サーバコマンドを使用して、インスタンスの起動、停止、および稼働状態の確認を行うことができます。
サーバコマンドを使用するにあたっては、環境変数を設定してください。
参照
環境変数の設定内容については、“導入ガイド(サーバ編)”の“initdbコマンドを使用する場合”において、インスタンスの作成手順の“環境変数の設定”を参照してください。
pg_ctlコマンドを使用して、インスタンスを起動します。
pg_ctlコマンドには、以下を指定します。
モードは、startを指定します。
-Dオプションは、データ格納先のディレクトリを指定します。-Dオプションを省略した場合、PGDATA環境変数の値が使用されます。
-wオプションを指定することを推奨します。これにより、インスタンスの起動の完了を待ってからコマンドが復帰します。-wオプションを指定しない場合、インスタンスの起動が正常に完了したのか、失敗したのかが分からない場合があります。
以下の場合に“FATAL:データベースシステムは起動しています(11189)”のメッセージが出力されることがあります。
インスタンスの起動途中にアプリケーションやコマンド、またはプロセスがデータベースに接続した場合
-wオプションを指定してインスタンスを起動した場合
これは、pg_ctlコマンドがインスタンスのプロセスが起動を完了したかどうかを確認するために出力しています。
そのため、他にデータベースに接続するアプリケーションやコマンド、プロセスが存在していない場合は、このメッセージを無視してください。
例
> pg_ctl start -w -D /database/inst1
pg_ctlコマンドを使用して、インスタンスを停止します。
pg_ctlコマンドには、以下を指定します。
モードは、stopを指定します。
-Dオプションは、データ格納先のディレクトリを指定します。-Dオプションを省略した場合、PGDATA環境変数の値が使用されます。
例
> pg_ctl stop -D /database/inst1
pg_ctlコマンドを使用して、インスタンスの稼働状態を確認します。
pg_ctlコマンドには、以下を指定します。
モードは、statusを指定します。
-Dオプションは、データ格納先のディレクトリを指定します。-Dオプションを省略した場合、PGDATA環境変数の値が使用されます。
例
【起動状態の場合】
> pg_ctl status -D /database/inst1 pg_ctl: サーバが動作中です(PID: 1234)
【未起動状態の場合】
> pg_ctl status -D /database/inst1 pg_ctl: サーバが動作していません
参照
pg_ctlコマンドの詳細は、“PostgreSQL文書”の“リファレンス”の“pg_ctl”を参照してください。