ネットワーク監視機能では、HUB監視の監視先を設定します。詳細は、“7.12 hanetpathmonコマンド”を参照してください。なお、待機パトロールについては自動的に有効となるため設定は不要です。
ネットワーク監視機能が既に起動している場合は、監視を一度、停止します。本設定には、hanetpathmon off コマンドを使用します。
HUB監視の監視先を設定します。本設定には、hanetpathmon target コマンドを使用します。
ネットワーク監視機能を有効にします。本設定には、hanetpathmon on コマンドを使用します。
ネットワーク監視機能の伝送路異常検出シーケンスについて説明します。
異常検出時間
監視先が異常になってから、ネットワーク監視機能が異常を検出するまでの時間は以下のとおりです。ただし、ネットワーク監視の開始直後は、以下の式ではなくHUBのリンクアップ遅延時間を考慮して45秒間は異常検出を保留します。
監視間隔が2秒以上の場合
異常検出時間 = 監視間隔(秒) × (監視回数 - 1) + タイムアウト時間(2秒) + (0~監視間隔(秒)) |
監視間隔が1秒の場合
異常検出時間 = タイムアウト時間(2秒) × 監視回数 + (0~1(秒)) |
例1)デフォルトの設定(3秒間隔、5回)の場合
3秒 × (5回 - 1) + 2秒 + (0~3秒) = 14~17 秒
例2)1秒間隔1回の場合
2秒 × 1回 + (0~1秒) = 2~3秒
例3)10秒間隔3回の場合
10秒 × (3回 - 1) + 2秒 + (0~10秒) = 22~32 秒
参考
ネットワーク監視は、監視間隔(秒)で定期的に実行されるため、監視先が故障してから次の監視が実行されるまで、最大で監視間隔(秒)必要です。このため、デフォルトの場合、故障発生時から検出までの時間は、最短で14秒、最長で17秒となります。
図3.15 ネットワーク監視機能による伝送路異常検出シーケンス
ネットワーク監視機能の伝送路復旧検出シーケンスについて説明します。
復旧検出時間
ネットワーク監視機能の待機パトロールによる復旧監視において、監視先が復旧してから、通常監視に戻るまでの時間および自動切戻しを行うまでの時間は以下のとおりです。
監視間隔が2秒以上の場合
復旧検出時間 = 監視間隔(秒) × (復旧監視回数 - 1) + (0~監視間隔(秒)) |
監視間隔が1秒の場合
復旧検出時間 = 応答時間(1~2秒)× 復旧監視回数 + (0~1(秒)) |
例1) デフォルトの設定(3秒間隔、2回)の場合
3秒 × (2回 - 1) + (0~3秒) = 3~6 秒
例2) 1秒間隔1回の場合
(1~2秒) × 1回 + (0~1秒) = 1~3 秒
例3) 10秒間隔3回の場合
10秒 × (3回 - 1) + (0~10秒) = 20~30 秒
図3.16 ネットワーク監視機能による伝送路復旧検出シーケンス