esisetenv_jmsrenv_osauthコマンドについて説明します。
機能説明
非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成でセットアップする際に必要となるデータベース環境を作成します。データベースの認証方式としてOS認証を利用する場合、本コマンドを使用してください。DBMS認証を利用する場合は、esisetenv_jmsrenvコマンドを使用してください。
形式
esisetenv_jmsrenv_osauth -u DBユーザID [-p DBユーザパスワード] -q JMS-Rユーザ1のID [-r JMS-Rユーザ1のパスワード] -s JMS-Rユーザ2のID [-t JMS-Rユーザ2のパスワード] [-c] [-m DB管理者ユーザ] [-n DB管理者パスワード] -1 データベーススペース格納ディレクトリ1 [-3 データベーススペース格納ディレクトリ3] {-w|-2 データベーススペース格納ディレクトリ2 -4 データベース格納ディレクトリ} |
esisetenv_jmsrenv_osauth -u DBユーザID [-p DBユーザパスワード] |
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
-u DBユーザID | DBユーザID「osdbuser」を指定します。 |
-p DBユーザのパスワード | DBユーザのパスワードを指定します。
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-q JMS-Rユーザ1のID | JMS-Rセットアップ時に必要なユーザID「jmsrusr1」を指定します。 「jmsrusr1」は、事前にOSに登録してください。登録方法は、OSのユーザの登録方法に従ってください。 |
-r JMS-Rユーザ1のパスワード | JMS-Rユーザ1のパスワードを指定します。省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。 |
-s JMS-Rユーザ2のID | JMS-Rセットアップ時に必要なユーザID「jmsrusr2」を指定します。 「jmsrusr2」は、事前にOSに登録してください。登録方法は、OSのユーザの登録方法に従ってください。 |
-t JMS-Rユーザ2のパスワード | JMS-Rユーザ2のパスワードを指定します。省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。 |
-c | すでに登録済みのデータベースを使用する場合に指定します。省略した場合は、新規にデータベースとDBユーザを作成します。 |
-m DB管理者ユーザ |
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-n DB管理者パスワード | DB管理者パスワード(OSのパスワード)を指定します。 |
-w | デフォルトメッセージ格納領域を作成しない場合に指定します。 本オプション指定時、オプション「-2」および、「-4」は省略してください。 |
-1 データベーススペース格納ディレクトリ1 |
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-2 データベーススペース格納ディレクトリ2 | -wオプション指定時は省略してください。
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-3 データベーススペース格納ディレクトリ3 | メッセージ蓄積データベースを使用しない場合は省略してください。
メッセージ蓄積データベース用に作成したRAWデバイスのパス名を指定します。 |
-4 データベース格納ディレクトリ4 | -wオプション指定時は省略してください。
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復帰値
復帰値 | 意味と対処 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
1 | 異常終了。エラーメッセージから原因を特定し、再度実行してください。 |
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドは、同時に複数実行できません。
本コマンドはデータベースサーバで実行してください。
OSに登録するユーザのパスワード設定時には、“パスワードを無期限にする”を設定してください。
DBユーザID、JMS-Rユーザ1のID、およびJMS-Rユーザ2のIDに“administrator”は指定できません。
使用例
esisetenv_jmsrenv_osauth コマンドの使用例を示します。
C:\RDBESI\IBAS_SYS配下に、JMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)のデータベーススペースファイル(MSGDB_IBAS_SYSTEM)が作成されます。
C:\RDBESI\IBAS_USR配下に、JMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)のデータベーススペースファイル(MSGDB_IBAS_USER)が作成されます。
C:\RDBESI\ISI_MSGDB配下に、メッセージ蓄積データベースのデータベーススペースファイル(esimsgdb)が作成されます。
C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB配下に、メッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。
esisetenv_jmsrenv_osauth -u osdbuser -q jmsrusr1 -s jmsrusr2 -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -2 C:\RDBESI\IBAS_USR -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB -4 C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB |
/dev/rdsk/c0t0d0s5にJMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)が作成されます。
/dev/rdsk/c0t0d0s6にJMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)が作成されます。
/dev/rdsk/c0t0d0s7にメッセージ蓄積データベースが作成されます。
/rdbesi/isi_msgacmdbにメッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。
esisetenv_jmsrenv_osauth -u osdbuser -q jmsrusr1 -s jmsrusr2 -1 /dev/rdsk/c0t0d0s5 -2 /dev/rdsk/c0t0d0s6 -3 /dev/rdsk/c0t0d0s7 -4 /rdbesi/isi_msgacmdb |
/dev/raw/raw7にJMS-Rメッセージを格納するDB(システム固有部)が作成されます。
/dev/raw/raw8にJMS-Rメッセージを格納するDB(ユーザデータ部)が作成されます。
/dev/raw/raw9にメッセージ蓄積データベースが作成されます。
/rdbesi/isi_msgacmdbにメッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペースファイル(esimsgacmdb)が作成されます。
esisetenv_jmsrenv_osauth -u osdbuser -q jmsrusr1 -s jmsrusr2 -1 /dev/raw/raw7 -2 /dev/raw/raw8 -3 /dev/raw/raw9 -4 /rdbesi/isi_msgacmdb |