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Enterprise Postgres 9.5 クラスタ運用ガイド
FUJITSU Software

A.4 サーバ定義ファイル

Mirroring Controllerの監視および制御に関する情報を設定するためにサーバ識別子.confファイルに定義します。サーバ識別子の最大長は、64バイトです。半角空白以外のASCII文字で指定してください。

プライマリサーバとスタンバイサーバの環境が異なる場合は、環境に合わせて異なる内容を定義してください。

表A.4 サーバ識別子.confファイル

パラメータ

設定値

説明

db_instance

'データ格納先ディレクトリ'

[設定例]

db_instance = '/database1/inst1'

監視対象のインスタンスを特定するデータ格納先ディレクトリを半角シングルクォートで囲んで指定してください。

半角空白以外のASCII文字で指定してください。

db_instance_password

'インスタンス管理者ユーザーのユーザー名に対応するパスワード'

Mirroring Controllerがデータベースのインスタンスへ接続するためのパスワードを指定します。

半角空白以外のASCII文字で指定してください。

本パラメータは、Mirroring Controllerからデータベースのインスタンスへの接続設定において、パスワード認証を行う場合に指定が必要です。

パスワード認証を行わない場合に本パラメータを指定すると、無視されます。

remote_call_timeout

管理通信のタイムアウト

Mirroring Controllerのエージェントプロセスがサーバ間で行う通信のタイムアウト値(ミリ秒)を指定します。

0~2147483647の間の数値で指定してください。

0はタイムアウトの制限がないことを示します。

デフォルトは、70000ミリ秒(70秒)です。

core_file_path

コアファイルを出力するディレクトリ

コアファイルを出力するディレクトリを指定します。半角空白以外のASCII文字で指定してください。

本パラメータを省略すると、Mirroring Controller管理ディレクトリを指定したものとみなされます。

syslog_facility

LOCAL0、LOCAL1、LOCAL2、LOCAL3、LOCAL4、LOCAL5、LOCAL6、LOCAL7のいずれかを指定します。

syslogへのログ取得が有効である場合、このパラメータの値がsyslogの"facility"に使用されます。

デフォルトは、'LOCAL0'です。

syslog_ident(注)

'プログラム名'

システムログ内のMirroring Controllerメッセージを特定するために使用するプログラム名を半角シングルクォートで囲んで指定します。半角空白以外のASCII文字で指定してください。

デフォルトは、'MirroringControllerOpen'です。

heartbeat_interval

OS/サーバ、プロセスの生死監視、およびディスクの異常監視の間隔時間(ミリ秒数)

指定された間隔でサーバ間において連絡を行って、異常の監視を行います。

データベースプロセスを監視するため、heartbeat_intervalに指定した間隔(ミリ秒)でSELECT文を実行します。

1~2147483647の間の数値で指定してください。

デフォルトは、800ミリ秒です。

heartbeat_timeout

OS/サーバ、プロセスの生死監視、およびディスクの異常監視のタイムアウト時間(秒数)

指定された秒数以上のあいだ、応答がない場合に、プライマリサーバの切り替えやスタンバイサーバの切り離しが必要となる異常が発生したと見なします。

1~2147483647の間の数値で指定してください。

デフォルトは、1秒です。

heartbeat_retry

OS/サーバ、プロセスの生死監視、およびディスクの異常監視のリトライ回数(回数)

プライマリサーバの切り替えやスタンバイサーバの切り離しが必要となる異常を検知した場合のリトライ回数を指定します。

指定回数+1回以上連続して異常を検知した場合に切り替えや切り離しを行います。

0~2147483647の間の数値で指定してください。

デフォルトのリトライ回数は、2回です。

注) postgresql.confファイルのsyslog_identパラメータの指定と同じプログラム名とすることで、Mirroring Controllerの出力内容と透過的に参照できるため、ログの参照が容易になります。