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Enterprise Postgres 9.5 運用ガイド
FUJITSU Software

6.1.2 秘匿化種別

秘匿化種別とは、列データを改訂する方法です。秘匿化種別はfunction_typeパラメータに指定します。秘匿化種別には、以下の3つが指定でき、秘匿化対象のデータの特性によって選択することが可能です。

全秘匿化

列データの内容をすべて改訂します。問合せを行ったアプリケーションに返される改訂された値は列のデータ型によって異なります。
たとえば、数値型の列は0で改訂され、文字型の列は空白で改訂されます。

部分秘匿化

列データの一部を改訂します。
たとえば、従業員番号の最後の4桁以外を“*”で改訂できます。

正規表現秘匿化

正規表現を用いた検索を利用して列データを改訂します。
たとえば、文字の長さが変化する可能性のある電子メールアドレスなどの文字列に対し、正規表現を用いることで“@”以前を“*”で改訂できます。正規表現秘匿化は文字型データのみで使用可能です。

注意

  • 複数の有効な秘匿化対象を1つの関数に指定した場合は、最も左にある秘匿化対象の秘匿化種別が適用されます。
    たとえば、数値型の秘匿化対象c1、c2について“SELECT GREATEST(c1, c2) FROM t1”を実行した場合、c1の秘匿化種別が適用されます。

  • マルチバイト文字を含むデータを秘匿化する場合、秘匿化種別に部分秘匿化を指定しないでください。期待した結果が得られない場合があります。