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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.4 運用ガイド Optimization機能編
FUJITSU Storage

3.4 階層化ポリシーの設定

階層化ポリシーには、ストレージ自動階層制御を実行するための条件を設定します。

ストレージ自動階層制御は、設定された階層化ポリシーに従い、Tierプールに存在するFTVに対して同一装置内で自動的にデータの再配置を行います。

階層化ポリシーは、同一装置または異なる装置の、複数のTierプールに対して割り当てることができます。

ポイント

複数のTierプールに同一の階層化ポリシーを割り当てる場合、割当て対象のすべてのTierプールで、階層構成が同一である必要があります。

階層化ポリシー指定の簡易化

階層化ポリシーの各階層に指定するIOPS値の範囲設定は、省略可能です。
各階層のIOPS値を指定することも可能です。

IOPS値の範囲設定欄は、「階層化ポリシーの高度な設定」見出しにあります。初期状態では、入力域は非表示です。
ユーザーは、IOPSの範囲設定を意識することなく、階層化ポリシーを作成できます。

また、ポリシー名を指定するだけで階層化ポリシーを作成できます。このとき、ほかの設定項目にはデフォルト値が設定されます。設定される値の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「階層化ポリシーの作成」を参照してください。

IOPS値の範囲指定を省略した場合は、プール構成に応じて再配置します。再配置の論理は以下のとおりです。

IOPSの範囲指定を省略した場合の再配置の概要は、以下のとおりです。

図3.2 プール構成に応じた再配置の概要

図3.3 各サブプールの境界におけるFTRPEの移動

評価対象曜日および評価対象除外日の指定による詳細設定

階層化ポリシーを作成するときに、「評価対象曜日」および「評価対象除外日」を指定できます。
これらの項目を指定することで、ストレージ自動階層制御のきめ細かな運用が可能です。

評価実施曜日の指定による、評価・再配置の実施

週単位の階層化ポリシーを作成するときに、「評価実施曜日」を指定できます。
本項目を指定すると、指定した曜日に評価・再配置が実行されます。本項目を指定しない場合は、ストレージ自動階層制御を開始した曜日から週単位で評価・再配置が実行されます。