現象
仮想NIC方式を使用している環境で、HUB監視先(ping監視先)のスイッチを停止させても、通信の切替えが発生しない。
原因と対策
dsppathmonコマンドで待機パトロールの監視状態を確認してください。監視状態がACTIVEの場合、待機パトロール機能が正常に動作しているため、通信の切替えは発生しません。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppathmon Status Name VLAN Primary Target/Secondary Target Patrol +------+------+----+-------------------------------------------+------+ ON sha0 u/t 192.168.70.100(FAIL)/192.168.70.101(WAIT) ACTIVE |
仮想NIC方式では、HUB監視と待機パトロールの両方が異常になった場合に、通信の切替えが発生します。異なる2種類の監視を組み合わせることで、不要な通信の切替えを抑止します。
以下に、仮想NIC方式における、「通信を切り替えない場合」と「通信を切り替える場合」の例を示します。
例
通信を切り替えないケース
図F.1 通信を切り替えないケースでは、HUB監視は異常になりますが、待機パトロールは正常になります。この場合、通信をeth0からeth1に切り替えたとしても、HUB3に対して通信ができないため、通信の切替えは発生しません。
図F.1 通信を切り替えないケース
例
通信を切り替えるケース
図F.2 通信を切り替えるケース(1)または図F.3 通信を切り替えるケース(2)の場合、HUB監視と待機パトロールの両方が異常になります。この場合、通信をeth0からeth1に切り替えることで、HUB3と通信ができるようになります。
図F.2 通信を切り替えるケース(1)
図F.3 通信を切り替えるケース(2)