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Symfoware Server V12.3.0 データベース簡単運用ガイド
FUJITSU Software

4.5.2 タスクスケジューラとの連携による定期的なバックアップ

タスクスケジューラと連携させることにより、定期的にバックアップを取得することができます。

バックアップ周期にあわせて、バックアップのスケジュールを設定してください。

注意

  • スケジュールの設定は、データベースのセットアップが正常に完了したことを確認した後に行ってください。

  • バックアップ時はCPU負荷およびIO負荷が増加するため、業務影響のない時間帯にバックアップするように設定してください。

  • Symfoware Serverをアンインストールした場合は、該当するタスクを削除してください。

  • バックアップ中にシステムをシャットダウンまたは再起動した場合は、バックアップが中断します。

4.5.2.1 Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合

Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2での設定方法を説明します。

  1. バックアップするためのバッチファイルを作成します。
    タスクスケジューラと連携した定期的なバックアップを行うために、バッチファイルを作成します。
    バッチファイルには、バックアップするRDBシステム名と、データ格納先のバックアップを行うrdbbackupコマンドを記述します。
    バッチファイルの拡張子は“.bat”としてください。

    バッチファイル“backup_RDB1”の例を以下に示します。

    @echo off
    setlocal
    set RDBNAME=RDB1        … (1)
    rdbbackup -C            … (2)
    endlocal

    (1) 環境変数RDBNAMEに、バックアップ対象のRDBシステム名を記述します。

    (2) バックアップコマンドを記述します。

    注意

    バッチファイルは、システムドライブに配置してください。

  2. バックアップするタスクを登録します。

    1. [スタート]メニューの[すべてのプログラム]の[管理ツール]から、[タスクスケジューラ]をクリックします。

    2. 画面左側の[タスクスケジューラライブラリ]を選択し、右クリックをし、[タスクの作成]を選択します。

    3. [タスクの作成]画面の[全般]タブの[名前]に、タスクの名前を設定します。

    4. [セキュリティオプション]で、以下の2つにチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。
      チェックが入っていない場合は、正常に実行できません。

      • ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する

      • 最上位の特権で実行する

  3. バックアップ周期を設定します。

    1. [トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    2. [新しいトリガ]画面で、スケジュールを実行する間隔および日時を設定します。
      「毎日」、「午前1時0分」にバックアップする場合は、以下のように設定します。
      設定が完了したら、[OK]ボタンをクリックします。

    3. [操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    4. [新しい操作]画面で、手順1で作成したバックアップするためのバッチファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    5. タスクのすべての設定内容を確認し、問題がなければ[タスクの作成]画面の[OK]ボタンをクリックします。

    6. バックアップを実行するユーザとパスワードを設定します。
      Symfoware Serverをインストールしたユーザを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  4. 登録したタスクが正常に動作することを確認します。
    Symfoware Serverを起動したあと、設定したタスクを右クリックし、[実行する]をクリックします。
    データベースに大量のデータを格納している場合、バックアップの完了までに時間がかかることがあります。そのため、セットアップ直後にスケジュールの設定と、バックアップのテストを実施することを推奨します。

  5. WebAdminで、バックアップが正しく行われたかを確認します。
    WebAdminを起動し、[状態]タブの[バックアップ取得最終日時]を確認してください。正常に実行されていれば、スケジュールの設定は完了です。
    運用時には、設定したスケジュールに沿ってバックアップが実行されていることを、定期的に確認するようにしてください。
    正常に実行されていない場合は以下を確認し、問題がある場合は対処してください。

    • 手順1で作成したバッチファイルが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザ名およびパスワードが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザが、“Administrators”グループに属していること。

    • スケジュール設定に誤りがないこと。

    • Symfoware Serverが起動中であること。

    • タスクの[全般]タブの[セキュリティオプション]において、[最上位の特権で実行する]にチェックが入っていること。

4.5.2.2 Windows Server(R) 2012、Windows Server(R) 2012 R2またはWindows Server(R) 2016の場合

Windows Server(R) 2012、Windows Server(R) 2012 R2またはWindows Server(R) 2016での設定方法を説明します。

  1. バックアップするためのバッチファイルを作成します。
    タスクスケジューラと連携した定期的なバックアップを行うために、バッチファイルを作成します。
    バッチファイルには、バックアップするRDBシステム名と、データ格納先のバックアップを行うrdbbackupコマンドを記述します。
    バッチファイルの拡張子は“.bat”としてください。

    バッチファイル“backup_RDB1”の例を以下に示します。

    @echo off
    setlocal
    set RDBNAME=RDB1        … (1)
    rdbbackup -C            … (2)
    endlocal

    (1) 環境変数RDBNAMEに、バックアップ対象のRDBシステム名を記述します。

    (2) バックアップコマンドを記述します。

    注意

    バッチファイルは、システムドライブに配置してください。

  2. バックアップするタスクを登録します。

    1. [スタート]メニューの[すべてのアプリ]の[管理ツール]から、[タスクスケジューラ]をクリックします。

    2. 画面左側の[タスクスケジューラライブラリ]を選択し、右クリックをし、[タスクの作成]を選択します。

    3. [タスクの作成]画面の[全般]タブの[名前]に、タスクの名前を設定します。

    4. [セキュリティオプション]で、以下の2つにチェックを入れ、[OK]ボタンをクリックします。
      チェックが入っていない場合は、正常に実行できません。

      • ユーザがログオンしているかどうかにかかわらず実行する

      • 最上位の特権で実行する

  3. バックアップ周期を設定します。

    1. [トリガー]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    2. [新しいトリガー]画面で、スケジュールを実行する間隔および日時を設定します。
      「毎日」、「午前1時0分」にバックアップする場合は、以下のように設定します。
      設定が完了したら、[OK]ボタンをクリックします。

    3. [操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。

    4. [新しい操作]画面で、手順1で作成したバックアップするためのバッチファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    5. タスクのすべての設定内容を確認し、問題がなければ[タスクの作成]画面の[OK]ボタンをクリックします。

    6. バックアップを実行するユーザとパスワードを設定します。
      Symfoware Serverをインストールしたユーザを設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  4. 登録したタスクが正常に動作することを確認します。
    Symfoware Serverを起動したあと、設定したタスクを右クリックし、[実行する]をクリックします。
    データベースに大量のデータを格納している場合、バックアップの完了までに時間がかかることがあります。そのため、セットアップ直後にスケジュールの設定と、バックアップのテストを実施することを推奨します。

  5. WebAdminで、バックアップが正しく行われたかを確認します。
    WebAdminを起動し、[状態]タブの[バックアップ取得最終日時]を確認してください。正常に実行されていれば、スケジュールの設定は完了です。
    運用時には、設定したスケジュールに沿ってバックアップが実行されていることを、定期的に確認するようにしてください。
    正常に実行されていない場合は以下を確認し、問題がある場合は対処してください。

    • 手順1で作成したバッチファイルが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザ名およびパスワードが正しく設定されていること。

    • タスクに設定したユーザが、“Administrators”グループに属していること。

    • スケジュール設定に誤りがないこと。

    • Symfoware Serverが起動中であること。

    • タスクの[全般]タブの[セキュリティオプション]において、[最上位の特権で実行する]にチェックが入っていること。