ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V11.1 ユーザーズガイドHadoop連携機能編
FUJITSU Software

1.3 Hadoop連携機能の特徴と概要

Hadoop連携機能には、以下の特徴があります。

MapReduceアプリケーションの入出力ファイルを以下の呼び名で表現します。

これらのファイルで利用可能なファイル編成は以下のとおりです。

これらのファイルは、MapReduceアプリケーションでアクセスするためにファイル識別名やファイル編成をあらかじめ設定ファイルに記述しておく必要があります。この設定ファイルを「MapReduce設定ファイル」といいます。

なお、入出力処理の対象となるファイルの割当ては、COBOLランタイムシステムが自動的に行います。このため、ファイル識別名に対応するファイル名の指定を利用者が行う必要はありません。

参考

物理順ファイルは、富士通のメインフレーム上で動作するCOBOL85でサポートされているファイル編成です。

COBOLアプリケーションで物理順ファイルを直接入出力することはできません。このため、SIMPLIA/TF-MDPORT等を利用してMapReduceアプリケーションでデータや文字コードの変換を行う必要があります。

注意

Hadoop連携機能で利用可能な物理順ファイルは以下の形式です。

  • 可変長レコード形式(V 形式レコード)の物理順ファイル(※)かつ、

  • BDW(Block Descriptor Word)を持たないファイルかつ、

  • RDW(Record Descriptor Word)を持つファイル。

※ 固定長レコード形式(F形式レコード)については、レコード順固定長ファイルとして利用することができます。

MapReduceアプリケーションと入出力ファイル、MapReduce設定ファイルの概念を以下の図に示します。

以降では、各ファイルとMapタスク、Shuffle&sort、およびReduceタスクについて説明します。