招待状のはがきで、出欠の「○」または「×」のデータによって「出席」または「欠席」の文字列に取り消し線を引く方法を例に説明します。
データによって文字列に取り消し線を引くには、以下の方法があります。
CASE演算子を使用する方法
条件指定を使用する方法
●CASE演算子を使用する方法
帳票様式定義画面で、固定リテラル項目として文字列「出席」と「欠席」を定義します。
帳票様式定義画面で、2桁の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)はテキスト項目)として「出欠」を定義します。
帳票様式定義画面で、4桁のテキスト項目として「取り消し線1」と「取り消し線2」を「出席」と「欠席」に重なるように定義します。
⇒取り消し線を引く文字列と同じ「項目長」を指定してください。
「取り消し線1」と「取り消し線2」のプロパティ画面で、[フォント]タブの「ピッチ」チェックボックスをチェックし、「日本語」に「6.7cpi」、「英語」に「13.4cpi」を指定します。
⇒取り消し線(罫線)の間に空白が入る場合があります。出力結果を確認し、必要に応じて文字ピッチを調節してください。
データ定義画面の[データ定義]タブで、「取り消し線1」のオペランドに「CASE(出欠 = "×", "──") DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「×」の場合、帳票出力時に文字列「出席」の上に取り消し線を表示します。
データ定義画面の[データ定義]タブで、「取り消し線2」のオペランドに「CASE(出欠 = "○", "──") DEFAULT(_NULL_)」を指定します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「○」の場合、帳票出力時に文字列「欠席」の上に取り消し線を表示します。
例)
データ項目名 | オペランド |
---|---|
出欠 | |
取り消し線1 | CASE(出欠 = "×", "──") DEFAULT(_NULL_) |
取り消し線2 | CASE(出欠 = "○", "──") DEFAULT(_NULL_) |
ポイント
データを条件判定する必要がない場合は、項目のプロパティ画面の[フォント]タブの「抹消線」チェックボックスをチェックするだけで、取り消し線が引けます。
数字項目、テキスト項目、矩形テキスト項目の場合、項目のプロパティ-[条件指定]タブで文字列に取り消し線を引くこともできます。
帳票様式定義画面で、テキスト項目を2つ(「出席」と「欠席」)定義します。
帳票様式定義画面で、2桁の非出力項目(レコードのみ項目)(項目形式(レコード項目形式)はテキスト項目)として「出欠」を定義します。
データ定義画面の[データ定義]タブで「出席」のオペランドに「SET("出席")」を設定し、「欠席」のオペランドに「SET("欠席")」を指定します。
「出席」のプロパティ画面の[条件指定]タブで、出力条件を指定します。
条件式に、「出欠="×"」を指定します。
属性に、「抹消線」チェックボックスをチェックし、「一重抹消線」を選択します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「×」の場合、帳票出力時に文字列「出席」の上に取り消し線を表示します。
「欠席」のプロパティ画面の[条件指定]タブで、出力条件を指定します。
条件式に、「出欠="○"」を指定します。
属性に、「抹消線」チェックボックスをチェックし、「一重抹消線」を選択します。
⇒入力データ内の「出欠」の値が「○」の場合、帳票出力時に文字列「欠席」の上に取り消し線を表示します。
ポイント
項目のプロパティ画面で条件指定できる項目は、以下のとおりです。
数字項目
テキスト項目
矩形テキスト項目
項目のプロパティ画面の[条件指定]タブで抹消線の指定を行った場合、出力時は常に黒色で出力されます。