以下に、List CreatorにおけるUnicodeの全半角情報、および全半角テーブルのカスタマイズ方法について説明します。
●List CreatorにおけるUnicodeの全半角情報について
List CreatorのUnicodeの全半角情報は、Unicode Consortiumの文字幅に関する規格(*1)を元に、東アジア圏を意識した全半角テーブルを作成して使用しています。
*1:
Unicode Standard Annex #11 East Asian Width で提示されたEastAsianWidth.txt(Version 4.0.0 2003/4/16)
したがって、List CreatorにおけるUnicodeの全半角情報と、多言語帳票出力時に使用するフォントの全半角情報に相違がある場合、出力結果に以下のような問題が発生する場合があります。
フォント(書体)が違う(英数字用フォントになる)
文字化け(中点など)となる
字が重なったり、隙間が開いたりする
オーバレイ文字の場合、多言語帳票の出力時に使用するフォントに対して、全半角テーブルのカスタマイズを行っても無効になります。文字によっては、意図しないフォントが選択される場合があるため、その場合は、以下のいずれかの対処を行ってください。
日本語フォントと英文フォントを同じフォントに統一する
オーバレイ文字を固定リテラルに変更し、全半角テーブルをカスタマイズする
●多言語帳票出力時の各推奨フォントにおけるList Creatorの全半角情報との相違について
多言語帳票出力時、使用するフォントによっては、List Creatorの全半角情報に相違がある場合があります。
以下に、List Creatorの全半角情報との相違(多言語帳票出力時の各推奨フォントの場合)を示します。
言語 | フォント | 相違 | カスタマイズが必要な文字数(*1) |
---|---|---|---|
中国語(簡体) | SimHei | 半角文字が全角文字と判断される | 31 |
全角文字が半角文字と判断される | 0 | ||
SimSun | 半角文字が全角文字と判断される | 62 | |
全角文字が半角文字と判断される | 11 | ||
中国語(繁体) | MingLiU | 半角文字が全角文字と判断される | 52 |
全角文字が半角文字と判断される | 38 | ||
韓国語 | GulimChe | 半角文字が全角文字と判断される | 63 |
全角文字が半角文字と判断される | 160(*2) | ||
BatangChe | 半角文字が全角文字と判断される | 63 | |
全角文字が半角文字と判断される | 160(*2) | ||
タイ語 ベトナム語 | Tahoma | 半角文字が全角文字と判断される | 253 |
全角文字が半角文字と判断される | 31 | ||
ポルトガル語 | Arial (*3) | 半角文字が全角文字と判断される | 325 |
Times New Roman | |||
Courier New (*4) | 437 |
*1:
全角文字が半角、半角文字が全角と判断される文字数
*2:
相違文字数160文字のうち、159文字がハングルの結合文字に相当する部分です。
通常は単独で利用される文字ではありません。
*3:
欧文フォント(プロポーショナルフォント)です。全角文字はありません。
*4:
欧文フォント(固定ピッチフォント)です。全角文字はありません。
●カスタマイズ方法
多言語帳票の出力におけるUnicode全半角テーブルのカスタマイズは、以下の手順で行います。
List CreatorのUnicode全半角情報と使用するフォントとの相違文字を確認する
指定した文字を全角文字または半角文字に変更する
(帳票出力情報ファイルのUNICODEN/UNICODEWキーワードを指定する)
帳票出力を行い、出力結果を確認する
ポイント
帳票出力情報ファイルの詳細は、以下を参照してください。
以下に、帳票出力サーバがWindowsの場合のカスタマイズ例について記載します。