シングルシステムのゲストドメイン上でネットワークを高信頼化する構成(構成2)の運用について説明します。
高速切替方式の場合
ゲストOS上のGLSがeth0とeth1を同時使用して業務通信および伝送路を監視します。HUB1で障害が発生した場合、ゲストOS上のGLSはeth0を縮退させて、eth1だけで通信を継続します。
図C.12 高速切替方式の場合
NIC切替方式の場合
ゲストOS上のGLSがプライマリインタフェース(eth0)で運用している場合、peth0を経由してHUB1に対してHUB監視(ping監視)を実行します。HUB1で障害が発生した場合、ゲストOS上のGLSはプライマリインタフェース(eth0)からセカンダリインタフェース(eth1)に経路を切り替えることにより、通信を継続させます。また、NICが切り替わった後は、運用NICがeth1となるので、peth1を経由してHUB2に対してHUB監視(ping監視)を実行します。
図C.13 NIC切替方式の場合
注意
ゲストOSのプライマリインタフェースやセカンダリインタフェースは、LANケーブルが抜けた場合でも、リンクダウンが発生しません。GLSのリンク状態監視による異常検出ができないため、HUB監視(ping監視)を設定してください。
仮想NIC方式の場合
ゲストOS上のGLSがプライマリインタフェース(eth0)で運用している場合、peth0を経由してHUB1に対してHUB監視(ping監視)を実行します。HUB1で障害が発生した場合、ゲストOS上のGLSはプライマリインタフェース(eth0)からセカンダリインタフェース(eth1)に経路を切り替えることにより、通信を継続させます。また、NICが切り替わった後は、運用NICがeth1となるので、peth1を経由してHUB2に対してHUB監視(ping監視)を実行します。
図C.14 仮想NIC方式の場合
注意
ゲストOSのプライマリインタフェースやセカンダリインタフェースは、LANケーブルが抜けた場合でも、リンクダウンが発生しません。GLSのリンク状態監視による異常検出ができないため、HUB監視(ping監視)を設定してください。