●Interstage Application Serverの設定
帳票Webサービスを使用する前に、Interstage Application Serverに帳票Webサービスが動作する環境を設定しておく必要があります。環境設定は「ワークユニットの作成」、「ワークユニットの設定」、および「ワークユニットの起動」により行います。それぞれの作業について説明します。
手順1:Webサーバの設定
Webブラウザで「Interstage管理コンソール」を起動し、rootアカウントでログインします。
左の画面の[Interstage管理コンソール]>[Interstage Application Server]>[システム]>[サービス]>[Webサーバ]をクリックします。クリックすると、右の画面に[Webサーバ:状態]が表示されます。
[環境設定]タブをクリックします。クリックすると、右の画面に[Webサーバ:環境設定]が表示されます。この画面で[詳細設定]>[表示]をクリックし、環境設定の値を表示します。もし、[詳細設定]>[詳細設定]の設定値が、項番6の表の値である場合、項番4以降の作業は不要なため、「手順2:ワークユニットの作成」に進んでください。
[状態]タブをクリックします。クリックすると、右の画面に[Webサーバ:状態]が表示されます。この画面で、[停止]ボタンをクリックし、Webサーバを停止します。
注意
本操作により、Interstage Application ServerのWebサーバを使用している全ての業務が停止します。
Webサーバ停止後に、[環境設定]タブをクリックします。クリックすると、右の画面に[Webサーバ:環境設定]が表示されます。
[Webサーバ:環境設定]画面で、以下のとおり設定します。設定後に、[適用]ボタンをクリックします。
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
クライアントの同時接続数 | Webサーバの最大同時接続数に、帳票Webサービス機能の最大同時実行数を加えた値を設定してください。 Webサーバの最大同時接続数の見積もりが困難な場合は、現在の設定値に、帳票Webサービス機能の最大同時実行数を加えた値を設定してください。 (例)Webサーバの同時接続数が40で、帳票Webサービス機能の最大同時実行数が20の場合は、40+20=60を設定する。 |
リクエストメッセージ本体の最大サイズ制限 | 0 |
※上記以外の項目は、初期値を使用するため、指定不要です。
右の画面で[状態]タブをクリックします。クリックすると、右の画面に[Webサーバ:状態]が表示されます。この画面で、[起動]ボタンをクリックし、Webサーバを起動します。
手順2:ワークユニットの作成
Webブラウザで、「Interstage管理コンソール」を起動します。rootアカウントでログインします。
注意
「手順1:Webサーバの設定」ですでに起動済みなら、それを使用します。
左の画面の[Interstage管理コンソール]>[Interstage Application Server]>[システム]>[ワークユニット]をクリックします。クリックすると、右の画面に[ワークユニット:状態]が表示されます。この画面で、[新規作成]タブをクリックします。
[ワークユニット:新規作成]画面が開きます。この画面で、以下のとおり設定します。設定後に、[作成]ボタンをクリックします。
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
ワークユニット名 | LCWebService |
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
IJServerタイプ | [WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用]を選択。 |
左の画面の[Interstage管理コンソール]>[Interstage Application Server]>[システム]>[ワークユニット]をクリックし、右の画面に表示されるワークユニット一覧に“LCWebService”が追加されていることを確認してください。
手順3:ワークユニットの設定
[Interstage管理コンソール]>[Interstage Application Server]>[システム]>[ワークユニット]をクリックします。クリックすると、右の画面に[ワークユニット:状態]が表示されます。この画面に表示されるワークユニットの一覧のワークユニット名 LCWebService をクリックして、[LCWebService:操作]画面を表示します。
[LCWebService:操作]画面で[配備]タブをクリックし、[LCWebService:配備]画面を表示します。
[LCWebService:配備]画面で、以下のとおり設定します。設定後に、[配備]ボタンをクリックします。
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
配備ファイル | [サーバ上に格納されているファイルを配備する]を選択し、その下のテキストボックスに、以下を設定する。 /opt/FJSVoawb/lib/f3gbwbs6.war |
起動指定 | チェックしない |
※上記以外の項目は、初期値を使用するため、指定不要です。
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
Webアプリケーション名 | LCWebService |
※上記以外の項目は、初期値を使用するため、指定不要です。
[LCWebService:配備]画面で、[環境設定]タブをクリックし、[LCWebService:環境設定]画面を表示します。
[LCWebService:環境設定]画面で、以下のとおり設定します。設定後に、[適用]ボタンをクリックします。
※注:ログ出力ディレクトリを変更した場合、[適用]ボタンをクリックすると「以前のログ出力ディレクトリの内容を削除しますか?」のダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスが表示された場合は、[OK]ボタンをクリックしてください。
設定項目および選択項目 | 設定値および選択値 |
---|---|
プロセス多重度 | 1 |
クラスパス | /opt/FJSVoast/classes/fjoajif.jar |
ライブラリパス | /opt/FJSVoast/lib |
JavaVMオプション | -Xms16m -Xmx320m その他、帳票Webサービスで使用するプロパティの指定が必須です。この指定方法については、“A.6 動作設定”を参照してください。 |
ワークユニット自動起動 | [自動起動する]を選択し、起動ユーザにrootを設定する。 |
アプリケーション最大処理時間 | 0 |
ログ出力ディレクトリ | [ユーザ指定]を選択し、以下のパスを設定する。 /var/opt/FJSVoawb/log/wulog |
※上記以外の項目は、初期値を使用するため、指定不要です。
手順4:ワークユニットの起動
[Interstage管理コンソール]>[Interstage Application Server]>[システム]>[ワークユニット]をクリックします。クリックすると、右の画面に[ワークユニット:状態]が表示されます。この画面に表示されるワークユニットの一覧のワークユニット名 LCWebService をクリックして、[LCWebService:操作]画面を表示します。
[LCWebService:操作]画面で[起動]ボタンをクリックします。これでワークユニット “LCWebService”が起動します。
ワークユニットの起動に失敗した場合は、ワークユニットの作成/設定内容が正しいかどうか確認してください。