[説明]
REPLICAGROUP定義文は、グループ単位のレプリケーションの場合にレプリケーショングループの定義を行う定義文です。
[記述形式]
REPLICAGROUP NAME=レプリケーショングループ名 MEMBER=(OUTTABLE識別名 [,OUTTABLE識別名] ...) FILE=入力ファイル名 [TEMPDIR=作業用ディレクトリ] [INCODE=入力データのコード系] [IN_UNICODE_TYPE=入力データのコード系がUNICODEの場合のデータ形式] [INBYTEORDER=入力データの数値表現形式] DATABASE=データベース名 [OUTCODE=出力データのコード系] [OUT_UNICODE_TYPE=出力データのコード系がUNICODEの場合のデータ形式] [ENVFILE=DB動作環境定義ファイル名] [LOGTYPE=差分データ形式]
レプリケーショングループ名を指定します。
指定値については、以下に示す規約に沿って指定してください。
使用可能な文字は、半角の“#”、“@”、英大文字および数字です。
先頭の文字に数字は使用できません。
指定できるグループ名は最大8文字です。
1つのレプリケーショングループに属するDBサービス定義の識別名(OUTTABLE識別名)を指定します。
レプリケーショングループに属するDBサービス定義の識別名(OUTTABLE識別名)を記述します。OUTTABLE識別名の指定には以下の制約があります。
OUTTABLE識別名の並びは、抽出定義のレプリケーショングループと同じ順番で指定する必要があります。
1つのOUTTABLE識別名は同時に複数のレプリケーショングループに属することはできません。
1つのレプリケーショングループに同じOUTTABLE識別名を重複して指定することはできません。
指定できるOUTTABLE識別名の数は、複写先データベースのSymfoware Serverのバージョンに依存します。詳細は、“解説書”の“関連製品との組合せ”の“グループ単位レプリケーションのメンバ数拡張”を参照してください。
指定に当たっては、Symfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)の場合、Symfoware/RDBの動作環境ファイルに“MAX_SQL”を指定する必要があります。詳細は、“5.4 lxstrdbコマンド”を参照してください。
入力ファイル名を指定します。本指定値は、一括差分複写時に有効となります。全複写の場合、INTABLE定義文のFILEオペランドの指定値を使用します。
以下の形式で指定してください。
Windowsの場合
入力ファイル名を128バイト以内の絶対パスで指定してください。
Solaris、Linuxの場合
入力ファイル名を255バイト以内の絶対パスで指定してください。
作業用ディレクトリ名を指定します。本オペランドを省略した場合、以下のディレクトリを作業用ディレクトリとして使用します。
Windowsの場合
Linkexpressのインストールディレクトリ\dbtemp\db
Solaris
/var/tmp
Linuxの場合
/tmp
128バイト以内の絶対パスで指定してください。
Windowsの場合は、パスの終端に“\”をつけないでください。
指定したディレクトリの配下に利用者の資産(ディレクトリおよびファイル)を配置しないでください。
作業用ディレクトリの見積もりは、OUTTABLE定義のTEMPDIRオペランドと同じ考えです。見積もりの詳細は、“Linkexpress 導入ガイド”を参照してください。
なお、見積もりの概算におけるレコード長は、LOGTYPEオペランドにlittleを指定した場合も、標準形式の差分ログ形式で計算します。
入力データのコード系を指定します。本オペランドを省略した場合、以下の値が採用されます。
Windowsの場合
シフトJIS(MS)系が採用されます。
Solaris、Linuxの場合
Linkexpressインストール時に指定したコード系(EUC、シフトJIS(MS)またはUTF8)を採用します。
指定可能な値は以下のとおりです。
INCODEオペランド | 意味 |
---|---|
sjis-ms | 入力データのコード系はシフトJIS(MS)です。 |
euc-s90 | 入力データのコード系はEUC(S90)です。 |
euc-u90 | 入力データのコード系はEUC(U90)です。 |
unicode | 入力データのコード系がUNICODEです。 |
入力データのコード系がUNICODEの場合のデータ形式を指定します。本オペランドは、入力データのコード系として(INCODEオペランド)、“unicode”を指定した場合に指定します。
本オペランドが省略された場合、“ucs2”が採用されます。
指定可能な値は以下のとおりです。
IN_UNICODE_TYPEオペランド | 意味 |
---|---|
ucs2 | データ形式はUCS-2です。 |
utf8 | データ形式はUTF-8です。 |
utf8-4 | データ形式はUTF-8(4バイトコード含む)です。 |
ucs2-ms | データ形式はMicrosoft独自形式のUCS-2です。 |
confused | データ形式はSymfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)のUNICODEデータベースから編集しないで抽出したデータ形式です。CHARACTER型がUTF-8で、NATIONAL CHARACTER型がUCS-2で表現された混在型データ形式です。 |
confused-ms | データ形式がSymfoware Server (V11以前およびNativeインタフェース)のUNICODEデータベースからCOBOLアプリケーションを使用して抽出したデータ形式です。CHARACTER型がUTF-8で、NATIONAL CHARACTER型がMicrosoft独自形式のUCS-2で表現された混在型データ形式です。 |
入力データに含まれる数値の表現形式を指定します。なお、OSがSolarisであり、INCODEオペランドが、“sjis-ms”または“unicode”以外の場合、本オペランドを省略してください。
本オペランドで指定する値は以下のとおりです。本オペランドを省略した場合、“big”が採用されます。
big:前進法です。
little:後退法です。
格納先のデータベース名を指定します。
