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Enterprise Postgres 9.5 運用ガイド
FUJITSU Software

5.7 データベースのバックアップとリストア/リカバリ

FUJITSU Enterprise Postgresでは、以下に示す5つのバックアップ/リカバリの方法が利用できます。いずれの方法を用いる場合も、キーストアを同時にバックアップしてください。

ただし、データベースとキーストアは別々の記憶媒体に保管してください。両方を同じ記憶媒体に格納した場合、その記憶媒体が盗まれると、暗号化データを解読されるおそれがあります。

  

WebAdminによるバックアップ・リカバリ

pgx_dmpall、pgx_rcvallコマンドによるバックアップ・リカバリ

  • 2015年5月1日にデータベースとキーストアをバックアップします。

    > pgx_dmpall -D /database/inst1
    > cp -p /key/store/location/keystore.ks /keybackup/keystore_20150501.ks

    pgx_dmpallコマンドには、以下を指定します。

    • -Dオプションは、データ格納先のディレクトリを指定します。-Dオプションを省略した場合、PGDATA環境変数の値が使用されます。

      

  • 2015年5月1日に取得したバックアップから、データベースとキーストアをリカバリします。

    > cp -p /keybackup/keystore_20150501.ks /key/store/location/keystore.ks
    > pgx_keystore --enable-auto-open /key/store/location/keystore.ks (自動オープンを有効にする場合のみ実行)
    > pgx_rcvall -B /backup/inst1 -D /database/inst1 --keystore-passphrase

    pgx_rcvallコマンドには、以下を指定します。

    • -Dオプションは、データ格納先のディレクトリを指定します。-Dオプションを省略した場合、PGDATA環境変数の値が使用されます。

    • -Bオプションは、バックアップデータ格納先のディレクトリを指定します。

    • --keystore-passphraseオプションは、キーストアをオープンするためのパスフレーズの入力を促します。

  

SQLによるダンプとリストア

ファイルシステムレベルのバックアップとリストア

継続的アーカイブによるバックアップとポイントインタイムリカバリ

参照

pg_ctlコマンドの詳細は、“PostgreSQL文書”の“リファレンス”の“pg_ctl”を参照してください。

以下のコマンドの詳細は、“PostgreSQL文書”の“リファレンス”のそれぞれの項を参照してください。

  • psql

  • pg_dump

  • pg_restore

  • pg_basebackup

以下のコマンドの詳細は、“リファレンス”を参照してください。

  • pgx_rcvall

  • pgx_dmpall

  • pg_dumpall

  

キーストアをリストアした際には、再度キーストアの自動オープンを有効にしてください。これにより、自動オープン・キーストア(keystore.aks)の内容が、リストアしたキーストアの内容と一致します。

キーストアの自動オープンの有効化については、“5.6.3 キーストアの自動オープンの有効化”を参照してください。