PATH:-""} = "" ] ; then
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNiconv/lib; export LD_LIBRARY_PATH
else
LD_LIBRARY_PATH=/opt/FSUNiconv/lib:${LD_LIBRARY_PATH};export LD_LIBRARY_PATH
fi
## 開発者共通の翻訳・リンク時設定
COBOLOPTS="-dp ../list";export COBOLOPTS
COBCOPY=../COPYLIB:${COBCOPY}; export COBCOPY
## 開発対象プログラムの使用する文字コード
LANG= ja_JP.UTF-8; export LANG