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ETERNUS SF Express 16.4 / Storage Cruiser 16.4 / AdvancedCopy Manager 16.4 導入ガイド
FUJITSU Storage

付録I SNMPトラップ転送プログラムの導入と設定

本製品でSNMPv3プロトコルを利用して装置監視を行う場合、かつトラップを受信するほかのアプリケーションが運用管理サーバに同居する場合は、SNMPトラップ転送プログラムを導入する必要があります。
ほかのアプリケーションとは、Systemwalker Centric Managerや、Windows標準のトラップ受信サービスを利用するアプリケーション(ServerView Resource Orchestratorなど)が該当します。

本製品のDVD-ROM媒体に含まれているSNMPトラップ転送プログラムの導入と設定は、以下の手順に従ってください。

ポイント

SNMPトラップ転送プログラムは、Windows環境かつIPv4環境だけで利用できます。

設定手順

  1. 以下のzipファイルを、任意のフォルダ(以降、$TPF_DIR)に展開します。

    $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\etc\pkg\MpSttr.zip

    $INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

  2. %SystemRoot%\system32\drivers\etc\servicesファイルを編集して、SNMPトラップを利用するアプリケーションで使用するポート番号を変更します。

    1. ETERNUS SF Managerで使用するポート番号を変更します。

      以下の行のポート番号を、変更したいポート番号に編集します。
      この行が記載されていない場合は、行ごと追加してください。

      escwksttr-trap      28162/udp
    2. 運用管理サーバに同居するアプリケーションの、SNMPトラップを受信するポート番号を変更します。

      • Systemwalker Centric Managerの場合
        以下の行を追加します。

        mpwksttr-trap       49162/udp
      • OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションの場合
        以下の行を追加します。

        snmptrap            5972/udp
  3. 手順2で変更したポート番号を、“SNMPトラップ転送定義ファイル”に指定します。
    指定方法は、「SNMPトラップ転送定義ファイル」を参照してください。

  4. トラップを受信するすべてのアプリケーション(ETERNUS SF Managerを含む)を停止します。

    1. ETERNUS SF Managerを停止します。
      停止方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「マネージャーの起動と停止」を参照してください。また、SNMPトラップ監視サービス/デーモンも停止してください。

    2. Systemwalker Centric Managerが同居する場合は、pcentricmgrコマンドを実行して、Systemwalker Centric Managerを停止します。コマンドの詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

    3. OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションが同居する場合は、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションを停止します。停止方法は、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。
      また、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンも停止してください。

  5. ネットワークドライバをインストールします。
    なお、本手順を実施すると、ネットワークが一時的に遮断されます。

    1. [コントロールパネル]-[ネットワーク接続]から、追加する接続を指定し、プロパティ画面を開きます。
      そのあと、[インストール]ボタンをクリックします。

    2. [サービス]を選択し、[追加]ボタンをクリックします。

    3. [ディスク使用]ボタンをクリックし、$TPF_DIR\MpSttr\drv\<OS>\MpSttrDrv.infファイルを指定します。
      "<OS名>"には、運用管理サーバのOSに対応したディレクトリを指定してください。

    4. インストール中にドライバファイルのパスを要求された場合は、$TPF_DIR\MpSttr\drv\<OS>\MpSttrDrv.sysファイルを指定します。

    5. "MpSttr Driver"が追加されたことを確認します。

  6. MpSttrSetコマンドを実行して、SNMPトラップ転送プログラムを設定します。

    > $TPF_DIR\MpSttr\bin\MpSttrSet setup
  7. MpSttrCtrlコマンドを実行して、SNMPトラップ転送プログラムを起動します。

    > $TPF_DIR\MpSttr\bin\MpSttrCtrl start
  8. トラップを受信するすべてのアプリケーション(ETERNUS SF Managerを含む)を起動します。

    1. ETERNUS SF Managerを起動します。
      起動方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「マネージャーの起動と停止」を参照してください。また、SNMPトラップ監視サービス/デーモンも起動してください。

    2. Systemwalker Centric Managerが同居する場合は、scentricmgrコマンドを実行して、Systemwalker Centric Managerを起動します。コマンドの詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

    3. OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションが同居する場合は、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションを起動します。起動方法は、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。
      また、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンも起動してください。

解除手順

  1. MpSttrCtrlコマンドを実行して、SNMPトラップ転送プログラムを停止します。

    > $TPF_DIR\MpSttr\bin\MpSttrCtrl stop
  2. トラップを受信するすべてのアプリケーション(ETERNUS SF Managerを含む)を停止します。

    1. ETERNUS SF Managerを停止します。
      停止方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「マネージャーの起動と停止」を参照してください。また、SNMPトラップ監視サービス/デーモンも停止してください。

    2. Systemwalker Centric Managerが同居する場合は、pcentricmgrコマンドを実行して、Systemwalker Centric Managerを停止します。コマンドの詳細は、Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。

    3. OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションが同居する場合は、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンを使用するアプリケーションを停止します。停止方法は、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。
      また、OS標準のSNMPトラップサービス/デーモンも停止してください。

  3. MpSttrSetコマンドを実行して、SNMPトラップ転送の設定を解除します。

    > $TPF_DIR\MpSttr\bin\MpSttrSet unsetup
  4. SNMPトラップを受信するほかのアプリケーションが同居していた場合は、それらのアプリケーションの、SNMPトラップを受信するポート番号を、変更前の値に戻します。

  5. ネットワークドライバをアンインストールします。

    1. [コントロールパネル]-[ネットワーク接続]から解除する接続を指定し、プロパティ画面を開きます。

    2. 「MpSttr Driver」を選択し、[削除]ボタンをクリックします。

    3. %SystemRoot%\infディレクトリ配下のファイルを、"MpSttrDrv"のキーワードで検索します。

    4. 検出されたファイルのうち、ファイル拡張子が「inf」と「PNF」のファイルを、任意のディレクトリに移動(退避)します。

  6. アプリケーションを起動します。
    ETERNUS SF Manager以外の、トラップを受信するアプリケーションの同居を解除したあと、ETERNUS SF Managerを起動します。起動方法は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「マネージャーの起動と停止」を参照してください。
    また、SNMPトラップ監視サービス/デーモンも起動してください。

SNMPトラップ転送定義ファイル

ファイル名

mpsttr.ini

用途

本ファイルは、受信したSNMPトラップをほかの製品に転送する場合に使用します。

格納場所
<MpSttr.zipファイルを展開したフォルダ>\MpSttr\etc
ファイルの記述例
// SNMP trap forwarding site port number
5972   // net-snmp(snmptrapd)
28162  // ETERNUS SF Manager
49162  // Systemwalker Centric Manager
記述規則
  • SNMPトラップ転送先のポート番号を、1行に1つずつ記述します。ポート番号は、0から65535までの数値で指定します。

  • ファイルに記述できるポート番号は、5つまでです。

  • "//"から行末までは、コメントとみなされます。

注意事項
  • マルチバイト文字は使用しないでください。