FUJITSU Enterprise Postgresでは、それぞれのシステムにおけるフェイルオーバの運用方式について、以下の方式を提供します。
ログシッピング方式
PostgreSQLのストリーミングレプリケーションに基づいた運用方式です。クラスタソフトウェアなどの他のソフトウェアを必要としません。
この方式では、クラスタシステムを構成するすべてのサーバで複製されたデータベースを持ちます。更新を受け付けるサーバ(プライマリサーバ)から、データベースの更新トランザクションログをその他のサーバ(スタンバイサーバ)へと送信してスタンバイサーバでその更新トランザクションログを反映することで、これらの複製データベースを維持します。
また、クライアントドライバがプライマリサーバやスタンバイサーバを自動的に識別することで、アプリケーションは物理的なサーバを意識せずに透過的に接続できます。これによって、参照しか行わない接続をスタンバイサーバにオフロードするなどの柔軟なシステムを容易に構築できます。
注意
FUJITSU Enterprise Postgresでは、1つのプライマリサーバに対して1つのスタンバイサーバの構成だけをサポートしています。
参照
本マニュアルでは、ストリーミングレプリケーション機能については説明しません。
ストリーミングレプリケーション機能の詳細は、”PostgreSQL文書”の“高可用性、負荷分散およびレプリケーション”を参照してください。
データベース多重化機能の詳細は、“第2部 データベース多重化運用”を参照してください。