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Interstage Mobile Application Server V1.3.0 解説書
FUJITSU Software

2.5.1 機能概要

プッシュ通知とは、スマートデバイス上のアプリケーションの起動状態や利用者による更新操作などに依存せずに、サーバからのメッセージをリアルタイムにスマートデバイスの利用者に通知する機能です。

IMAPSでは、以下に示すメッセージの通知方法を提供しています。
通知方法 説明
GCM Androidへメッセージを通知する方式です。

Google社が運用するGoogle Cloud Messaging for Android(GCM)と連携して、メッセージを送信します。

APNs iOS へメッセージを通知する方式です。

Apple社が運用するApple Push Notification Service (APNs) と連携して、メッセージを送信します。

WNS Windowsへメッセージを通知する方式です。

Microsoft社が運用するWindows Push Notification Services(WNS)と連携して、メッセージを送信します。

IMAPS プッシュ 富士通独自方式により、Androidへメッセージを通知する方式です。

IMAPSプッシュはメッセージの再送により、GCM/APNs/WNSと比較して信頼性が向上できます。また、送信したメッセージの到達状況や閲覧状況も確認できます。

プッシュ通知を行うシステムを構築するには、プッシュ通知の利用シーンと、スマートデバイスを使用する場所でのネットワーク回線の種類の関係を考慮する必要があります。 下表を参考にしてシステム構築を行ってください。
プッシュ通知の方法 スマートデバイスの利用場所 利用回線 利用シーン
GCM 社外

(インターネット)

キャリア網

(3G/LTEなど)

  • 保険などの外交員にメッセージ送信する
  • 業務連絡事項を一斉通知する
  • BtoC向けアプリを使用するエンドユーザに向けてメッセージ送信する
WiFi(※)

(プロキシなし)

APNs 社外

(インターネット)

キャリア網

(3G/LTEなど)

WiFi(※)

(プロキシなし)

WNS 社外

(インターネット)

キャリア網

(3G/LTEなど)

WiFi(※)

(プロキシなし)

IMAPSプッシュ 社内

(イントラネット)

WiFi

(プロキシあり)

  • 銀行支店内のクローズ環境で使用

    (WiFiモデルの端末でも可能)

(※) 公衆WiFiを利用する場合、セキュリティリスクを検討の上、使用する必要があります。詳細は、http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/1.htmlを参照してください。また、GCM, APNsからスマートデバイスが受信するまでの間にプロキシが存在する場合、メッセージを受信できません。

プッシュのシステム構成

プッシュ通知を行うためには、上図に示すようなシステム構成とアプリケーションの開発が必要になります。 IMAPSでは、システム構築とアプリケーション開発の効率性を考え、以下2.5.2 共通API(サーバ)2.5.4 クライアントAPIに示す機能を提供しています。

プッシュ通知の機能詳細は、「運用ガイド」の「第3章 プッシュ基盤サーバの提供機能」および「第9章 プッシュ通知対象の情報管理」を参照してください。