List Creatorでは、以下のような様々なメディアに帳票を出力することができます。
帳票をプリンタに出力します。
帳票を電子帳票として保存します。
帳票をFAX送信します。
帳票をPDFファイルに変換して保存します。
帳票をWeb 環境で利用するためのList Creator独自ファイルを生成します。
帳票をExcelファイルで出力します。
帳票をTIFFファイルで出力します。
List Creatorは、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、帳票を印刷プリンタに出力します。これを、「印刷」といいます。
以下に、帳票を印刷する場合の例を示します。
図3.1 印刷
List Creatorでは、帳票出力サーバに定義されているプリンタ(ローカルプリンタまたはネットワークプリンタ)に印刷することができます。また、様々な機能や運用形態、および関連製品と組み合わせて印刷することができます。
以下に、List Creatorで利用できるプリンタの種類を示します。
ローカルプリンタ
リモートプリンタ
Print Managerの高信頼プリンタ(推奨)
Print Managerの高信頼リモートプリンタ
Windows環境で出力する場合、使用できるプリンタ種に制限はありません。Windowsに定義されているすべてのプリンタを指定することができます。
UNIX系OS環境で出力する場合、VSP/PS5000シリーズのプリンタ(FM/FNPエミュレーション)、およびPostScriptプリンタを指定することができます。
List Creatorは、List Worksと連携し、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、帳票を電子帳票として保存できます。これを「電子保存」といいます。
帳票出力時に電子保存装置名を指定して出力すると、List WorksはList Creatorの帳票をリスト管理サーバの受信フォルダへ転送し、指定された保管フォルダへ振り分けて電子帳票として保存します。保存された電子帳票から二次帳票を生成することもできます。
以下に、帳票出力サーバと同一サーバにあるリスト管理サーバへ帳票を電子保存する例を示します。
図3.2 電子保存
なお、List Worksと連携し、帳票印刷配信を行うこともできます。
詳細は、List Worksのオンラインマニュアルを参照してください。
List Creatorは、Print ManagerおよびFAX出力連携製品と連携し、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、帳票をFAXとして送信できます。これを「FAX送信」といいます。
帳票出力時にFAX装置名および送信先などの情報を指定して出力すると、Print ManagerがFAX出力連携製品と連携し、List Creatorの帳票をFAXとして送信します。
以下に、List Creatorの帳票をPrint Managerと連携してFAX送信する場合の例を示します。
図3.3 FAX送信
List Creatorは、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、PDFファイルをハードディスクなどの指定された格納先に保存します。これを「PDFファイル保存」といいます。
PDFファイル保存時には、PDFファイルの暗号化や閲覧制限などのセキュリティを設定することができます。
また、外字を利用する場合、PDFファイルの保存時に外字をエンベットすることができます。
アウトラインフォントとしてPDFファイルに文字を埋め込むことができるため、利用者定義文字やJEF拡張文字をお使いの場合でも、クライアントにフォントを配布する必要はありません。
以下に、List Creatorの帳票をPDFファイルに変換して保存し、メールに添付して配信したりWeb環境でプレビュー/印刷する場合の例を示します。
図3.4 PDFファイル保存とPDFメール配信
保存したPDFファイルを、Web環境でプレビュー/印刷することができます。
タブレット端末上でPDFファイルをプレビューすることもできます。
保存したPDFファイルを、メールに添付して配信することができます。その際、以下の安全・確実な方法でPDFファイルをメール送信することができます。
PkiMGRなどの認証局(証明書発行局)で発行した証明書による暗号化通信
セキュアパッケージ配信サービスを使用する(SecurePackageと連携する)運用
S/MIMEを使用したメール送信
PDFファイルと一緒に、ECM製品で効率よく利用するための連携情報が記述されたファイルを出力できます。
List Creatorは、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、Web環境で使用する独自形式のファイルを生成します。これを「OWFファイル生成」といいます。
OWFファイルは、帳票のプレビュー/印刷時に必要なすべての情報を圧縮し、カプセル化されたList Creator独自のファイル形式で、拡張子は「.owf」です。
なお、OWFファイルを生成する機能を「Webアプリケーション連携機能」といいます。
また、外字を使用して帳票を出力する場合は、OWFファイルの生成時に外字をエンベットすることができます。
帳票出力サーバで生成されたOWFファイルは、Windowsクライアント上のWeb プラグインを利用し、Web ブラウザ上でプレビューしたり、クライアント側のプリンタに印刷したりすることができます。
以下に、帳票出力サーバ上でOWFファイルを生成し、Web環境でList Creatorの帳票のプレビュー/印刷を行う場合の例を示します。
図3.5 OWFファイル生成
List Creatorは、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、帳票をExcelファイルとして出力します。これを「Excelファイル出力」といいます。出力するExcelファイルの拡張子は「.xlsx」です。
Excelファイル出力では、帳票を印刷するイメージで、1ページの帳票を1シートに出力します。
集計表形式の帳票の場合、明細の出力方法に「印刷範囲の縦幅でシートを変えずに出力する」を指定すると、明細データをデータの最後まで連続して1シート内に出力することができます。
また、出力されたExcelファイルは、数字項目が数値データとして保存されるなど、はん用性が高く、出力したデータの二次利用がしやすくなります。
図3.6 Excelファイル出力
ポイント
グリッド種別に「任意間隔グリッド」を指定して帳票設計すると、Excelファイル出力時にそのグリッド情報がExcelファイルのセルの行の高さと列幅に反映されます。そのため、Excelファイル出力する場合は、「任意間隔グリッド」を指定して帳票設計することを推奨します。
Excelファイルと一緒に、ECM製品で効率よく利用するための連携情報が記述されたファイルを出力できます。
List Creatorは、ユーザアプリケーション、入力データ、および帳票定義情報をもとに、帳票をTIFFファイルとして出力します。これを「TIFF出力」といいます。拡張子は「.tif」です。
出力されるTIFFファイルは、マルチページTIFFとなります。
LZW圧縮またはG4(MMR)圧縮を利用することで、ファイルサイズを小さくすることができます。
また、TIFFファイルを表示する環境にフォントおよび外字を配布していなくても、TIFFファイルを表示することができます。
図3.7 TIFF出力