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Interstage List Creator V10.5.0 環境設定・帳票運用編
FUJITSU Software

A.2.3 OWFファイル生成に関する環境設定コマンド

OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録など、Web手元印刷時に有効となる動作環境の設定を行います。

システム管理者権限でのみ実行できます。

コマンドは、以下に格納されています。

格納場所

/opt/FJSVoastw/bin

環境変数PATH には、コマンドの格納先フォルダは追加されません。以下のいずれかの方法でコマンドを実行してください。

環境変数PATH にコマンドの格納先フォルダを追加する方法については、以下を参照してください。

⇒“A.2.3.1 OWFファイル生成に関する環境設定コマンド実行時に設定する環境変数

注意

  • OWFファイルを生成するアプリケーションが起動されていないことを確認してください。

  • COBOLアプリケーション連携機能使用時、帳票出力サーバでは、以下の環境設定のみ有効となります。

    • prsetjisglyph コマンド(出力する字体を設定する)

A.2.3.1 OWFファイル生成に関する環境設定コマンド実行時に設定する環境変数

OWFファイル生成に関する環境設定コマンド実行時には、次の環境変数を設定してください。

PATH(必要時)

List CreatorのWebアプリケーション連携機能のコマンド格納フォルダを指定する環境変数です。

コマンドをコマンド名だけで実行したい場合に、この環境変数にList CreatorのWebアプリケーション連携機能のコマンド格納フォルダ(「/opt/FJSVoastw/bin」)を追加してください。

なお、コマンドをフルパスで実行する場合は、この環境変数を指定する必要はありません。

例:Bourneシェルを使用して環境変数PATHを指定する場合

PATH=/opt/FJSVoastw/bin:$PATH;export PATH

A.2.3.2 prfntentコマンド

[機能]

OWFファイルに外字エンベッドするフォントをList Creatorに登録します。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

[  ]は、省略できることを示します。

prfntent    -f          フォントファイル名
           [-x          TTCファイル内の書体の番号 ]
            -e          外字フォントファイル名
[説明]

オプションについて説明します。

-f フォントファイル名

フォントファイル(TTFファイルまたはTTCファイル)へのフルパスを指定します。


-x TTCファイル内の書体の番号

TTCファイルを指定するときは、TTCファイル内の何番目の書体を登録するかを指定します。

先頭の書体を登録する場合は、「1」を指定します。

TTCファイルを指定するときは、必ず指定してください。


-e 外字フォントファイル名

リンクする外字フォントファイル(TTEファイル)へのフルパスを指定します。


A.2.3.3 prfntlstコマンド

[機能]

OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録状態を表示します。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

prfntlst

[説明]

画面上には、フォントごとにList Creatorへのフォントの登録状態を、以下の形式で表示します。

フォント番号:フォント名:フォントファイル名:外字フォントファイル名:TTCファイル内の書体の番号

A.2.3.4 prfntrmコマンド

[機能]

OWFファイルに外字エンベッドするフォントの登録を抹消します。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

[  ]は、省略できることを示します。

prfntrm    フォント番号
           [-all]
[説明]

オプションについて説明します。

フォント番号

List Creatorに登録されているフォントを抹消するフォント番号を指定します。

フォント番号は、prfntlstコマンドによって、行の先頭に表示される番号です。


-all

List Creatorに登録されているフォントをすべて抹消します。

このオプションを指定した場合、「フォント番号」に指定した数値は無効となります。


A.2.3.5 prsetjisglyphコマンド

[機能]

OWFファイルをWebブラウザでプレビュー/印刷する場合に、出力文字の字体をJIS90規格の字体で出力するか、出力環境のシステム依存の字体で出力するかを設定できます。

[記述形式]

コマンドの記述形式を示します。

値を設定する場合
prsetjisglyph -j  字体指定
現在の設定値を表示する場合
prsetjisglyph -l
[説明]

オプションについて説明します。

値を設定する場合
-j 字体指定

出力文字の字体を指定します。

    90:

    JIS90規格の字体で出力します。

    0:

    システム依存の字体で出力します。

ポイント

  • インストール直後の字体指定は「0」です。


現在の設定値を表示する場合
-l

現在の設定値を表示する場合に指定します。


[復帰値]

復帰値を示します。

復帰値

意味

0

正常終了

0以外

異常終了

注意

  • この指定は、以下の条件を満たす場合に有効になります。

    • プレビュー/ 印刷する場合

    • 使用するフォントが字体の切り替えに対応しているフォントの場合

    有効とならなかった場合は、システムに依存した字体で帳票が出力されます。

  • 出力する字体の設定は、帳票出力サーバがLinux for x86の場合は、未サポートです。

  • フォントに縦書きフォント(@付きフォント)を指定している場合、以下のことに注意してください。

    • 縦書き時に回転しない文字(括弧など)や、横書きフォントと異なるパターンで出力される文字(句読点など)でも、横書きフォントと同じパターンで反時計回りに90度回転して出力されます。

    • 「JIS90規格の字体で出力する」を選択した場合、字体の切り替わった文字は回転せず、横書きフォントと同じ方向で出力されます。

  • JIS90規格の字体で出力する場合、Unicode IVSで出力することもできます。ただし、当指定で「JIS90規格の字体で出力する」が指定されている場合、JIS90規格の字体で出力される文字の異体字セレクタは無視され、基底文字で出力されます。IVS文字出力時の詳細については、以下を参照してください。

    ⇒“第19章 Unicode IVSの対応