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Interstage List Creator V10.5.0 環境設定・帳票運用編
FUJITSU Software

18.1.1 FM出力時

FM出力する場合に帳票定義情報や入力データに指定できる文字、および利用者定義文字の出力手順について説明します。

18.1.1.1 帳票に指定できる文字

Unicodeの文字を使用できる帳票定義情報を設計する場合、Unicodeの範囲の文字を指定できます。

Unicodeの文字を使用しない帳票定義情報を設計する場合、帳票設計時に指定できる文字は、Shift-JIS(Windowsで表示できる文字)の範囲です。

以下に、Unicodeの文字を使用しない帳票定義情報を設計する場合に、帳票に指定できる文字(FM出力時)を示します。

表18.1 帳票設計時に指定できる文字(プリンタへのFM出力時)

文字種

文字コード範囲
(16進)

対応状況

備考

JIS非漢字

8140~84FC

JIS第一水準漢字

889F~989E

83年度JISで字体変更された文字は、入力データの文字コード系により出力される字体が異なります。

  • Shift-JIS:
    新字体で出力されます。

  • EUC(U90):
    新字体で出力されます。

  • EUC(S90):
    オーバレイ文字以外は、旧字体で出力されます。
    オーバレイ文字は、新字体で出力されます。
    ⇒“18.8 83年度JISで字体変更された文字について

JIS第二水準漢字

989F~EAFC

他社文字

NEC特殊文字
、(株)など)

8740~879E

IBM拡張文字

FA40~FCFC

NEC/IBM選定文字

ED40~EEFC

  • 入力データがEUC(S90)の場合、オーバレイ文字以外は出力できません。

  • 入力データがEUC(U90)の場合、以下の項目は出力できます。その他の項目は出力できません。

    • 固定リテラル項目

    • 矩形固定リテラル項目

    • ラジオボタン項目のラベル

    • チェックボックス項目のラベル

    • オーバレイ文字

    • 矩形オーバレイ文字

利用者定義文字

F040~F9FC

◎:出力可能

○:Charset Managerをインストールすることで出力可能

△:出力可能だが、一部出力不可能

18.1.1.2 帳票の文字コード変換

入力データの文字コード系がEUCの場合は、帳票を作成するWindows上で帳票の文字コード変換を行い、あらかじめEUCコード系にしておく必要があります。

入力データの文字コード系がUNICODE(UTF8)の場合は、帳票を作成するWindows上で帳票の文字コード変換を行い、あらかじめUNICODE(UTF8)コード系にしておく必要があります。

なお、入力データがEUC(S90)の場合は、帳票を文字コード変換するWindows上にCharset Manager をインストールして、文字コード変換する必要があります。

帳票の文字コード変換については、以下を参照してください。

⇒“8.4 帳票コード変換

18.1.1.3 入力データに指定できる文字

入力データがShift-JISの場合

入力データがShift-JISの場合に指定できる文字は次のとおりです。

表18.2 入力データがShift-JISのときに指定できる文字(プリンタへのFM出力時)

文字種

文字コード範囲
(16進)

対応状況

備考

JIS非漢字

8140~84FC

JIS第一水準漢字

889F~989E

83年度JISで字体変更された文字は、新字体で出力されます。
⇒“18.8 83年度JISで字体変更された文字について

JIS第二水準漢字

989F~EAFC

他社文字

NEC特殊文字
、(株)など)

8740~879E

表18.54 Shift-JISコード系で出力できないNEC特殊文字”の14文字は出力できません。
⇒“18.7 他社文字について

IBM拡張文字

FA40~FCFC

NEC/IBM選定文字

ED40~EEFC

利用者定義文字

F040~F9FC

利用者定義文字を登録することで出力できます。
⇒“18.1.1.4 利用者定義文字の出力手順

◎:出力可能

○:Charset Managerをインストールすることで出力可能

△:出力可能だが、一部出力不可能

入力データがEUCU90)の場合

入力データがEUC(U90)の場合に指定できる文字は次のとおりです。

表18.3 入力データがEUC(U90)のときに指定できる文字(プリンタへのFM出力時)

文字種

文字コード範囲
(16進)

対応状況

備考

JIS非漢字

A1A1~A8FE

JIS第一水準漢字

B0A1~CFFE

83年度JISで字体変更された文字は、旧字体で出力されます。
18.8 83年度JISで字体変更された文字について

JIS第二水準漢字

D0A1~F4FE

OASYS拡張文字

F7A1~FDFE

JEF拡張漢字

8FA1A1~8FD0FE

JEF拡張非漢字

8FD1A1~8FDCFE

利用者定義文字

8FDDA1~8FFDFE

利用者定義文字を登録することで出力できます。
⇒“18.1.1.4 利用者定義文字の出力手順

◎:出力可能

○:Charset Managerをインストールすることで出力可能

入力データがEUCS90)の場合

入力データがEUC(S90)の場合に指定できる文字は次のとおりです。

表18.4 入力データがEUC(S90)のときに指定できる文字(プリンタへのFM出力時)

