ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

C.3.4 各構成の詳細

構成1:ドメイン0上のGLSでゲストドメインのネットワークを高信頼化する構成

NIC切替方式の場合

ドメイン0(管理OS)上のGLSでシングルシステムのゲストドメイン(ゲストOS)を高信頼化します。GLSはネットワークの二重化のために、仮想ブリッジを二重化する構成をとります。構成図は以下のとおりです。

図C.4 NIC切替方式の場合

図中の各要素の説明は以下のとおりです。なお、要素の名称は構成1の場合のみ定義します。

名称

説明

外部インタフェース

プライマリ外部インタフェース

サーバ内の仮想ネットワークと外部ネットワークを接続するインタフェースです。システム起動後、最初に運用として使用されます。

セカンダリ外部インタフェース

サーバ内の仮想ネットワークと外部ネットワークを接続するインタフェースです。システム起動後、最初に待機として使用されます。

仮想ブリッジ

プライマリ仮想ブリッジ

業務が稼動しているゲストOSが接続するブリッジです。常に運用として使用されます。

セカンダリ仮想ブリッジ

待機パトロールの監視フレームの経路として使用するブリッジです。常に待機として使用されます。

GLSインタフェース

プライマリGLSインタフェース

伝送路監視用インタフェースです。システム起動後、最初に運用として使用されます。

セカンダリGLSインタフェース

伝送路監視用インタフェースです。システム起動後、最初に待機として使用されます。

仮想マシン機能上でGLSを使用するには、以下の構成になるように管理OS(ドメイン0)のネットワークを設定してください。

なお、本構成におけるNIC切替方式の設定は、“C.7 環境設定例(高速切替方式/NIC切替方式)”を参考にして設定してください。

ポイント

管理用ネットワークとバックアップ用ネットワークを二重化する場合も、業務用ネットワークを二重化する場合と同じ考え方で設計が可能です。

仮想NIC方式の場合

ドメイン0(管理OS)上のGLSでシングルシステムのゲストドメイン(ゲストOS)を高信頼化します。GLSではネットワークの二重化のためにブリッジの設定が必要になりますので、必ず行ってください。構成図は以下のとおりです。

図C.5 仮想NIC方式の場合

なお、本構成における仮想NIC方式の設定は、“C.8 環境設定例(仮想NIC方式)”を参考にして設定してください。

構成2:シングルシステムのゲストドメイン上でネットワークを高信頼化する構成

高速切替方式/仮想NIC方式の場合

なお、GLSではNICの二重化のために、仮想ブリッジも二重化します。このため、管理OSにプライマリ仮想ブリッジとセカンダリ仮想ブリッジの設定が必要になりますので、必ず行ってください。

図C.6 高速切替方式/仮想NIC方式の場合

ポイント

管理用ネットワークとバックアップ用ネットワークを二重化する場合も、業務用ネットワークを二重化する場合と同じ考え方で設計が可能です。

NIC切替方式の場合

管理OS(ドメイン0)とゲストOS(ゲストドメイン)にNIC切替方式を設定します。“B.4.1 シングルシステムによるNIC共有なしの設定例”を参考にして、各OSにNIC切替方式の設定を行ってください。なお、GLSではNICの二重化のために、仮想ブリッジも二重化します。このため、管理OSにプライマリ仮想ブリッジとセカンダリ仮想ブリッジの設定が必要になりますので、必ず行ってください。

図C.7 NIC切替方式の場合

ポイント

管理用ネットワークとバックアップ用ネットワークを二重化する場合も、業務用ネットワークを二重化する場合と同じ考え方で設計が可能です。

構成3:クラスタシステムの各ゲストドメイン上のGLSで高信頼化する構成

高速切替方式/仮想NIC方式の場合

各OS(管理OSとゲストOS)に対する設定は構成2の場合と同様です。追加でクラスタの設定が必要ですので、PRIMECLUSTER導入運用手引書を参照して設定してください。

図C.8 高速切替方式/仮想NIC方式の場合

ポイント

管理用ネットワークとバックアップ用ネットワークを二重化する場合も、業務用ネットワークを二重化する場合と同じ考え方で設計が可能です。

NIC切替方式の場合

各OS(管理OSとゲストOS)に対する設定は構成2の場合と同様です。追加でクラスタの設定が必要ですので、PRIMECLUSTER導入運用手引書を参照して設定してください。

図C.9 NIC切替方式の場合

ポイント

管理用ネットワークとバックアップ用ネットワークを二重化する場合も、業務用ネットワークを二重化する場合と同じ考え方で設計が可能です。