ページの先頭行へ戻る
Interstage List Creator V10.5.0 COBOLアプリケーション連携機能編
FUJITSU Software

3.2.4 コネクタ連携情報に関する環境変数

COBOLアプリケーション連携機能を利用して、帳票を出力する場合に設定が必要な環境変数です。

LM_HOSTNAME

コネクタ連携時の通信対象のコンピュータ名を指定する環境変数です。

通信対象のコンピュータ名は、この環境変数、または出力属性ファイルのHOSTNAMEキーワードで、必ず指定してください。

通信対象の帳票出力サーバのコンピュータ名(ホスト名)を、TCP/IPのホスト名またはIPアドレスで指定します。

ポイント

  • コンピュータ名(ホスト名)とTCP/IPのホスト名は同一となるようネットワークの設定を行ってください。コンピュータ名(ホスト名)とTCP/IPのホスト名が異なる場合は、IPアドレスで指定してください。

なお、通信対象の帳票出力サーバのコンピュータ名の指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した帳票出力サーバのコンピュータ名

  2. 出力属性ファイルのHOSTNAMEキーワードで指定した帳票出力サーバのコンピュータ名

以下に、指定例を示します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

例:帳票出力サーバのホスト名が「server1」の場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_HOSTNAME=server1

アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合

例:帳票出力サーバのホスト名が「server1」の場合(Bourneシェルを使用)

LM_HOSTNAME=server1
export LM_HOSTNAME

LM_FORMSENDMODE

帳票出力時に、アプリケーションサーバから帳票定義情報(帳票定義体、画面帳票定義体、およびオーバレイ定義体)を転送するかどうかを指定する環境変数です。

以下に指定値を示します。

指定できる値

意味

0

帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しません。
帳票出力サーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票を出力します。

1

帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送します。
アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用して帳票を出力します。

なお、帳票定義情報の転送指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した帳票定義情報の転送指定

  2. 出力属性ファイルのFORMSENDMODEキーワードで指定した帳票定義情報の転送指定

上記の指定を省略すると、「1」が指定されたものとして動作します。

注意

  • 帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから転送する場合、帳票定義情報はアプリケーションサーバに配置します。帳票定義情報を転送しない場合、帳票定義情報はアプリケーションサーバと帳票出力サーバの両方に配置します。

  • OWFファイル生成時は、必ず帳票定義情報を転送する指定を行ってください。帳票定義情報を転送せずにOWFファイルを生成することはできません。

  • 帳票出力サーバがUNIX系OSの場合、プリンタにFM出力、またはFNP出力する際は、必ず、帳票出力サーバに帳票定義情報を配置し、帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しない指定を行ってください。帳票定義情報をアプリケーションサーバに配置し、帳票出力時に、帳票定義情報をアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送するを指定した場合、オーバレイが印刷されない、または違うオーバレイが印刷されることがあります。

以下に、指定例を示します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

例:帳票定義情報を転送する(アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用する)場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_FORMSENDMODE=1

アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合

例:帳票定義情報を転送する(アプリケーションサーバに配置した帳票定義情報を使用する)場合(Bourneシェルを使用)

LM_FORMSENDMODE=1
export LM_FORMSENDMODE

LM_MEDIASENDMODE

帳票出力時に、アプリケーションサーバから組込みメディア(メディアデータファイル)を転送するかどうかを指定する環境変数です。

以下に指定値を示します。

指定できる値

意味

0

帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送しません。
帳票出力サーバに配置した組込みメディアを使用して帳票出力します。

1

帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから帳票出力サーバに転送します。
アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用して帳票出力します。

なお、組込みメディアの転送指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した組込みメディアの転送指定

  2. 出力属性ファイルのMEDIASENDMODEキーワードで指定した組込みメディアの転送指定

上記の指定を省略すると、「1」が指定されたものとして動作します。

注意

  • 帳票出力時に、組込みメディアをアプリケーションサーバから転送する場合、組込みメディアはアプリケーションサーバに配置します。組込みメディアを転送しない場合、組込みメディアは帳票出力サーバに配置します。

  • OWFファイル生成時は、必ず組込みメディアを転送する指定を行ってください。組込みメディアを転送せずにOWFファイルを生成することはできません。

以下に、指定例を示します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

例:組込みメディアを転送する(アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用する)場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_MEDIASENDMODE=1

アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合

例:組込みメディアを転送する(アプリケーションサーバに配置した組込みメディアを使用する)場合(Bourneシェルを使用)

LM_MEDIASENDMODE=1
export LM_MEDIASENDMODE

LM_WORKDIR

帳票出力時に使用する作業ディレクトリを指定する環境変数です。

アプリケーションサーバのディレクトリをフルパスで指定します。

注意

  • 作業ディレクトリに指定したディレクトリには、COBOLアプリケーションを実行するユーザおよびコネクタ連携機能のサービスのユーザが、サブディレクトリやファイルを作成/読み取り/変更/削除できるアクセス権を設定しておいてください。

    作成/読み取り/変更/削除できるアクセス権が設定されていない場合は、COBOLアプリケーションの実行に失敗する場合があります。

作業ディレクトリの指定は、以下の優先順序で有効となります。

  1. この環境変数で指定した作業ディレクトリ

  2. 以下のディレクトリ

    • アプリケーションサーバがWindowsの場合
      環境変数TMP、または環境変数TEMPで指定されているディレクトリ

    • アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合
      /var/opt/FJSVoast/tmp

以下に、指定例を示します。

アプリケーションサーバがWindowsの場合

例:作業ディレクトリに、「c:\tmp」を指定する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_WORKDIR=c:\tmp

アプリケーションサーバがUNIX系OSの場合

例:作業ディレクトリに、「/tmp」を指定する場合(Bourneシェルを使用)

LM_WORKDIR=/tmp
export LM_WORKDIR