文字種

文字コード範囲
(16進)

対応状況

備考

JIS非漢字

A1A1~A8FE

JIS第一水準漢字

B0A1~CFFE

83年度JISで字体変更された文字は、新字体で出力されます。
⇒“18.8 83年度JISで字体変更された文字について

JIS第二水準漢字

D0A1~F4FE

他社文字

NEC特殊文字
、(株)など)

ADA1~ADFC

表18.57 EUC(S90)コード系で出力できないNEC特殊文字”の14文字は出力できません。

利用者定義文字

F5A1~FEFE

利用者定義文字を登録することで出力できます。
⇒“18.1.1.4 利用者定義文字の出力手順

◎:出力可能

○:Charset Managerをインストールすることで出力可能

△:出力可能だが、一部出力不可能

注意

  • EUC(S90)の場合、IBM拡張文字およびNEC/IBM選定文字は使用できません。

入力データがUNICODEUTF8)の場合

UNICODE(UTF8)の文字コード系で作成した入力データをFM出力する場合、Unicodeの文字のうち、U90に存在する文字が使用できます。

なお、利用者定義文字は、Charset Managerをインストールし、利用者定義文字を登録することで出力できます。

利用者定義文字の出力方法については、以下を参照してください。

⇒“18.1.1.4 利用者定義文字の出力手順

18.1.1.4 利用者定義文字の出力手順

利用者定義文字を出力する手順について説明します。

なお、利用者定義文字の登録や、登録した利用者定義文字を他プラットフォームで使用する場合については、Charset Managerのマニュアルを参照してください。

帳票に利用者定義文字を指定して出力したい場合

入力データの文字コードごとに、利用者定義文字を以下の手順で登録することにより出力できます。

帳票設計時

帳票を設計するコンピュータ(Windows)上で利用者定義文字を登録し、帳票を作成します。

  1. 18.5の(1)の範囲に利用者定義文字を登録します。

  2. 帳票設計時に、登録した利用者定義文字を項目に指定します。

帳票出力時

帳票出力サーバ(Solaris)上に利用者定義文字を登録し、帳票を出力します。

  1. 18.5の(2)の範囲に帳票を設計したWindows上で登録した利用者定義文字と同じものを登録します。

  2. 帳票を帳票出力サーバに配置します。

  3. 帳票を出力します。

表18.5 帳票に利用者定義文字を指定したい場合(プリンタへのFM出力時)

入力データの
文字コード系

(1)
帳票を設計するWindows上で利用者定義域を登録するときの文字コード範囲(16進)
(Shift-JISの文字コード域)

(2)
帳票出力サーバ上に利用者定義文字を登録するときの文字コード範囲(16進)
(EUC(U90)の文字コード域)

Shift-JIS
EUC(U90)
UNICODE(UTF8)

F040~F9FC

8FE5A1~8FF8FE

EUC(S90)

F040~F4FC

8FE5A1~8FEEFE

例えば、入力データがEUC(S90)の場合、「F4FC」に登録した利用者定義文字を帳票の項目に指定して帳票を出力すると、帳票出力サーバの「8FEEFE」に登録された利用者定義文字が出力されます。

入力データに利用者定義文字を指定して出力したい場合

帳票出力時

帳票出力サーバ(Solaris)上に利用者定義文字を登録し、帳票を出力します。

  1. 18.6の(1)の範囲に利用者定義文字を登録します。

  2. アプリケーションは、入力データに18.6の(2)の範囲の文字コードを指定して帳票を出力します。

表18.6 入力データに利用者定義文字を指定したい場合(プリンタへのFM出力時)

入力データの
文字コード系

(1)
帳票出力サーバ上に利用者定義文字を登録するときの文字コード範囲(16進)
(U90の文字コード域)

(2)
入力データに指定する利用者定義域の文字コード範囲(16進)
(入力データの文字コード域)

Shift-JIS

8FE5A1~8FF8FE

F040~F9FC

EUC(U90)

8FE5A1~8FF8FE

EUC(S90)

8FE5A1~8FEEFE

F5A1~FEFE

UNICODE(UTF8)

8FDDA1~8FFE4FE

EEA4AE~EEB09D

8EE5A1~8FFDFE

EE8080~EEA4AD

例えば、入力データがShift-JISの場合、入力データに「F9FC」と記述して帳票を出力すると、帳票出力サーバの「8FF8FE」に登録した利用者定義文字が出力されます。