128バイト以内の日本語文字列、半角英数字文字列(注)、または日本語文字と半角英数字文字の混在文字列で指定してください。各データベース・システムで使用可能な文字は、各データベース・システムのマニュアルを参照してください。
Symfoware Serverの場合
格納先データベース名を指定してください。
Oracleの場合
Oracleインスタンス識別子を指定してください。
対応可能なデータベース・システムの種別は、動作するシステムによって変化します。詳細は、利用可能なデータベース種別の説明を参照してください。
データベース名に指定可能な文字列の長さは、組み合わせるLinkexpressがサポートしている必要があります。詳細は、“解説書”の“関連製品との組合わせ”を参照してください。
データベースへ反映するデータのコード系を指定します。本オペランドを省略した場合、以下の値が採用されます。
Windowsの場合
シフトJIS(MS)系が採用されます。
Solaris、Linuxの場合
Linkexpressインストール時に指定したコード系(EUC、シフトJIS(MS)またはUTF8)を採用します。
指定可能な値は以下のとおりです。
OUTCODEオペランド | 意味 |
---|---|
sjis-ms | 出力データのコード系はシフトJIS(MS)です。 |
euc-s90 | 出力データのコード系はEUC(S90)です。 |
euc-u90 | 出力データのコード系はEUC(U90)です。 |
unicode | 出力データのコード系がUNICODEです。 |
各データベース・システムで扱えるデータのコード系は、各データベースシステムのマニュアルを参照してください。
JIS2004のデータは、以下に示す組合せでのみレプリケーションすることができます。
複写元および複写先システムがSymfoware Server (V11以前およびNativeインタフェース)の場合
- データベースの文字コード系がUNICODEである。かつ、
- 列のデータ型が両システムで一致している。かつ、
- コード変換を行わない。かつ、バイトオーダを変更しない。
複写元および複写先システムがSymfoware Server(Openインタフェース)の場合
- データベースの文字コード系がUNICODEである。かつ、
- 列のデータ型が両システムで一致している。かつ、
- コード変換を行わない。かつ、バイトオーダを変更しない。
上記以外は、レプリケーションできません。
出力データのコード系がUNICODEの場合のデータ形式を指定します。本オペランドは、出力データのコード系として(OUTCODEオペランド)、“unicode”を指定した場合に指定します。
本オペランドが省略された場合、“ucs2”が採用されます。
指定可能な値は以下のとおりです。
OUT_UNICODE_TYPEオペランド | 意味 |
---|---|
ucs2 | データ形式はUCS-2です。 |
utf8 | データ形式はUTF-8です。 |
utf8-4 | データ形式はUTF-8(4バイトコード含む)です。 |
ucs2-ms | データ形式はMicrosoft独自形式のUCS-2です。 |
confused | データ形式はSymfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)のUNICODEデータベースから編集しないで抽出したデータ形式です。CHARACTER型がUTF-8で、NATIONAL CHARACTER型がUCS-2で表現された混在型データ形式です。 |
confused-ms | データ形式がSymfoware Server(V11以前およびNativeインタフェース)のUNICODEデータベースからCOBOLアプリケーションを使用して抽出したデータ形式です。CHARACTER型がUTF-8で、NATIONAL CHARACTER型がMicrosoft独自形式のUCS-2で表現された混在型データ形式です。 |
コマンド実行時に参照するDB動作環境定義のファイル名を指定します。
Windowsの場合
DB動作環境定義のファイル名を128バイト以内の絶対パス、またはファイル名だけで指定します。ファイル名だけを指定した場合は、DB動作環境定義として“Linkexpressのインストールディレクトリ\manager\db\_gen\DBサービスグループ名\本オペランドのファイル名”が採用されます。
なお、DBサービスグループの登録抹消を行う場合は、“Linkexpressのインストールディレクトリ\manager\db\_gen\DBサービスグループ名\本オペランドのファイル名”のDB動作環境定義が削除されます。
本オペランド省略時は、環境変数“LXDBENV”の指定値が採用されます。このファイル名を持つDB動作環境定義は事前に用意する必要があります。ファイルが存在しない場合、コマンドは異常終了します。
Solaris、Linuxの場合
DB動作環境定義のファイル名を255バイト以内の絶対パス、またはファイル名だけで指定します。ファイル名だけを指定した場合は、DB動作環境定義として“Linkexpressのインストールディレクトリ/MANAGER/DB/_GEN/DBサービスグループ名/本オペランドのファイル名”が採用されます。
なお、DBサービスグループの登録抹消を行う場合は、“Linkexpressのインストールディレクトリ/MANAGER/DB/_GEN/DBサービスグループ名/本オペランドのファイル名”のDB動作環境定義が削除されます。
本オペランド省略時は、環境変数“LXDBENV”の指定値が採用されます。このファイル名を持つDB動作環境定義は事前に用意する必要があります。ファイルが存在しない場合、コマンドは異常終了します。
DB動作環境定義の各指定方法による関係を以下に示します。
優先 | 種別 | 指定の有無 | |
---|---|---|---|
指定あり | 指定なし(省略) | ||
1 | lxextdbの-dオプション | 有効 | REPLICAGROUP定義文の |
2 | REPLICAGROUP定義文の | 有効 | 環境変数:LXDBENV |
3 | 環境変数:LXDBENV | 有効 | デフォルトの |
4 | デフォルトの | 有効 | エラー |
差分ログの形式を指定します。
複写元システムの抽出定義に指定した差分ログ形式(LOGTYPE)に合わせて指定します。
指定可能な値は以下のとおりです。本オペランド省略時は、normalを指定したとみなされます。
normal:差分ログ形式は、標準形式です。
little:差分ログ形式は、可変長ログ形式です。