ユーザがあらかじめ用意したコマンドを特定のタイミングで実行することができます。
参照
設定方法は“3.12.2 ユーザコマンド実行機能の設定”を参照してください。
注意
なお、高速切替方式では本機能を利用することはできません。
実行タイミングは、以下のとおりです。
NIC切替方式の場合
IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)による自動切替えや、運用コマンド実行(活性、非活性や手動切替え)により、論理IPアドレス(論理IPアドレス引継ぎ機能使用時)または物理IPアドレス(物理IPアドレス引継ぎ機能使用時)の活性化や非活性化が行われた場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
IPアドレスの活性、非活性に伴うアプリケーションの再起動や、特定ルーティング情報の設定等を行う場合に使用します。
伝送路異常検出時のユーザコマンド実行
伝送路監視異常(LAN異常、HUB異常等)を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知する場合に使用します。
待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
待機パトロールによる伝送路監視異常や復旧等を検出した場合に、ユーザが指定したコマンドを実行します。システム管理者やアプリケーションに異常発生や復旧検出を通知したい場合に使用します。なお、hanetparamコマンドにより、待機パトロールの監視間隔(‘-p’オプション)または連続監視回数(‘-o’オプション)のどちらかを0に設定した場合、本ユーザコマンド実行機能を使用することはできません。
以下に、NIC切替方式(論理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.49 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続く)
図2.50 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(論理IP引継ぎ機能) (続き)
以下に、NIC切替方式(物理IPアドレス引継ぎ機能)における、IPアドレス活性、非活性時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.51 IPアドレス活性,非活性時のユーザコマンド実行タイミング(物理IP引継ぎ機能)
以下に、NIC切替方式における伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.52 伝送路異常検出時のユーザコマンド実行タイミング
以下に、 NIC切替方式における待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.53 待機パトロール異常、復旧検出時のユーザコマンド実行
GS連携方式の場合
相手システムのホットスタンバイ切替え時のユーザコマンド実行
GS側でホットスタンバイの切替えが発生した場合(GSから仮想IPアドレスの活性化の通知を受信した場合)、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
通信相手ホスト監視異常検出時のユーザコマンド実行
GS側の仮想IPアドレスが束ねるすべての物理IPアドレスへの監視が一定時間(デフォルト約180秒間)途絶した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
自システムノード切替え時のユーザコマンド実行
自側のクラスタシステムでノード切替えが発生し、引継ぎ仮想IPアドレスが非活性化された場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。
以下に、GS連携方式におけるユーザコマンド実行タイミングを示します。
図2.54 GS連携方式におけるユーザコマンド実行タイミング
セルフチェック機能の場合
セルフチェック機能でGLSの異常を検出した時のユーザコマンド実行
セルフチェック機能で異常を検出した場合、ユーザが指定したコマンドを実行します。
システム管理者やアプリケーションに異常発生を通知したい場合に使用します。